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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
冒険者編

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第41話 挑むぞ、不死王!

 ワイバーンゾンビを倒し、またまた大きくレベルアップした俺。

 なんかチエリとナルもぐんと強くなってる気がするんだが、まあいい。


「なんと格闘術スキルが7レベルになってしまった。練気を覚えたから、硬気功の効率が上がったぞ」


『縮地はどうなのですか?』


「さらに速くなったっぽいがそもそも前の段階で制御できなかったので、頭の痛い問題だ……」


 運動スキルも上げておいたぞ。

 こっちも、散々に軽気功を使ったので上限がアップしていた。

 もりもり上げて、俺もハイジャンプをゲット。


 なお、ナルは短時間なら水上や空中を走れるようになった。

 なんだそれは!


 チエリはそろそろ魔法医を上げてやった。

 範囲回復を覚えたぞ。

 強くなったなー。


 なお、ヴェローナは一人だけダントツで高レベルのため、ワイバーンゾンビを倒したくらいではレベルアップしない。

 流石、不死王の軍勢はモノが違うぜ。


『でも私、勇者のレベルアップ速度が速い気がしているのですが?』


「これはね、戦闘で俺が一番動いてるから、行動によるスキルポイント獲得が大きいの。より高レベルのキャラよりも全然高いレベルのスキル持ってると思うよ」


『なるほどですねえ! 流石勇者、レベルの差を補うアプローチをしているのですね! 超越者も近い!』


「いやいやまだ遠いから!」


 さて、こんな風にもりもりレベルアップしているわけだが。

 それは、そろそろ不死王に挑戦してみる気になったからである。


 間諜が帰ってこないことで、ラグーン帝国は動き出すだろう。

 このポンドールを支配するために奴らが押し寄せたら、都市国家でしか無いここはひとたまりもない。

 いや、強い冒険者は多いから、手痛く反撃はすると思うが。


 それでも数の差というのはどうしようもないのだ。

 対集団戦専用スキルや魔法がない限りは、数というものは圧倒的なのだ。


「さっきからジョナサンがセレス様とお喋りしてる」


「ジョナサンさんがセレス様と一緒に相談したあとは、私達もぐーんと強くなるんですよね」


「だよねえ。謎めいた人だよね、ジョナサン! でもとっても頼りになる!」


「ほんとですほんとです!」


「ふぅん……」


 ナルとチエリがキャッキャする横で、ヴェローナだけが冷静な目で俺を見てくる。


「急速に力をつけているようですが、何を企んでいるのですか?」


「ああ、そうだヴェローナ。そろそろな……グーテン氏と手合わせをしたい」


「!!」


 ヴェローナの目が見開かれる。


「我が王……いえ、グーテン様と戦いたいと? あのお方が戯れで仰ったことを本気にしているのですか?」


「まともにやり合えば、今の俺では勝てないだろうよ。だが、一太刀浴びせて情報を話してもらうことくらいはできる」


「ほう……。あなたはそれで、私にグーテン様への連絡を頼みたいと?」


「そうなる。お願いしていい?」


「むむむ……。己の分をわきまえぬ愚か者であれば、ここで私が殺してしまうところですわね。ですが、ジョナサンはグーテン様には勝てぬと言っていますわ。これは分をわきまえていることになるのでは」


 ヴェローナの目がぐるぐるしている。

 悩んでる悩んでる。


「ヴェローナ、世の中には、この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ。ありがとー!というありがたい言葉があってな」


「むむっ、深い」


「テツオ・キヨサワという詩人の道という詩でな……。いや、そっちにはありがとーはないが。世界の真実の一端だとは思わんかね。じゃあよろしくお願いします」


「うっ、なんかそんな感じで任されてしまった。仕方ありませんわね……」


 ヴェローナが出ていった。

 グーテンに連絡を取ってくれるに違いない。


 あえて彼女の跡を追いかけないのは、ヴェローナはまだ、俺が彼女の正体に気づいていると知らないからである。

 上手く騙せてると勘違いしてるのを、いちいちバラさなくてよろしい。


 俺達三人は、酒場で飯を食いながらヴェローナを待つことになった。


「それにしても、ヴェローナさんは本当に凄い方ですよね! ワイバーンゾンビとの戦いでも終始落ち着いてて、触手を次々撃ち落としていました!」


「ベテランって感じだよね。どこかのマズールとは大違いだよ!」


 本来は感情を持たないリビングドールだからな。

 どこかの間男とはそれこそ役者が違う。


『勇者と絡みを持つことで感情が生まれ、可愛げが誕生し、実りを得るチャンスが相対的に増大することになりますけどね』


 そっちはNTRに直結するから俺は嬉しくないなあ!

 待つまでの間、ティータイムの名物であるスフレチーズケーキなどを食べながら待つ。


 店主のおっさんがスフレチーズケーキ作ってるの!?

 すげええええ。

 いや、この世界の食事の考証は本当にでたらめなんだけどな……!!


 女子二人が「美味しいねえ」とニコニコしながら食べているのを眺めつつ、俺はブラックコーヒーでチーズケーキを流し込んだ。

 この甘いのを苦いので相殺するのが堪んないんだよな……。

 転生前もよくやったものだ。


『勇者よ体に悪そうですよ!』


「この世界の食事、全体的に味が濃くて体に悪そうではあるんだよ!」

 

 えっ、このコーヒー、店主のオリジナルブレンドなの!?

 香ばしくて苦み強めで俺好み……。


 俺がコーヒーのお代わりを飲み干した頃……。

 ヴェローナが戻ってきたのだった。

 思ったより早かった。


 そして彼女の後ろには、白銀の鎧姿がいる。

 来たな、一級冒険者グーテン。

 もとい、不死王グーテンダーク!


「準備が整ったようだね」


「ああ。一太刀浴びせて……あんたから時間凍結を解く術を手に入れるぜ!」


 そして冒険者編を完結させるのだ!!



お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
テンポの良さが特徴的なあけちバースで効率プレイしたらどうなるかを体現したような作品だ。展開の爆速っぷりが凄まじいが、気持ちいい。 ただ、さすがにそろそろストーリーの先読みは厳しいか? ぶっちゃけ、ここ…
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