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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
不死王編

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第76話 新ヒロイン登場! 出てくるな!!

 さて、サラマンデスが撤退したので、ここで経験点がドバーッと入ってくる。

 どれくらいかと言うと、この一戦でこの間の戦争全部の経験点と同じくらいだ。


 まあ、あれは黒槍の使徒以外は強いのいなかったからなあ。


 そして、これを一気に受け止めたジョンはどうなるかと言うと……。


「うわあああああ!! か、体が……! 体が痛い……! 引きちぎれそうだっ……!!」


 倒れ伏し、絶叫する。


「ぼ、僕は死ぬのか!? どうして!? こんなところで……!! 道半ばなのに……!」


「落ち着けジョン。それは成長痛のようなものだ」


「成長痛……!?」


「正しくはレベルアップ痛だな。お前は今、レベル4から30に一気に上がった。そりゃあ体も痛くなるのだ。ちょっと待ってると多分痛みは落ち着くからな……」


 俺はジョンの隣にどっかりと腰をおろし、村の様子を見ることにした。

 逃げ惑っていた村人たちが戻ってきて、殺された同胞の姿においおいと泣いている。


 そして、こわごわと俺に寄ってくる老婆。

 村の長老か何かだろうか。


「あなたが……あなた様が、あの恐ろしい悪鬼共を追い払って下さったのか」


「うむ。プチッと潰したのは俺だ。凄い経験点になるんでな。なお、あのサラマンデスを倒すとさらに凄い実入りになる」


「何を仰っているのかは分かりませんが、ありがとうございますありがとうございます……!」


「あいつは俺を追ってくるように言っておいたからな、村がまた襲われることはあるまい。何せ追ってきたら次は潰して経験点にするからな……」


「ありがたやありがたや、ナマンダブナマンダブ」


 おい!

 数珠を握りしめて念仏唱え始めたぞ!

 ファンタジー!?


 村人たちに生き仏だと拝まれるうちに、ジョンの痛みはましになったようだった。

 そこへ、空から降り立つ者がいる。


「火事なの!? 遠くから見えたから慌てて来たんだけど……」


 真っ赤なローブを纏い、その下にはやたらと叡智な上乳がこぼれそうなビスチェタイプの水着みたいなのを着た女だ。

 赤毛が揺れている。


 魔法使いのカイ。

 来たな、不死王編新規参入ヒロイン!!


 勝ち気な性格で人情家。

 一人称が自分の名前で、プロポーションは小柄なのにわがままボディというヒロインだ。

 制作者は幅広い性癖をカバーしてくれている。


 そんなんだから作品のボリュームが増えすぎて、とっ散らかってるとレビューされるんだろうがな!


「火は消えてる……。!? 濃厚な瘴気の残滓がある! これってまさか、魔人どもが現れたの!?」


 彼女は降り立つと、周囲の何かを感じ取って顔をしかめた。

 そしてすぐに、村人に拝まれている結跏趺坐(けっかふざ)の俺と、うずくまっているジョンを発見する。


「ねえちょっと君! 大丈夫!? 苦しそうだけど……!」


 真っ先にジョンに駆け寄って、背中をさする。

 そう!

 彼女は優しいヒロインなのだ!


「だ、大丈夫だよ。ジョナサンが言うには、レベルアップ痛らしくて……」


「レベルアップ痛!? それに、ジョナサンって……拝まれてる彼のこと? うわっ、なにその姿勢」


「よくぞ聞いてくれた。これは結跏趺坐と言って、なんか修行する時とかに取る姿勢なのだが、拝まれる仏様もこんな感じのポーズをしているのだ。なぜこんな姿勢なのか? それは拝まれてしまってるからなんとなくノリでこの姿勢なんだ」


「全部答えてくれるじゃん! ふうん、そっか……。すさまじい瘴気の残り香なのに、村の人たちがたくさん生き残ってる。この規模の村なら、魔人たちの進軍の飲み込まれてしまってもおかしくないのに。……君がやったの?」


「いかにも。そこに経験点の影あらば、寄ってぶん殴って稼ぐのがゲーマーの(さが)


「いちいち何言ってるか分かんないけど、君が強いってことだけは分かった。魔人を倒せる男……。まさか、そんな人がいるだなんて……。お師匠様がカイに、こっちへ行けって言った理由がよく分かったかも」


 なお、カイのお師匠も年を取ることがないムッチムチな美女である。

 こちらにもNTRイベントが存在する。

 カイルートに入ると出てくるな。


 出したらフラグが立つから、会わないぞ俺は!!


 さて、ジョンが完全にレベルアップ痛から脱したらしいので、能力を確認することにする。

 村人がなんか美味いものを食わせてくれるそうなので、料理ができるまでの間にやっておくとしよう。


「ジョン、お前にステータス画面を共有する」


「ステータス画面を共有……!? どういう……うわあっ! 眼の前になんだか謎の数値の羅列が!」


「恐らくジョンだけができる。俺と一体だったからな。分かるか? 剣スキルの一部がアクティブになっている。ファルコンスラッシュ、ソニックブーム、ダブルスラッシュ、ストレートスラッシュ、おっ、これは重要だぞ。剣気覚醒がある。これはな、物理攻撃無効のやつに物理攻撃が通じるやつだ。俺が覚えて習得しといたからな……」


「情報が! 情報が多い!! 僕はこんなにたくさんの技を使いこなさないといけないのか!」


「剣スキルは技の数がイコール強さに繋がるんだぞ。技が増えるほど基礎ステータスも指数関数で上がっていくんだからな。だからデクストン団長は強いんだ」


 俺とジョンで大いに盛り上がっていると、カイが妙なものを見るような目を向けてきた。


「ねえ……。君たちには何が見えてるの? ステータス? なにそれ? まあいいや。二人とも、魔人と戦っているんでしょ? だったらカイと一緒に来てよ」


「君も不死王の軍勢と戦う者なのかい?」


 ジョンがカイに応えた。

 俺じゃないと、なんか真っ当にコミュニケーションが行われているように見えるな。


「そう。お師匠様が、魔人たちがこの世界に攻撃を仕掛けてくるって占いで知って、カイに言ったんだ。魔人によって世界が滅ぼされないよう、人を助けろって。とても倒せるような存在ではないから、魔人の猛威が収まるまでの間、できるだけ多くの人を助けろって……言ってたんだけど」


「うむ、俺が倒した。いけるぞ! レベルが足りないだけだ」


「なんかこう、お師匠様の想像もできなかった状況になってるっぽい! ねえジョン、それにジョナサン。カイは君たちに同行するよ。世界を救う鍵が君たちにあるって、カイの勘が言ってるんだ!」


 ありがたい!!

 ヒロインが同行すれば、100%NTRから守れるからな!!



 


お読みいただきありがとうございます。


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