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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
冒険者編

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第39話 三級の仕事はワイバーンゾンビ!

「仕事だ仕事だ。強くなれる仕事がいいな。さっさと不死王にやつに一発ぶちかまして情報を吐かせて時間凍結を解除して城に戻って帝国と戦いたい!」


「ジョナサンは何言ってるか分からないけどやる気だねー! エネルギーに溢れた男の人って魅力的だとボクは思う!」


「そ、そうですねえ。詳しいことは言えないですけど……(ナルとももうすぐお別れかなあ)」


 チエリの内心が伝わってくる!

 そして不死王に一発ぶちかますと発言したら、後ろを歩いているヴェローナから殺気が膨れ上がったのだった。


「不死王……いえ、グーテン様は寛大ですが、みだりにぶちかますものではありませんわよ」


「ちょっとダメージ与えないと、こいつやるなってならないだろ」


「それはそうですけれども」


「それに不死なら一発ぶちかましてもすぐに回復するだろ。大丈夫、浸透勁はなしにするから」


「人狼殺しの技を封印ですか。では許しましょう」


 許された。

 なんだこの会話は。


 こうして俺達四人は冒険者ギルドに到着した。

 緑髪の受付嬢が、本日もキビキビと仕事を割り振っている。

 何組もの冒険者パーティが、依頼書を持ってギルドから出発するところだった。


「あっ、ジョナサンさーん! ちゃんと依頼を取っておきましたからね! ご要望のとびっきり危険なやつ!」


「よしよしよし」


「ええーっ!?」


「ジョナサンさん!?」


「なるほど、危地に自らを置き、力を高めようというのですわね。恐ろしい男ですわね」


 ヴェローナは色々話が早くて助かる。


 さて、俺が引き受けた三級の依頼とは……。


「東の森にワイバーンゾンビが出ました! 本来、飛竜種は峻嶺な山に住むものですが、それが何故か森に……しかもゾンビ化して出現し、森に入る人々を襲っています。これを討伐してください!」


 いるはずのないモンスターがゾンビ化して森に……?

 もしかしてこれ、不死王案件では?

 ヴェローナをじっと見ると、彼女が難しい顔をした。


「なぜ私を見るのです? 私は別に、五将軍のゾンビーネ様がボナペテー対策のテストとして飛竜ゾンビ群を作ろうとして、そのうちの一匹が逃げたんだななんて思っていませんわよ!」


「全て分かった……!」


「えーっ!? ジョナサンなんで分かるの!? 何も始まってないのに!」


「凄いです! 一を聞いて十を知るジョナサンさん!」


 いや、この状況で褒めるのはやめてくれ!

 バカにされてる気分になる!


『この世界の人間たちは、男はスケベ、女は純朴ですからね』


「そうだったの!?」


 今明かされる異世界NTRパルメディアの真実!!

 そんなん、叡智ゲームにしてくれって言ってるような世界じゃないか。


 いや、この豊穣の女神は認知がちょっとおかしいからな。

 もっと普通だと思うぞ。


 こうして俺たちは、東の森に向かったのだった。

 到着。

 道中で遭遇戦などあるはずもない。


 先行した、別の仕事の冒険者たちが雑魚を狩ってくれているのだ。

 どうしても、仕事先に行くルートはある程度被るからな。


「森のあちこちが枯死しています……! ひどい……。これがワイバーンゾンビのやったことなのでしょうか」


 チエリが立ち枯れた木々を見て悲しそうな顔をする。

 隣に進み出たヴェローナは、木々に触れながら告げた。


「ワイバーンゾンビは、存在を維持するために魔力を必要とするのですわ。ですけれど、外の世界では彼らが与えられていた魔力キューブがありませんの。だから、他者の生命力を吸って魔力に変えています」


「これ、ワイバーンゾンビに命を吸われたってこと……!? じゃあ、ボクらもそいつに触ったら……!」


「ええ、命を吸い取られますわね」


「なるほど、遠距離攻撃で仕留めればいいのか、分かりやすい。それはそうと、ヴェローナがあまりにも詳しすぎて隠す気が感じられない」


 俺は脳内で、ワイバーンゾンビの対策を練り始めた。

 おかしいなあ、こいつ、原作ではそんなギミックの無い、HPが高いだけの中ボスのハズなんだけどなあ。

 まるで別のゲーム世界にでも迷い込んだようだ。


「よし、痕跡を追うぞ。ナル、頼む!」


「はーい! どれどれ……? なんだか仕事をこなす度に、盗賊としてのボクの技量がどんどん上がってきてる気がするんだよね……」


 俺がマメにスキルレベルを上げているからな。

 ナルの場合は戦えないので、盗賊スキルと運動スキル二本を徹底的に上げているぞ。


「もがー!!」


「きゃー! オウルベアです! あーれー! あれっ?」


「もがー!?」


 チエリが真横から出現した、フクロウみたいな頭をしたクマを流水の型で受け流し、それどころか相手の勢いを利用して回転させながらふっ飛ばした!

 いやあ、格闘スキルを現在の最高値である5に上げておいた甲斐があったな。


「わ、わ、わ、私、なんで技のキレが上がっていっているんですか……」


『勇者よ! チエリの格闘術スキルの横に新しいスキルが出現しつつあります!』


「あ、ほんとだ! 条件は……前衛キャラではない状態で格闘術をマックスまで上げて、百回ドッジ系スキルを使用する……。相変わらずめちゃくちゃな条件だな! おっ、流水の型が合気になった! さらに、チエリの格闘術スキルのレベルキャップが解放!」


『ちなみに勇者よ。最近剣スキルしか見ていないようなので気づいていないかもですが、あなたの格闘術スキルも上限が解放されています』


「な、なんだってー!!」


『私、暇なのでそういうのをずっとチェックしているのです。ああ、早くヴェローナのステータスも見たいですねえ!』


 だんだん俺に染まってきたなセレス!



お読みいただきありがとうございます。


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