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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
ミクダリ祭編

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第218話 怪異が! レスラーに勝てるか!!

「くすくすくす……」


「死んじゃうよ、死んじゃうよ」


「羅刹鬼は最強の使徒だから、人間なんか相手じゃないよ……!」


「あれっ? でも羅刹鬼と人間が拮抗してる……」


 出たな、例の双子!!

 恐らくこいつらも降臨者の使徒なんだろうが、恐らく大量の使徒たちと降臨者を結ぶメッセンジャーなのだろう。


 で、俺が戦っているテキ屋の親分が羅刹鬼で、一番強い使徒と。

 今まで洒落怖みたいな使徒ばかり出てきたくせに、いきなり普通っぽい名前の使徒なんだな……。


「あいつ、僕らが呼び込んだ記者じゃない?」


「ほ、ほんとだー! あ、あいつあんなに強かったなんて!」


「ヘタレにしか見えなかったのに!」


「全然別人みたいに体が大きくなってるし!」


「うおおおおおお!!」


 慌てる双子を背後に、テキ屋の親分こと羅刹鬼が力を込める。

 だが!

 手四つはプロレスの得意分野である!

 俺はチョップを長ドスに当てながら拮抗!!


「片手で……片手で俺を押し返すだとぉぉぉぉぉ!! だったらこれでどうだっ!!」


 羅刹鬼の複数の腕が、入れ墨に描かれた槍や錫杖を顕現させる。

 つまりこいつは、入れ墨に描かれたもの全てを己の力として使う使徒なわけだ。


 かなり異能っぽい。


「オラァッ!! オラァーッ!!」


 ドスで俺の動きを止めながら、突きこまれる槍!


「ツアーッ!!」


 これをもう片方の腕で受け止める俺!


「両手が塞がったな!! 終わりだーっ!!」


 錫杖を叩きつけてくる羅刹鬼!


「ツアーッ!! 両手がなければ頭を使えばいいじゃない!!」


 バキーンッ!!

 砕け散る錫杖!!


「な、なにぃーっ!?」


「拳よりも頭のほうが硬いのだ! そこに武器など叩きつければ破壊されることはあまりにも明らか!!」


「屁理屈を……うおおおお!! 俺が! この羅刹鬼が力で押しつぶされる!!」


「手四つで負ければリングに押し込まれるのが道理! ツアーッ!!」


「ウグワーッ!!」


 俺が力で押し勝った!

 というのも理由がある。

 羅刹鬼は腕が多い。

 だが、腕が多かろうと体幹は一つなのである!


 二本の腕を十全に扱い、そこに力を込められる俺と、六本の腕をそれぞれ扱いながら攻撃するため、体幹のバランスが崩れている羅刹鬼。

 勝負になるはずがあるまい!


「おのれーっ!! 手数で押しつぶす俺の戦い方が通用せんとは!! うおおーっ!!」


 燃え上がる羅刹鬼。

 入れ墨に炎が描かれていたか。

 流石に俺もちょっと熱いので離れた。


 立ち上がる羅刹鬼。


「普通は……人間を超えた膂力と、圧倒的な手数によって劣勢に陥り、複数で相手取るものなんだぞ……!! それをお前……! 真っ向から全部受け止めて力でねじ伏せやがって!!」


「小手先の技は俺には通じないというわけだ!」


「小手先じゃねえって!! ああもう! こいつ話が通じねえ!! さっきから恐怖の視線も、束縛の視線も送ってやってるのに全く効かねえし!!」


「戦う最中に恐怖したり立ち止まる奴があるか!!」


「精神論で克服してんじゃねえよ!! くそーっ!! こいつ、強い! べらぼうに強いぞ!! お前ら! 手を貸せ!!」


「へい!」「おう!」「お頭を守れーっ!!」


 お祭り百鬼夜行が集まってくる!

 それは群れをなして俺の周囲を取り囲もうと……。


「ツアーッ!!」


 渾身の震脚!

 その時!

 御降村が揺れた!


 普通に村が存在しているクレーターが、周囲の地盤ごと揺れてちょっとズレた。


「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」


 百鬼夜行も!

 村人も!

 お祭りに来た人も!

 全員ちょっと宙に浮く!


 俺もまた、跳躍していた。


「ツアーッ!!」


 眼の前の百鬼夜行を、ローリングソバットで数匹まとめてなぎ倒す!

 一匹を掴んでジャイアント・スイングし、周囲の怪異をまとめてぶっ飛ばす!

 さらに怪異を次々に足場にしながら駆け抜け、全ての足に発剄入りのフットスタンプをかます!


「ウグワワワーッ!!」


 百鬼夜行爆砕!

 一瞬で羅刹鬼までのルートが開けた。


「化け……化け物めええええええ!!」


 まだ奴らは、ちょっと宙に浮いた状態から着地に至っていない。

 俺は地上にいる。


 羅刹鬼は、俺を恐怖に満ちた目で睨みつけている。

 そう。

 腕が六本あろうが、入れ墨から次々に武器や炎を取り出そうが、あるいは今、翼を生やして空に適応しようとしようが……。


 地に足をつけた俺の、全力の一撃に対応する余裕はない。

 空に跳ね上げられた者に、抵抗する術などないのだ。


「縮地……無限エルボースタンプ!!」


 俺の知覚が……加速する!

 全ての動きが停止したように感じた。


 俺が駆け抜ける。

 あらゆる使徒に、近寄りざまのエルボーを叩きつける。

 エルボー、エルボー、エルボー、エルボー、エルボーエルボーエルボーエルボーエルボー……!!


「うおおお城之内くん、まさに肉色の閃光ですよ! 一体多が不利なら、完勝できる一対一を敵の数だけやればいい!」


 この加速した空間を認識できるメガネ先輩。

 流石である。

 他にはセレスくらいしかついてこれてないというのに。


 そして全ての使徒をぶん殴った後、眼の前に羅刹鬼がいた。

 奴は恐怖に表情を歪めながら、何かを叫ぼうとした。

 遅い。


 お前は遅すぎたのだ!


「ツアーッ!! 連続逆水平チョップからの……」


 打撃の勢いで、羅刹鬼の巨体が宙に浮く!

 そこへ俺は跳躍した。


「ドロップキック!!」


 強烈な衝撃とともに、羅刹鬼の体がぶっ飛んだ。

 そして、加速していた時間は元に戻る。


「ウグワアアアアアアアアアアアアッ!!!!」×たくさん


 全百鬼夜行と羅刹鬼が、空に打ち上げられた。


「こんな! こんなバカな! 俺が! 俺がこんなところで! 降臨者の旦那! 済みません!! 奴は……奴はとんでもねえ化け物で……!! ウグワアアアアアアアアアアアアアッ!!!」


 打ち上げられた百鬼夜行が連鎖して爆発した。

 それはまさに、ナイアガラの滝を思わせる花火!


「たーまやーっ!」「今年の祭りは大奮発したなあ!」「花火きれーい!!」


 最後に空高く打ち上げられた羅刹鬼が、大輪の花を咲かせた。

 いやあ、見事な花火だ。


 で、そんなドサクサに紛れ、ダイオンと花京院が舞台の上の太鼓を滅多打ちにして破壊していたのだった。

 

お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
汚い花火じゃなかったのか。
これは時止めオ○○ララッシュw メガネ先輩の肉色の閃光でゲラゲラ笑いながら読んでましたわwwwwww
爆発四散する使徒共がナイアガラ花火の様なら、断末魔の奔流はまるでイグアスの滝だぜ!
感想一覧
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