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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
戦争編

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第61話 突破せよ、ガイヴァンの門!

 検問に到着した。

 南方の都市ガイヴァンは、もっと入国がフリーな場所だったらしい。

 だが帝国に占領され、連中のチェックなしでは行き来できなくなっている。


 今回はプロマス選りすぐりの美女を送り込む、という体で行くのが俺たちの作戦なのだ。


「どう考えてもジョナサンは邪魔だから床下に隠れてなよ!」


「そうですよ! そんなパンツなのか良く分からない状態になった姿だと、兵隊の人が怒り始めそうです!」


「私達を信頼して任せてくれればいいのですわ」


「そうそう。あたしらそんなチョロくないって」


 チョロいんだよ!!

 この世界のNTRの呪い的なもので、チョロくなっているから問題なのだ。


 俺は必死に彼女たちを守るべく同行せねばと抵抗したが、猛烈な大反対に遭ってしまった。

 なんだかんだで、俺が暴れるとこぼれてしまいそうで気になって何もできなくなるらしい。

 なんということであろうか。


「仕方ない。隠れてはいるが、何かあったら飛び出して大暴れするからな」


「ジョナサンは血の気が多いなあ……!! でもそういうとこも良いところだよねー」


 ナルが呆れてるんだかのろけてるんだか分からん事を言いつつ、床板を閉じたのだった。

 さて、馬車が停まると兵士たちが駆け寄ってくる音がする。

 おっ、何者かを聞いているな。


 解放軍リーダーが、プロマスからの献上品だと説明している。

 屈辱的なセリフだろうが、帝国を撃滅するためなら喜んで口にするのだ。


「なにぃ? 選りすぐりの美女だとぉ? どれどれ……おほーっ!!」


 ぐおお!

 今すぐ飛び出して兵士を粉砕してやりたい!

 だがこれは、ガイヴァン中枢へ潜り込むための作戦なのだ。


 俺が飛び出したら全面戦争になってしまう。


「なるほど……これは美女揃いだ……。ちょっと幼いのから健康美溢れるの、神秘的な感じのやつに凄くエロいやつが……」


 誰のことを言っているのかよく分かるぞ。

 ここで、解放軍リーダーと兵士がちょっと言い合いを始めた。

 兵士がちょっと味見させろと言っているわけである。


「品質が落ちますよ! そうなったらあなた、責任を取れるんですか!」


「うっ……!! そ、それはまずい。ザイキーン殿下は部下であろうと、お気に入りの女に手を付けたものは容赦なく処断するからな……。だがちょっと触るくらいは」


「あんっ!」


 むむっ!

 ナルが色っぽい声をあげた!

 俺は今にも飛び出しそうなのをこらえつつ、床板から手だけ出して遠当て!


「ウグワーッ!?」


 ぶっ飛んでいく兵士。


「おやおや! 兵士さん、どうしたんですか、いきなり馬車から転げ落ちて!」


「い、いや! 今何か、目に見えないものに思いっきり突き飛ばされたような……。ゴツゴツした男の手だった! ……女しかいない。うーむ……」


 兵士は起き上がると、突き飛ばされた胸元を撫でている。

 手加減したから、大したダメージではあるまい。


 次やったら戦争だからな!!


「よし、通れ! なんか注目されてきてるし、これ以上味見はできない……。残念だ……。こんなに凄い美女ばかり乗っているのに……」


 とても悔しそうな兵士なのだった。

 諦めがいいことは大事だぞ。

 お前は今、命拾いしたんだからな。


 さて、入国許可を得た馬車は通行許可証をもらい、ひたすらに通りを進んでいく。

 どれどれ?

 花の都、色街、薬の都。

 様々な顔を持つガイヴァンを見てやろうではないか。


「ツアーッ!」


 俺は指先で床下を真横に撃ち抜いた。

 のぞき穴の完成である。


「ほう、昼日中だというのに、叡智なお店の前で叡智な姿のお嬢さんたちが花籠を下げて配っているではないか。なるほど、気に入った嬢の花を買って、それが代金になると。そして中で叡智な事をするのだな。なんだ、客が兵士ばかりではないか」


 お嬢さんたちの表情も浮かない。

 帝国兵の払いが悪いのであろう。

 都市を支配した以上、釣った魚にエサはやらないという方針なわけだ。


 悪である!!

