第2話『恋人と2人きりで登校』
6月6日、木曜日。
今日は人生の中で一番といってもいいほどにスッキリと起きられた。きっと、千弦という大好きな恋人ができたからだろう。
いつもよりもいい気分の中で平日の朝の時間を過ごした。
「……よし、大丈夫だな」
朝食を食べ終わり、自室で身だしなみと持ち物が大丈夫であることを確認した。
スクールバッグを持って自室を出て、1階のキッチンで弁当箱と水筒を入れる。
「母さん。いってきます」
「いってらっしゃい、洋平」
午前7時50分。
俺は自宅を出発する。午前8時に千弦と駅前の交差点で待ち合わせをする約束をしているので、これからはこの時間に出発することになる。今までよりもちょっと早い時間だけど、すぐに慣れるだろう。
待ち合わせ場所である交差点に向かって歩き始める。
何だかいつもよりも足取りが軽く感じる。今日から千弦と一緒に登校するし、待ち合わせ場所に既に千弦が待っているかもしれないからかな。
歩きながら空を見上げると、雲がほとんどない綺麗な晴天が広がっている。この綺麗な空を見ていると、これからの日々が楽しいものになりそうな気がした。
晴天なので日差しを直接浴びて。だから、それなりに暑い。ただ、空気が爽やかで、たまに吹く風が涼しくて気持ちいい。夏本番も今のような気候だと嬉しいけど。
3、4分ほど歩いて、待ち合わせ場所の交差点が見えてきた。千弦はもう来ているだろうか。そう思いながら歩くと、
「洋平君!」
千弦は大きな声で俺の名前を呼び、こちらに向かって大きく手を振ってくる。ニコニコとした笑顔なのもあってとても可愛い。
あんなにも素敵な人と昨日から付き合い始めたんだよな。夢かと思うけど、これは現実なんだよな。そのことに喜びを抱きつつ、俺は千弦に向けて手を振った。
「千弦、おはよう」
「おはよう、洋平君」
「待ったか?」
「ううん。2、3分前に着いたよ。洋平君と一緒に登校するのが楽しみであっという間だったよ」
「そうか。それなら良かった」
「あと、駅の南側に出たところまでは彩葉ちゃんと一緒に来たんだ」
「そうだったのか」
「うん。昨日の夜に『途中までになるけど、これからも一緒に歩きたい』ってメッセージを送ったの。彩葉ちゃんとは小学生の頃から一緒に登校していたし、楽しかったからね。彩葉ちゃんはすぐに『いいよ!』って返事をくれて」
「そうだったんだ。良かったな、千弦」
「うんっ! 途中まで一緒に歩けて嬉しいよ」
千弦は言葉通りの嬉しそうな笑顔でそう言う。ここの近くまでだけど、朝、学校へ行くときに星野さんと一緒に歩くという日常がこれからも続くのが嬉しいのだろう。きっと、星野さんも同じように思っているんじゃないだろうか。
「じゃあ、そろそろ学校へ行くか」
そう言い、俺は千弦に左手を差し出す。
千弦は「うんっ」と笑顔で返事をして、俺の左手を繋いできた。千弦の手から伝わる温もりや柔らかさがとても心地いい。
交差点の学校へ向かう信号が青になったので、俺達は通っている東京都立洲中高等学校に向けてゆっくりと歩き出した。
この交差点からだと、学校までは歩いて数分ほどだ。短い時間だけど、千弦と2人きりでの登校を楽しもう。
千弦という恋人と手を繋いで歩いているからだろうか。1年以上、登校するときに歩いている道だけど、周りの景色がちょっと新鮮に感じる。
「洋平君と2人で学校に行くのが初めてだから、さっそく幸せな気持ちになってるよ」
そう言うと、千弦は幸せそうな笑顔を向けてくれる。頬を中心にほんのりと赤らんでいて。その笑顔が可愛いのもあって、今の言葉にキュンとなる。
