表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
王国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/226

第8話 お見舞いと成長計画

 医務室に運ばれてしまった。

 ここは魔法医が常駐しており、訓練で怪我をした騎士を治療する場所だ。

 と表向きは言われているのだが……。


 実際は、若い魔法使いの治療魔法実験場だな。

 治療魔法なんか、よっぽどのことが無ければ失敗はしないのだが、これが戦場となると失敗してタイムロスする事が致命的になる。

 ということで、この医務室で若き魔法使いたちが魔法医のマネごとをし、治療魔法を大いに試すわけだ。


 俺の担当だった若い魔法使いは女で、チエリと言った。

 ちなみにこいつ、サブヒロインだぞ。


「あひー、じゅ、呪文を噛んでしまって発動しません~!」


「失敗しても怒らないから、何回でも試してくれな」


「優しい~! お言葉に甘えてチャレンジさせてもらいます~!!」


 ピンクのおかっぱ頭の小柄な彼女は、ひいひい言いながら何度も魔法を失敗し、結局魔力が空っぽになる直前の七回目に成功させた。

 他の若い魔法使いが呆れている。


「チエリ、やっぱあんた才能が無いって……」


「うわーん! でもでも、高い授業料を払ってくれた家のためにも諦められなくってー!」


 そんなドラマを見せられ、ベッドに横たわる俺。

 だがこの暇な時間もとても重要なのだ。

 俺は俺で、豊穣の女神セレスとともにレベルアップ会議をしている。


『また格闘術を上げるんでしょう? でももうそろそろ上限みたいですけど』


「ああ。スキルのレベルアップにはキャップがある。よりレベルが上って、上位のスキルが解放されたらキャップも解放されるから、そこまで他を伸ばしていこう。これで格闘術は5まで上がって、浸透勁と遠当てが手に入った」


『ひたすら格闘術……!! それで超越者と戦えるんですか?』


「どんな戦闘方法でも、極めれば通用するぞ! 俺は今回、NTR防止を最重要項目にするので格闘術を使うというだけだ! で、この余ったスキルポイントは運動術に使おうと思う……」


『あれえー? 剣術や騎乗術ではないのですか? 騎士らしさは?』


「いつでも乗り物があると思ってはいけない……。剣術はほら、騎士のクラスが20レベルになったから、ソニックブームを覚えたし」


 複数の真空刃を作り上げ、多くの敵にぶつける攻撃だ。

 慣れると色々応用できるらしいが。


「運動術1で反射神経強化、2で跳躍力強化、3で障害物踏破……パルクールだな。で、パルクールと発勁が合わさると……軽気功が解放される」


『なかなかマニアックな成長ルートを走っていますね……』


「分かる?」


『マイナーっぽいスキルを選択し、それとマイナーなスキルを組み合わせて、さらにマイナーな複合スキルが発生している……これはそろそろ私にも分かってきました』


「おお、凄い理解力だ。俺、セレスを見直したよ」


『こんなことで見直されたくないですねえ……あっ、誰か来ましたよー』


 セレスがシュッと姿を消した。

 医務室の扉が開き、彼女が現れる。

 マリーナ姫だ。


 彼女は俺がベッドの上で元気に転がっているのを見ると、ホッとしたようだった。


「良かった! ジョナサン、元気そうじゃない。デクストンと試合をしたと言うから、本当に心配してたのよ。無茶しないで。あなたは大器晩成タイプだって私いつも言ってるでしょ?」


「心配してくれてありがとう、マリーナ。でも俺は少しでも早く強くなって、君を守りたいんだ」


「ジョナサン……!!」


 俺とマリーナのやり取りを横で見ていた、若き魔法医の女の子たちがキャーッと盛り上がった。

 そしてマリーナに睨まれて静かになる。


 なお、俺が強くならねばならないのは、当然ながらマリーナを襲うNTRフラグを全て打破するためである。

 とあるイベントでも起こらない限り、猶予はないぞ。

 だが、軽気功と浸透勁、遠当てを手に入れたことで、直近の高難易度イベントと戦えるようになったのは間違いない。


 剣術でもいいんだが、これは本当にひたすら上げていかないと必要な能力が身につかないからな。

 攻撃力や応用力はどんどん身につくんだが。


 とまあ、内心はそんな事をずっと考えてつつ、マリーナとじっと見つめ合ったりするのだった。

 そしてお姫様は俺の手をぎゅっと握り、


「早く良くなりなさい。これ、王女としての命令だからね」


 これがいにしえの、ツンデレというやつですか?

 絶対にNTRさせないからな!

 強く決意する俺なのだった。


 まあ、表向きの俺はジョナサンの演技をしているため、


「うん、分かったよマリーナ。ありがとう。少し眠るね」


 などと弱々しい感じの話し方をするのだった。

 さて!

 確認!


 手足は動く。

 万全ではないが、戦闘が可能なレベルまで回復している。


 見習い魔法医のチエリ、腕は悪くない。

 カミカミなのは緊張しいなのと、滑舌があやしいためだ。

 今度早口言葉を練習させてやる。


 マリーナが去っていった後、俺は本当に寝た。

 今寝れば、夜半には目覚めるだろう。

 この夜半というのが重要だ。


『夜遅くに何があるのですか?』


「ここで魔道士ボナペテーが、ダメ押しでサキュバスを送り込んでくるんだ。淫紋がさらに強力なものになり、マリーナ完堕ちルートのフラグが立つ」


『ええーっ! 次から次へと!!』


「なー。NTRフラグが歩いてるような女なんだよ、本当に! で、サキュバスは魔族だから、魔力を帯びていない攻撃が通用しない。ここで剣術を上げていたら攻撃手段が無くて詰んでいたわけだ」


『な、なるほどー。では今は何が通じるのですか?』


「浸透勁なら、サキュバスの魔力結界をぶち抜いて直接コアにダメージを叩き込める」


 ゼロ距離に近づくための軽気功だ。

 うおおおおお!!

 ぶっ殺すぞサキュバス!!!!



お読みいただきありがとうございます。


面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