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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
不死王編

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第78話 間男よ、これが分からせだ!

 カッフェルは物凄い目つきで俺を睨んだが、すぐに視線がカイへ移動する。


「おっ、カイじゃねえか! なんだ? そろそろ俺の子を産む気になったか?」


「は!? 誰が!! 幾らあんたが強くたって、カイはカッフェルみたいな最悪のやつに触られたくもないんだからね!!」


「がはははは! 女はみんなそう言うんだ! だがベッドの上ではすぐに素直になるんだよ! おい、こっちに来いよ」


 カッフェルの手が伸びる!!

 そこに俺がスーッと移動する!

 カッフェルの手が俺の股間に当たった。


「ウグワーッ!!」


 カイの腕を掴もうとしたカッフェルだが、違うものを掴んでしまったようだな!!

 手をブルブル震わせながら、よろよろ後退するカッフェル。


「て、てめえ!! なんて……なんてきたねえものを掴ませるんだ!!」


「貴様こそ、俺のお大事さんを勝手に掴んだな!? こりゃあ戦争だぜえ……」


「お、お、俺は、女にしか触れる気はねえんだよ! きたねえ男なんかに……!!」


「表に出ろ!!」


「この落とし前は……えっ!? なんで俺がお前に喧嘩売られてるんだ!?」


「うるせえーっ! ツアーッ!!」


 俺がドロップキックでカッフェルをギルドの外に弾き出す!!


「ウグワーッ!!」


 ゴロゴロ転がっていくカッフェル。

 後を負う俺。


「くそぉっ!! なんだ!? なんなんだてめえはよぉ!! 俺は男のツラは覚えねえから、てめえなんか知らねえんだよ!! なのになんで俺がお前と決闘することになってるんだよ!? 展開が早すぎて意味わかんねえよ!!」


 泣き言を言いながらも立ち上がり、でかい剣を抜くカッフェルなのだ。

 さて、俺はやつと向かい合い……。


「で、カイ。あれ誰?」


「おぉいっ!?」


 知らない返しをされ、カッフェルが愕然とする。

 いや、間男というのは知っているぞ。

 それにカッフェルを掘り下げるストーリーもきちんとあったのは分かる。

 だが、そのストーリーは叡智イベント回収のためにサクサクやったので、覚えていない。


 こいつ、どういうキャラだったっけ……?


「カッフェルだよ。こいつ、北方からやって来た剣士で、物凄く強いんだよね。デーモンウォリアーと一人でやりあえる実力者で、不死王の軍勢の活動を知ったギルドとしても、カッフェルに頼るしか無いかってなってたところで……。素行はほんっと最悪で、次々にギルドの女の子に手を出してるんだけど」


「あーあーあー!! 思い出した! そうだった! なんかクソムシだけど強いから仕方ないかあ、みたいな扱いでNTRを生産するやつだったわこいつ!!」


「ジョナサン、全部聞こえてるみたいだよ!」


 ジョンにつつかれて、おっと、とカッフェルに向き直る。

 やつは顔を怒りで真っ赤にしながら、剣を大きく振り上げていた。


「俺のことを舐めてる男はぁぁぁっ!! 全員ぶっ殺してきたんだよぉぉぉぉぉ!! 死ねええええええ!!」


 剣が振り下ろされる!

 次の瞬間、大地を切り裂きながら斬撃が飛んできた。


「ツアーッ!!」


 俺はこいつを、硬気功入りのチョップでいなす!

 斬撃が跳ね飛ばされ、ギルドの看板がぶった切られた。


「なるほど、大した威力だ」


「俺の飛翔斬を素手で跳ね返しやがった!?」


「お前の得物が剣なように、俺の得物はこの肉体だからな。さて……どう分からせてやろうか……」


 じりじりと歩き出す俺。

 カッフェルもまた剣を構えながら歩き、必殺の一撃を繰り出そうとしている。


 本気で俺を殺す気である。


「町中、昼日中に人を殺す気満々とは、こいつはおかしいのではないか?」


「多分君にだけは言われなくないと思う……」


 ジョンがもっともなツッコミを口にするのだった。

 さて、その後、カッフェルが飛ぶ斬撃を何発か放ってくるのだが、全てチョップでいなす俺なのだ。

 ふーむ、近寄ってきたら掴んで投げるのだが……。


 そろそろ、新しい投げのレパートリーが欲しい……・


 そう思ったときだった。


 カッフェルが移動した後の背景に、マスクを被り、上半身裸でムッキムキの男が腕組みしながら立っていたのだ。

 そして世界の時が止まる!