「そうか。俺も幸せだよ。こうして千弦と2人で行けて。千弦が幸せだって言ってくれるしさ」
「ふふっ、そっか。今の洋平君の言葉を聞いてもっと幸せな気持ちになりました」
千弦は幸せそうな笑顔のままそう言った。また、その瞬間、俺の手を握る強さが強くなった気がした。
「藤原さん、男子と一緒に歩いてる。確か、白石君だっけ?」
「そうだよ。いつもおさげの茶髪の女の子と一緒に登校するのに。珍しいね」
「だね。でも、これまでに何度か白石君と一緒にいるところを見たことあるよ」
「藤原と変人が一緒に歩いてるぜ」
「手を繋いでいるってことは、2人は付き合い始めたのかな?」
「きっとそうだろ。あの幸せそうな雰囲気からして。……美男美女カップルでお似合いだな」
「そうだな……」
「手を繋いでいるし、あの雰囲気だと付き合ってるよね」
「だろうね。あたし、藤原さんにいつか告白したいなと思ってたんだけどな……」
「ドンマイ」
などといった会話が聞こえてくる。
登校の時間帯なので、周りを歩いている人達の多くはうちの高校の生徒だ。こちらを視線に向けている生徒が多い。千弦は人気者だし、こうして千弦と2人で登校するのが初めてだからだろう。手を繋いでいるし、今の俺達を見て俺達が付き合い始めたと思う生徒も結構いるだろうな。
あと、俺はこれまでに何回も女子からの告白を断ったのもあり、一部の生徒からは「変人」と呼ばれてきた。妹の結菜がいるのもあり「シスコン」と呼ばれることも。千弦と付き合い始めたから、そういった呼ばれ方はしなくなっていくかな。
「私達、注目されてるね」
「そうだな。千弦は大人気の生徒だからな。それに、こうして2人で登校するのは初めてだし」
「これまでは彩葉ちゃんと一緒に登校していたからね。しかも、洋平君と手を繋いで歩いているから注目しちゃうのかも」
「だろうな」
「私はこういうのには慣れているから大丈夫だけど、洋平君はどう?」
「俺も大丈夫だ。今みたいに見られたり、遠くで俺のことを何か言っていたりするくらいなら。それに、千弦が一緒にいるからな」
「……そう言ってくれて嬉しいです」
千弦は恍惚とした笑顔でそう言った。笑顔の千弦が隣にいるから、注目されている今の状況でも不安な気持ちは全くない。
「それに、俺達が付き合っていることはこれから広まるだろうし、明日からもこうして一緒に登校するから、段々と収まっていくんじゃないかな。千弦が付き合い始めたから、何日かは騒ぎになるかもしれないけど」
「きっとそうだね」
「俺と付き合い始めたことで千弦のファンや好きな人が何かしてくるかもしれないけど、俺が守るから安心して」
「ありがとう、洋平君。私も洋平君のことを守るからね」
「ありがとう、千弦」
優しい笑顔の千弦を見ると本当に安心できる。千弦が今のように笑顔でいられるように、恋人として守っていかないと。
その後も千弦と雑談しながら歩き、千弦と一緒に洲中高校の校門を通る。千弦と2人きりの登校は初めてだから、ここでもちょっと新鮮さを感じる。あと、高校の敷地に入ったら、より注目が集まる。
「2年生になったけど、洋平君と2人で登校するのは初めてだから、校門を通ったときに新鮮な感じがしたよ」
「俺も同じことを思ったよ。ここに来るまでの道を歩いているときにも思った」
「ふふっ、そっか」
千弦は楽しげな様子でそう言った。
千弦と俺が所属する2年3組の教室がある教室A棟に入り、昇降口で上履きに履き替える。
千弦も俺も、教室のある4階まではいつも階段を使っている。なので、今日も階段を上がっていく。
