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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
ミクダリ祭編

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224/226

第222話 完全勝利のネトラレブレイカー!

 デカくなった降臨者……。

 言うなれば、さっき叩き潰したのは奴の端末だったのだろう。

 説明は特に無いが、そういうことにしておく。


 何せ、さっきの境内のドッカンバトルの時点で原作には無い状況になっているからだ。

 なに、いつものことである。

 細部は自分の中で補完する。


「ビッグ・降臨者と名付ける! 異論は聞かない!」


「おう! どうでもいいぜ! こいつはどこにでも剣が当たりそうだ! 的がでかいのは好きだぜー!」


「俺ならこいつの体を駆け上がれるな。さて……どう攻める?」


「おーい男衆! わしとヴェローナが後衛に行くからの! 前を頼むぞい!」


「全く……最後の相手は常識はずれな大きさですわねえ」


 みんながわちゃわちゃ言っている。

 そんな俺達を見下ろして、ビッグ降臨者が腕を振り上げた。

 すると……。


 境内の地面がバキバキと盛り上がり、ビッグ降臨者の周辺に浮遊し始める。

 つまり、奴の周囲に浮かぶ地面の上が俺達の足場になったということだ。


『チョロチョロされては目障りだ! 余の目が届くところで……粉々にしてやる!!』


 俺とセレス。

 花京院とヴェローナ。

 ダイオンとネイアである。


 なるほど、前衛と後衛がそれぞれバラバラにされた感じがあるな。

 俺のとこだけ二人とも前衛だが。


「しかし……言葉を話してくれたお陰で、やっと最終局面だって実感が湧いてきたぜ。何せ、これでお前の断末魔が聞けるんだからな!」


『ほざけーっ! かーっ!!』


 虚無が地面を削り取ろうとする。

 いや、削り取ると俺達は地面に降り立ち、自由に動けるようになる。

 これは俺達だけを狙って放たれる、ピンポイント虚無!


「ツアーッ!! 逆水平!」


 一瞬だけ虚無が拮抗する!

 なるほど、攻撃が重い!

 具体的には、巨漢レスラーの打撃を受けたくらいの重さだ。

 これは本気だな。


 振り切ったチョップで虚無を両断した後、仲間に叫ぶ。


「攻撃を受けるな! 俺とセレス以外が喰らえばひとたまりもないぞ!」


「誰に物を言ってやがる!!」


 飛び上がりながら、側面から剣の乱打を叩き込むダイオン。

 背後から、肉体強化で支援するネイア。


「こいつ相手は、魔法では分が悪いが……殴れる奴を強化すればいいだけじゃ! わしったらエンチャントも完璧なんじゃよなあ!」


「体が軽いぜ!! おいエルフの女! 全部終わったら抱いてやるからな!」


「ふはは、楽しみにしておるぞ!」


 いい感じのコンビだな。

 で、花京院とヴェローナは……。


「ハアーッ!!」


 浮かぶ地面を次々に飛び移りながら、迫りくる虚無を回避して木刀を叩き込む花京院。


『ウゴゴゴーッ!! 羽虫めがーっ!!』


「こちらもお忘れなくですわよ!」


 花京院に注意が向きそうになると、ヴェローナの魔弾が炸裂する。

 一発で、ビッグ降臨者の巨体が僅かに揺らぐ。

 とんでもない威力だな!


「もう……もったいないですわ! これ、わたくしが一年に三発しか撃てない特別な弾ですのよ!! だから! ちゃんと決めなさいな!!」


「無論だ! サポートを感謝するヴェローナ!!」


「ふうん、ちゃんと感謝できるんですわね?」


 いい感じだな。

 なお、花京院は青菅と付き合ってるから浮気することはない……。


「勇者よ」


「ジョジョ、なんかセレスちゃんが感じ取ったみたい!」


「第三眼もないのにか!」


「女神ですから。ゲーム用語で言う全体攻撃、来ますよ!」


「なんだってー!! お前ら、注意しろー! ちょっと全体攻撃相殺してくる」


「了解です勇者よ。私の腕を踏み台に!」


「よっしゃ!」


 腕を組み合わせた、セレスin黄瀬を踏み台にし、俺は高く跳躍する。


『羽虫どもーっ!! これで終わらせてくれるーっ!! かああーっ!!』


 一瞬、周囲の色彩がネガポジ反転する。

 そしてその異彩がビッグ降臨者に吸い込まれ、再びネガポジ反転し、さらにネガポジのカラーが吸い込まれ……。


「来るぞ! タイミングを合わせる!」


「頼むぞジョナサン!」


「任せたぞ、城之内!」


「任された」


『ふんぬらああああーーーーーーーーーっ!!』


 ビッグ降臨者の中に溜め込まれた虚無パワー的なものが、爆発的に広がる。

 それは俺達だけではなく、御降村、いや、それを飛び越えてこの辺り一帯……半径数十キロを飲み込んで消滅させようとする!


