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0-10 学園編の終わり、第三の迷宮と入場制限 1/2


 いかがでございましょうか皆様。

 我が主人の少年期というものは、各種の資質こそあれ道を定めることの出来ない決意無きものでした。


 けれどこれより、アクアトゥス様との出会いが主人を変えていくのです。

 なぜなら彼女と我が主人は……。

 数奇なる定めで結ばれていたのですから。


 長い学園物語もこれにてもうじきに終わります。


 さあ、さあこれより語られる物語。

 それはアレクサント様の学園生活の結実にございます。

 彼の未来と堅く交錯する仲間たちが集まり、ひねくれ者の絆を結ぶのでございます。



 ・



0-10 学園編の終わり、第三の迷宮と入場制限 1/2


 平穏に思われた貴族科生活も事件と無縁ではいられませんでした。

 事件はいつでも起きるものですし、こればかりは仕方ありません。


 ただ……ただ今思い返しても不可解でした。

 まるで最初からそう張り巡らされていたかのような……妙な事件だったのです。


 事件の第一報はダリルが運んできました。

 あのかしましき職人科の少女は、日もくれた図書室にいきなり現れて俺にこういったんです。



 ・



「アレックス大変大変、大変だよ! 冒険科の迷宮に子供が入っちゃったってっ!」


 ちょうどそこにはアルフレッドとロドニーさんがいました。

 ソイツらに聞かれたのがまたまずかったんですよね。


 何せ真面目で良いやつらですから、そういう面倒ごとを喜んで受け入れました。俺の意思とは裏腹に。


「アレクサント! 貴様なにを他人事みたいな顔をしている! 事件だぞこれは!」

「いや他人事のつもりだし、先生方に任せればいいじゃんそーいうの。アイツらクソ強ぇし」


 わざわざどうして俺なんかに聞かせに来たのか、ダリルの意図がつかめない。


「それはおかしいね。そもそも迷宮は迷宮そのものが子供の入場を拒むのだけど……普通に考えたら起こり得ないよ」


 さすがロドニーさん、この落ち着きっぷりと冷静さはエリート軍人を地で行くなぁ。

 それにつけてアルフレッドの落ち着きのなさったらもう。


「それがおかしいんだってっ! 冒険科の先生も慌てて助けに行こうとしたんだけど……入場制限に引っかかったんだって!」


 そりゃ大変。

 なるほど先生方が行けないとなるとこりゃ大事だ。


「迷宮は要求してきたの! アカシャの家、全科の生徒による7人混成パーティを! つまり私らが行くっきゃないっしょっ!」

「そりゃ、なんだソレとしか言いようのない話だね」


 ダリルは元気だなぁ……。

 全科の生徒をまとめて編成するとなると、ああ……俺が一番適任になっちゃうじゃんソレ。

 なにそれー迷惑ー。


「こうしちゃいられない、行くぞアレクサント!」

「うんもちろん僕も力を貸すよ。このロドニー・グリフ、今は軍人として己の責務を果たそう」

「おおっ、なにこの人ら頼もしいじゃん! てかこの眼鏡学生? 軍人? すごいっ付いて来てもらおうよっアレックスくんっ!」


 あーーうるさいうるさいうるさいー。

 何で行く方向で話が進むし。ロドニーさんも乗り気だし、あーもー。


「まあもし仮に行くとしても。全科から7名ってのがなかなかネックだね。特に商業科で行きたがる子なんていないんじゃない?」

「うわ、私アレックスくんのその冷静さが嫌い。こんな時ばっかりは打算とか止めなよ」


 ダリルも相変わらずストレートだし汗くさい。

 三人とも行く気まんまんだし、ならしょうがないから俺が編成だけしてあげよう。


 旅立つ彼らを見守る方向で。


「迷い込んだのはどの迷宮?」

「それが上級だって!」

「……ああそう、バカな子供もいたもんね」

「バカ者! そこはやる気を無くすのではなくむしろ燃え上がるところだろう!」


 そんな熱血するなよアルフレッド。

 そりゃ入りそびれたまま冒険科を出たし、俺も気になるけど……。


「冒険科からはアシュリーかな。商業科からは……まあ、知り合いのリィンベル嬢なら協力してくれるかも」

「おっ、そうなるとあと一人だねっ!」

「……俺は数にカウントしないで欲しいんだけど」

「アレクサント! 貴様のうつけ頭は何度、力ある者の義務を教えれば理解するのだ!」

「あー無理無理、そういうノリやだし俺」


 俺にはもったいないくらい皆いいやつだ。

 これじゃドライな俺が悪役だけど、ま実際悪いんだろうな。


「残り一名に心当たりはあるのかい?」

「ああもうロドニーさんまで……。しょうがない、こうなったら冒険科の修練所まで行ってみようか」


 本を手放して立ち上がる。

 ちなみにまだ座り込んでたのは俺だけだったんだけどね。


「……ん?」


 そうするとポンポンと背中を叩かれた。

 控えめでちょいちょいって感じで。何だろう誰だろう。


「あ。アクアトゥスさん」

「話はきいたよー、アクアトゥスも行くってー、いこーいこー」

「……。(こくり)」


 説明のめんどくさい人がどんどん増えます。

 よし投げっぱなしでいこう。


 さあ後はリィンベル嬢とアシュリーだ。

 もうしょうがない、迷宮が俺たちを招待するっていうなら行ってやろう。

 子供をさっさと助けて、何とか寮ご飯に間に合わせよう。


 いざご飯のためにー。


22時過ぎに続きを投稿いたします。

あと感想0だしなんか欲しいなぁ・・・などと。


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ダブルフェイスの転生賢者
― 新着の感想 ―
[一言] 18話まで一気に読みました。 面白くて風呂でも読み進めて居ます。 暫く寝不足が続きそう。
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