4階に辿り着くと……朝礼前なので廊下には雑談している生徒達がちらほらと。
4月のナンパの一件があってから千弦と一緒に行動することも増えたので、最近はこのフロアの廊下では視線が集まることはあまりなかった。ただ、今は結構な数の生徒達がこちらに視線を向けている。千弦と手を繋いでいるからだろうか。あとは、昨日の千弦の告白を見守った友人の星野さんや神崎さん、坂井琢磨、吉岡早希さんなどから話が広まったりした可能性もありそうだ。昨日の夜、自分から伝える前に、何人かの友達から千弦と付き合い始めたことについて『おめでとう』とメッセージをもらったし。
2年3組の教室の後方の扉の前まで向かう。
「洋平君と付き合ってから初めての登校だから、教室に入るの……ちょっと緊張する」
「そうか。気持ちを落ち着かせてから教室に入るか?」
「ううん、大丈夫だよ。素を明かしたときや洋平君に告白したときに比べたら全然マシだよ。洋平君が側にいるからね。それに、私の告白を見守ってくれて、付き合い始めたことを祝ってくれた彩葉ちゃん達がいるし。あと、何人かの友達は、洋平君と付き合い始めたってメッセージを送ったら『おめでとう』って返信をくれたから」
千弦はそう言い、俺に微笑みかけてくれる。嬉しそうにも見えて。素を明かす前の千弦は凄く緊張した様子だったし、俺に告白する前の千弦は顔を真っ赤にしていた。だから、それらに比べれば全然マシなのは本当だろう。
「分かった。じゃあ、一緒に入ろう」
「うんっ」
俺が扉を開けて、2年3組の教室の中に入る。
「おっ、洋平と藤原来たな! おはよう!」
「おはよう、千弦ちゃん、白石君!」
「おはよう、千弦、白石!」
「白石君、千弦、おはよう!」
教室に入ってすぐ、星野さんの席で集まっている琢磨、星野さん、神崎さん、吉岡さんが笑顔で朝の挨拶をしてくれた。そして、
「おっ、白石と藤原だ! 2人ともおめでとう!」
「美男美女カップルの誕生だ! おめでとう!」
「千弦ちゃん、白石君、おめでとう!」
「2人ともおめでとう! 千弦ちゃんから告白をしたって聞いたよ。千弦ちゃん、頑張ったね! 白石君、千弦ちゃんを幸せにしてね!」
などと、俺と千弦の友達を中心に、教室にいる生徒達の多くから俺達が付き合い始めたことについて祝福の言葉を言ってくれた。琢磨、星野さん、神崎さん、吉岡さんも「おめでとう!」と言ってくれて。本当に嬉しいな。
千弦のことを見ると……千弦、凄く嬉しそうだ。千弦の嬉しそうな笑顔を見ると、嬉しい気持ちが膨らんでいくよ。
「みんなありがとう! 昨日の放課後に洋平君に告白して付き合い始めました!」
「ありがとう、みんな。千弦を幸せにするよ」
「私も洋平君を幸せにしていくね」
俺達は生徒達にお礼の言葉を言った。
すると、生徒達の多くが俺達に向けて拍手を送ってくれた。拍手の音が大きいのもあり、みんなが俺達のことを凄く祝ってくれているのが分かって。胸が温かくなった。
俺達は再び「ありがとう」とお礼を言って、自分達の席に行き、机の上にスクールバッグを置いた。その際、琢磨達に「おはよう」と挨拶した。ちなみに、俺の席は窓側最後尾で、千弦の席は俺の席の右隣だ。また、千弦の前の席が星野さんだ。
「千弦ちゃんと白石君、手を繋いで登校してきてラブラブな雰囲気だね!」
「そうね、彩葉! ラブラブなのが伝わってきたわ!」
「うんうん! 2人を見てドキドキしたよ!」
「いい雰囲気だよなぁ。見ていて嬉しい気持ちになったぜ」
「私も嬉しい気持ちになったよ、坂井君。あと、一人で登校して、教室で千弦ちゃんと白石君を待つのが新鮮で良かったよ」