 俺は空を蹴って加速した。


「軽気功!」


 眼の前にビッグ降臨者がいるはずなのだが、届かない。

 虚無の力が空間を歪めているのだ。

 なるほど、奴の必殺技というわけか。


「縮地!」


 さらに加速する。

 音の壁にぶつかったので「ツアーッ!!」チョップで割っておく!

 物理法則に構ってなどいられない!


 だが届かない!

 あと一歩……!!

 僅かに、俺の速度が足りないのだ!


 そこへ、ようやく奴が来た。


『俺様の手助けが必要なようだな』


「遅いぞ!!」


『俺様ほどの存在質量ともなれば、他のオーバーロード結界に入り込むのも大変なのだ! まあいい。では行くぞ!!』


 俺の背後に、腕組みをした緑色の男が現れる。

 超越者!


『ドンッ!!』


 超越者の放つエネルギーボールが、歪む空間に炸裂する。

 奴は両手に力を込め、メリメリと広げていくジェスチャーをした。

 そして、目に見えぬ抵抗を打ち払うように強く腕を振り抜き、叫ぶ!


『ドドンッ!!』


 次の瞬間、空間が裂けた!

 すぐ目の前に、ビッグ降臨者の顔がある。


『な、ななななななな!?』


「見えた!! 届くぞ!! ツアーッ!! 亜光速! シャイニング……いや、ライトニングウィザード!!」

 

 俺がさらに加速した。

 超越者のエネルギー弾を背に受け、軽気功と縮地を合わせ、秒速29万kmの速度に到達。

 世界最速の飛び膝蹴りが、ビッグ降臨者の放った虚無を叩き割り、あるいは足場にしながら奴の巨大な鼻面に炸裂!


『ウグワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!』


 巨体が仰け反った!

 そして、放たれた全体攻撃虚無は、俺のライトニングウィザードの勢いに殺され、飛び散った。

 殺しきれない虚無は、超越者が『ふんっ!!』と謎の力場で抑え込む。


 続いて、ダイオンが飛翔した。


「天地人・三段斬り!!」


 手にした二刀が、同時に三撃の刃を放つ!


 そして、花京院が突っ込んだ。


「閃空……無双突き!!」


 木刀が輝きそのものと化して、ビッグ降臨者の巨体を貫通する!

 

『ウグワアアアアアアアアッ!! バカな! バカなーっ!! 余は……余はこんな……こんなところで……!! 全てのオーバーロードの中で最も秀でた存在に……! 全ての力を得て、余はオーバーロードの中のオーバーロードに……!!』


 虚空に手を伸ばすビッグ降臨者

 そこに、セレスがいた。


 巨大な腕を取り、彼女が……投げる!


「パンクラチオンの前に手を差し出すなど、自殺行為ですよ! とーう!」


『ウゴォォォォォォォ!?』


 ビッグ降臨者の巨体が宙に浮き、天地逆転!

 虚空へ投げ出される降臨者。

 俺はその場から、空間を蹴って飛翔した。


「今、万感の思いを込めて……! さらば、劇場型間男の親玉! お前を超え、世界を救い、俺はまた次なる間男を爆砕する旅に出よう! ツアーッ!! NTRブレイク……ドロップキィィィィィィック!!」


 空中に浮かんで踏ん張りが効かないビッグ降臨者に、俺の二本の足が叩きつけられた!

 一瞬、全身が圧倒的質量に押し戻される。

 だが!

 俺が!

 押し勝つ!!


 力が、俺の矜持が、そしてプロレスが、絶対的質量差を上回った。

 足を伸ばしきった先で、ビッグ降臨者が信じられないものを見るように、目を大きく開いていた。


『そんな……バカな……!!』


 一瞬の静寂の後、ビッグ降臨者が吹っ飛んだ!


『ウグワアアアアアアアアアアアアアアアア!!』


 空高く、どこまでどこまでも。


『ウグワアアアアアアアアアアアアアアアア!!』


 成層圏を突き抜け、宇宙の彼方まで。


『ウグワアアアアアアアアアアアアアアアア!!』


 奴は、月を目掛けて地球の中心から323,049kmまで吹っ飛び……。

 爆発した。


 一瞬だけ、夜が昼になった。

 それが降臨者の最後だった。


 

お読みいただきありがとうございます。


面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。

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― 新着の感想 ―
再生怪人や巨大化は負けフラグよ。。 でかくなって的が大きくなってそれを回避できる集団って時点でねぇ。
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