 これは素早く帝国軍を破壊せねばな。


 さらに、薬の通り。

 ここはどの店も扉を閉ざしている。

 めぼしい薬は片っ端から、帝国軍に持っていかれてしまったのだろう。


 ガイヴァンは今、その機能を失いつつあると言える。

 いかーん!!

 これは許しがたい状況だぞ!


 帝国め、まともに統治し、運営する気がないではないか。

 俺の中のこの辺りに怒りのパワーが溜まってきているぞ。


 ついに馬車は、ガイヴァンの中心……。

 帝国軍が接収した行政機関である総督府にたどり着いた。


 兵士たちは、通行許可証を見て通してくれる。

 連絡が行ったようで、ザイキーン皇子も顔を出した。


「おお~! 待ってたよ! 解放軍とか抜かす奴らが押し寄せたようだが、やっぱりプロマスは難攻不落だよねえ! こうやって美女を送り込んでくれるんだから。にひひ、どうかなどうかな? 選りすぐりの美女、楽しみだなあ」


 いやらしい笑みを浮かべつつ、馬車を覗き込む皇子。


「おひょ~!! こ、こ、これは想像以上だよ!! ……なんかどこかで見たことある気もするけど、その褐色で神秘的な女は気に入ったかも!」


「ありがとうございますわ、殿下」


 ヴェローナがなんとも艶のある声を出した。

 おうおう、彼女が床板をギリギリ握りしめているのが分かる。

 きしんでるよ。

 よく我慢してらっしゃる。


「殿下、お待ちを」


「おお、なんだ黒槍よ! 僕のやることにケチでもつけるつもりか! 例えお前が父上直属の騎士だとしても、身分というものがだな!」


「ネズミが入り込んでいます。危険なネズミです。よくぞここまで侵入できたものだ」


 この声は……。


『勇者よ! 超越者の使徒です! あの男ですよ!』


「おっ! 再戦か!!」


「そんな狭いところにいたのでは避けられまい! 死ねえっ! ハアーッ!!」


 黒い槍が伸びる!

 それが床板をぶち抜き、二重底に突き刺さろうとする!

 あまりの威力に馬車の幌が爆ぜ、中にいた女子たちの姿があらわになった。


 大変叡智な姿をした美女美少女たちなので、兵士群が「おおー!!」と歓声をあげ。


「ツアーッ!!」


 俺が震脚で底板をぶち抜き、大地を踏みしめ、周囲を激しく揺らしながら気の力で馬車を真っ二つに叩き割りつつ、真っ向から槍を弾き飛ばし、その後に跳躍!!

 ブリーフを両肩まで伸ばして装備した、雄々しき俺が飛び上がったことで、兵士群が再びこれを目撃した!


「おげーっ!?」「おええええええ!?」「うげえええええ!?」


 みんな目を剥いて腰を抜かす!

 だが、そんな雑魚など眼中には無いぞ!


「ジャッ!!」


「ツアーッ!!」


 空中に突き出された槍を、硬気功を纏った蹴りで跳ね飛ばしつつ、俺は着地した。

 なお、震脚の振動で皇子はすっ転んでいる。


「アヒャアーッ」


 眼の前に俺の股間があるので、皇子がなんとも言えぬ悲鳴をあげた。


「やはり貴様か、異界の勇者よ。この短期間で恐ろしく腕を上げたな……。やはり……危険……!!」


「本来ならお前と初邂逅するのがここなんだが、悪いな! 中ボスはさっさとご退場願おうか!」


 ここまで来てしまえばこちらのもの。

 今回は決着を付けるぞ!



お読みいただきありがとうございます。


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もうエントリーシーンが完璧に変態仮面のそれなんよ
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