琢磨達は千弦と俺が登校してきたことについてそんな感想を言った。手を繋いで一緒に登校したのもあって、ラブラブないい雰囲気だと思ってくれているか。嬉しいな。個人的には親友の琢磨が嬉しいと言ってくれたことにグッときた。
あと、星野さんは一人で登校して、教室で千弦と俺を待ったことに新鮮で良かったと思っているか。そのことに安心した。
「みんながそう言ってくれて嬉しいよ」
「そうだね、洋平君。私も嬉しい。あと……彩葉ちゃん、ありがとう。洋平君と2人きりで登校するのはどうかって言ってくれて。洋平君と2人で登校するのも楽しかったよ」
「楽しかったな。ありがとう、星野さん」
「いえいえ。2人が楽しめたなら良かったよ」
星野さんは持ち前の優しい笑顔でそう言ってくれた。
「ちなみに、千弦と白石は昨日はお家デートをしたんでしょ? どこまで進んだのぉ?」
「あたしも気になるなぁ」
神崎さんと吉岡さんは興味津々な様子で俺達にそう問いかけてくる。お家デートしたから、そのときに恋人としての段階が進んだのではないかと考えているようだ。まあ、キスまでしたけども。
星野さんは頬をほんのりと赤くしながら、琢磨は微笑みながら俺達を見ている。
昨日のお家デート中に千弦と何度もキスをした。そのときのことを思い出すとドキドキしてくる。千弦も同じなのか、頬を中心に顔が赤くなっている。
キスまでしたと正直に言ってしまっていいかどうか。千弦と相談した方がいいな。まあ、今の俺達の反応を見て、どこまで進んだのか神崎さん達に察されているかもしれないけど。
千弦に手招きすると、千弦は俺のすぐ近くまでやってくる。
「どうする? 言うか?」
千弦に耳打ちする。
千弦は俺の方を見ると、「いいよ」と言って首肯した。
「えっと……キスまでしたよ」
「したね。何度もキスしたよ」
俺達はキスまでしたと正直に言った。あと、キスのことだからか、千弦はとても幸せそうな笑顔になっている。キスしたことを言ったから気恥ずかしさがあるけど、今の千弦を見ていると頬が緩んでいく。
「そうなのねっ! ラブラブねっ!」
「キスしたんだね! 初日でするなんて凄いね! あたしと琢磨君が初めてキスしたのは付き合い始めてから少し経ってからだし」
キスまでしていると分かったからか、興奮した様子でそう言う神崎さんと吉岡さん。
琢磨は吉岡さんとのファーストキスを思い出しているのか「そうだったなぁ」と朗らかな笑顔になっている。
思い返すと、キスしたよって琢磨と吉岡さんから言われたのは、付き合い始めてから少し経ってからだったな。2人は付き合い始めた直後は、2人きりだと緊張してお昼があまり食べられないほどだったし。今では学校でも頬を中心にキスするほどになっているけど。
「そうか。キスしたか」
依然として、琢磨は朗らかな笑顔でそう言った。
「キスしたんだね。2人が幸せそうに話すから嬉しいよ」
星野さんは赤くなっている顔に、言葉通りの嬉しそうな笑みを浮かべている。
みんなにこういう反応をしてもらえると、キスしたって正直に話して良かったなって思う。
「白石君と千弦がキスしたらどんな感じか見てみたいなぁ。友達同士のカップルだし。もちろん、2人さえよければだけど」
「あたしも興味があるわっ」
吉岡さんと神崎さんは再び興味津々な様子で千弦と俺のことを見てくる。
「千弦ちゃんと白石君のキスする姿かぁ。見てみたい気持ちはあるかな。もちろん2人さえ良ければだよ」
「2人さえ良ければ、俺も見てみてぇかな」
星野さんと琢磨も見てみたいのか。