 カッフェルが、カイが、野次馬の冒険者たちが止まり……。

 その男だけがこちらへ歩いてくる。


「マスク・ド・オクタマ!!」


『いかにも。また腕を上げたようだなジョナサン!! 有資格者とみなし、ここで俺は、お前に掛かっていた封印を解く!!』


「封印を!?」


「君たちって何気にそっくりだよね」


 ジョンがいらんことを言ったので、オクタマに『元気ですかー!』とビンタを食らっていた。


「ウグワーッ!? なんでーっ!?」


『お前の中にいたあの弱い魂か。だが、力をつけてきているようだな』


 時間が停まってる中で動けてるしな。


「ああ。ジョナサンのままならNTRされるだけの男だ。だが、プレイヤーが操作して鍛えることで、超越者に迫る力を身に着けた最強の剣士にもなれる男なんだ」


『なるほどな。ではお前は、この世界に降り立ったプレイヤーだったということか。他の人間たちと毛色が違うわけがよく分かった。そんなお前に掛かっていた封印は、この世界のリアリティレベルを崩さぬために施された、リアリティの封印だ』


「リアリティの封印……!? 日本の和食ファーストフードの濃い飯とか、海水浴場が露骨に現代日本だったりするこの世界で、今更リアリティ……!?」


『全てのプロレス技を発揮してしまっては、世界はその存在に耐えきれなくなる。なぜならファンタジー世界にプロレスは存在しないからだ』


 俺のツッコミを聞いちゃいねえ。

 だが再度突っ込むぞ。


「なるほどな……。いや、この世界、普通に現実で食ってた味の濃い日本の飯が出てくるじゃんか。狼獣人とウェアウルフが同時にいたりするし」 


 オクタマは俺の話をスルーして続ける。


『だが、お前の力が一定を超えた今、世界による修正力を力でねじ伏せられるようになった。お前はこれから、知っている限りのプロレス技を使いこなすことができるようになる……!!』


「な、なんだってー!! 俺はネットで読んでた超人プロレスマンガくらいしか知らないのだが?」


『まあ十分だろう……。多分。力を示せ、ジョナサン!! うおおおーっ!! 封印解除! 闘魂注入!!』


 オクタマが俺に組み付く!

 俺の腕を取って、逆方向に放り出すと、そこにロープがあった!

 なにっ!?

 いつの間にか俺がリングの上に!!


『ツアーッ!!』


「ウグワーッ!!」


 オクタマの繰り出したラリアットに当たって、俺は一回転しながらリングに叩きつけられた。

 倒れた俺を、オクタマがフォールする!


 無から湧き出てきたスキンヘッドのレフェリーが、「ワン!ツー!」とカウントを取った。

 俺はカウント2.5でネックスプリングをし、フォールを返す!!

 上がる大歓声。

 そして俺の中で、何かのロックが外れた感覚……!!


『これでお前の封印は全て解かれた!! 俺の役割も終わりということだ。救ってみせろよ、世界を』


 なんかかっこいいことを言いながら、リングを降りていくオクタマ……。


「な、なんだったんだ……!?」


 ジョンが呆然と呟く声が聞こえた……と思ったら、元の時間軸に帰ってくる。

 そこには、俺に向かって切りかかってくるカッフェル!

 さきほどまでは、なかなかやるなと思っていたのだが……。


 なんだあの覚悟の無い動きは。

 一方的に相手を切り倒そうという、エンタメの欠片もない動きだ!


 俺はカッとなった。


「うおおおおおお!!」


 自ら前に出て……!


「馬鹿め!! 死にに来たか!! 喰らえーッ!! 重連斬!!」


 嵐のような斬撃が俺を襲う!

 俺はこれを、前進しながら全て体で受け止める。

 隙間のない連続攻撃は、並の相手であれば防ぐことすら出来ずズタズタに切り裂くだろう!


 だが、プロレスを身につけた肉体は、相手の攻撃を受け止める覚悟に満ちている。

 つまり、覚悟のない斬撃が通じないということである!


 重連斬とやらを突っ切って、俺の腕が伸びた!


「なっ!?」


 驚くカッフェル。

 既にその腕は、俺の腕に絡め取られていた。

 さらにもう片腕も、俺の腕がホールドする。

 リバースフルネルソンの体勢に持っていき……!!


「ツアーッ!! 人間(ダブルアーム)風車(スープレックス)!!」


「な、なん……ウグワーッ!!」


 カッフェルの体を抱え上げ、背中から地面に叩きつける!

 さらに立ち上がり、リバースフルネルソンで持ち上げてスープレックスの体勢で叩きつけ!

 さらに立ち上がり、ダブルアームスープレックスが連続する!


「ウグワーッ!? ウグワーッ!? ウグワーッ!? ウグワーッ!!」


 ロコモーション・ダブルアームスープレックスである!!


 五回繰り返した所で、カッフェルが白目を剥いた。

 失神したようである。


 俺はゆっくりと立ち上がると、拳を突き上げた。


「うおおおおおおお!! これが……間男分からせだ!!」


『劇的なパワーアップをした気がするんですが、勇者の意識がそっちのことはあまり気にしてないんですよねえ……』


 ぶつぶつ呟くセレスなのだった。



お読みいただきありがとうございます。


面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。

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― 新着の感想 ―
まあまあその味の濃い日本食もかつてこの地に飛ばされた転生者達の努力と冒険の遺産なのだ、そう邪険にするでないよ でも味が濃い目なのは油使いの影響が続いてるのかな…と妄想すると感慨深いですね
え??? 今までのアレコレ、この世界ではまだ現実的な範囲だったの??? まだ上のトンチキがこの先に待っているのか……楽しみでもあり、不安でもある。
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