人前でキスしたことは一度もない。俺はキスしてもいいかなと思うけど、千弦が嫌かもしれない。千弦に訊いてみよう。
「どうする? 千弦」
「私は……いいよ。キスの話をしたら、洋平君とキスしたくなってきたし……」
千弦は俺のことを見つめながらそう言う。千弦の顔は頬を中心に赤くなっていて。キスしたくなってきたのか。
「そうか。俺もキスしていいかなって思ってる。じゃあ……するか」
「うん」
そう言うと、千弦は俺の方に体を向けて、そっと目を瞑る。俺からキスしてってことか。
2人きりではない場所でするのは初めてだし、すぐ近くから神崎さん達に注目されているから緊張もする。ただ、いつまでも千弦を待たせてはいけない。俺は千弦の両肩に手を置き、千弦にキスをした。その瞬間に、
『きゃあっ!』
『おおっ!』
と、女子達の黄色い声や男子達の野太い声が聞こえて。そのことにドキッとして。神崎さん達以外も俺達のキスを見ている人が何人もいるんだな。
2、3秒ほどして、俺から唇を離した。目の前には真っ赤な顔に可愛らしい笑みを浮かべている千弦がいた。みんなに見られたから気恥ずかしさはあるけど、千弦の笑顔を見ているとキスして良かったなって思う。頬が緩んでいくのが分かる。
「キュンとなったわ!」
「凄くいいね!」
「ドキドキしたよ。キスして2人とも笑顔になっているのもいいなって思う」
「2人とも良かったぞ。あと、藤原にキスをする洋平がかっこよかったぞ」
神崎さん達は千弦と俺のキスについて好意的な感想を言ってくれた。それが嬉しくて。
また、他の生徒達から「2人とも良かったよ!」とか「羨ましいぜ、白石!」などといった感想を言われて。
「先生も見ていたわ。いいキスだったね。まだチャイムは鳴っていないから自由にしていていいわよ」
担任の山本飛鳥先生の声が聞こえたので、声がした方に顔を向けると……教室前方の扉の近くにスラックスにフレンチスリーブのブラウス姿の山本先生がいた。先生にも見られていたか。千弦に集中していたから気付かなかった。
山本先生は持っていたトートバッグを教卓に置くと、こちらに向かって歩いてくる。先生らしい落ち着いた笑みを顔に浮かべて。
「みんな、おはよう」
山本先生がそう言うと、俺達6人は「おはようございます」と声を揃えて挨拶した。
「それと、藤原さんと白石君……おめでとう。藤原さんは告白が成功して良かったわね。昨日の放課後にメッセージで送ったけど、直接言いたくて早めに教室に来たの」
「そうだったんですか。洋平君に告白できて、成功して良かったです! 相談に乗ってくれてありがとうございました」
「山本先生からもおめでとうと言ってもらえて嬉しいです。ありがとうございます」
「いえいえ。昨日のメッセージでも伝えたけど、いつまでも仲良くいられるように応援してるわ」
山本先生は優しい笑顔になり、優しい声色でそう言ってくれた。メッセージでも十分に嬉しかったけど、こうして面と向かって祝ってもらえるともっと嬉しい気持ちになる。
それからは山本先生も交えて雑談をした。そして、
――キーンコーンカーンコーン。
朝礼の時間を知らせるチャイムが鳴り、今日の学校生活が始まる。
ただ、今日の学校生活は千弦と付き合い始めてからは初めてで。だから、新鮮で特別な感じがして。
千弦の方に顔を向ければ、隣に千弦がいて。
授業に集中しているときの千弦は、王子様モードのときのようなかっこよさがあって。ただ、千弦と何度も目が合い、その度に笑いかけてくれる千弦はとても可愛くて。どちらも魅力的で素敵だ。
大好きな千弦と一緒に学校生活を送れていることに幸せを感じるのであった。




