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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
いざ、因習村へ編

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202/226

第200話 取材という名のフラグ回収である!

「このゲーム……因習村NTR~奪われた美人母娘と後輩~だが、序盤が長い」


「先輩が虚空に向かって語りだした……!!」


『確かにそうですね。後ろでずっと見ていましたが、感情移入させるためにこちらの遥さんや、小瀬家の美春さん、夏乃さん、秋奈さんとの交流フェイズが長いです』


「幻聴と会話し始めた!」


「ああ。つまりこのままではかなりの時間が掛かるはずだ。だが、中盤の入口である村人の襲撃がついさっき起こった。これは明確に、この世界の支配者……降臨者による介入と見ていいだろう。悠長にやっていては無理やりBADENDに持っていかれて、俺達はこの世界から弾き出されるぞ。そのための……取材という名のフラグ回収だ! もしもーし! 都会から来た記者です! この街の祭りについての取材をさせてください!」


 近くの家窓が半分開き、闇の中から視線だけがこちらを見ていた。

 俺が声をかけると、ピシャっと窓が閉まる。


 馬鹿め。

 窓を閉ざした程度で俺のインタビューから逃れられると思っているのか!

 本来ならNTRイベントを起こさねば集められぬ情報だが!

 そんなもの、力ずくで押し通る!!


「ツアーッ!! ガラス窓を割らない程度の遠当て!!」


 スコーンと外れるガラス窓!


「ウグワーッ!?」


 家の人が巻き込まれてぶっ倒れたな。

 窓からニューっと俺が顔を出す。


「取材よろしいかな?」


「ヒィーッ!! ば、化け物!!」


 化け物的な因習村の住人たちと言えど、俺がそれを超越してしまえばただの人に過ぎない!


「答えるのか、答えないのか、どっちなんだい?」


「ヒィーッ! こ、こ、答えます!!」


 ということで、フラグが立ったぞ。

 じきに行われる祭りについての情報を獲得。


 御降神社についての事を、祐天寺遥にメモさせる。


「先輩、こんな凄い取材をする人だったんだ……。しかも明らかに並ならぬ功夫の腕前……。香港映画みたい」


 そうか、この時代、香港アクション映画とかが流行っていたんだったな。

 あれは遠当てとかしてなかった気がするし、まだこの頃には気弾とかかめ◯め波は存在していなかった。

 俺の遠当てが、オリジナルになる時代である。


 次なる取材は、村に一軒だけある雑貨屋。

 何周目かでここにいる店主が変わるんだよな。


 一周目からしばらくは、さっき戦ったナタを持っていた爺さんだ。

 小瀬家ルートに入って、うち二人のヒロインのエンディングを見ると、店主がお姉さんになる。


 気だるい雰囲気の、目に隈がある女性。

 年齢は二十代前半くらい。


 そしてこのゲームに、出てくる女で、固有名があるのにモブや名前だけということはありえない。

 そう!

 つまりこいつは……。

 行方不明になったはずの栃子だな。


「いらっしゃい。私がここにいるのに、あなた達が二人でやってくるなんて……。どうやらこの巡りはおかしくなってるみたいね」


「ど、どうも。ええと、お会いしたことありましたっけ……?」


 遥が恐る恐る尋ねる。

 栃子がにんまりと微笑んだ。


「言っても分かんないと思う……。私がいるということは、本来はミクダリ様が力を増している状況なんだけど……」


 目を細めて、俺を見る。


「俺が介入したからな。既にこの世界のループのフラグはズタズタだぞ」


「みたいね。慌てて私を呼び起こしたみたい。あーあ、この巡りなら、私はまだ死んでるはずなんだけど……。そもそも、ここの店主はどこよ」


「俺がボディスラムで倒した」


「ミクダリ様から力を授かってたはずの男よぉ? 生身の人間がどうこうできるわけがないわ。……ってことは、あなたは化け物ってこと。あっは」


 栃子が笑った。


「勘弁してえ……。私は意味ありげな事を言うだけで、戦闘力が全く無い端末なんだから……」


『やけくそみたいな感じになってますね』


「ちょっと待って。実体が無いやつがもう一人いるんだけど!」


「おい祐天寺遥。今聞いてる内容をサラッと記録しておくんだぞ。ループとかミクダリ様とかそういうのな」


「訳解んないですけど、何故かメモできてます……。なんだこれ」


「世界の強制力とかそういうやつだ。祐天寺遥のメモにそういう力があるんだ」


「……あのう……。あなた、本当に先輩ですか? なんか全然違う人と話しているみたいな……」


「そうだな。言うなれば……二重人格というやつだ」


『勇者は口からすらすらとでまかせが出てきますねえ』


「あっ!! な、なるほどー!!」


『あっ、信じた』


 納得してしまった。

 流石、短大を出てすぐにオカルト雑誌の編集者に就職する女である。


「納得するんだ……。えー、私の話はお役に立てたかな? ミクダリ様は昼は眠っているけど、あちこちで端末が耳をそばだててるから。この雑貨屋は端末である私やあの爺さんがやってるから、爺さんを倒すか私が裏切れば安全」


「お前、黒幕に連絡を取るつもりか?」


「そんなあ。滅相もない……。あなたみたいな化け物を前にして虚勢は張れないわ。二度も死ぬのは嫌だし」


「賢いな。ではこちらにつけ」


「先輩、悪役みたいな物言いだ……」


「二重人格だからな」


「それなら仕方ないですね……」


「魔法の言葉じゃない」


 栃子が呆れている。


「でも、私が味方になったとしても……。夜には村が牙を剥くわよ。私、子供の頃は、夜は絶対に外に出るなって言われてたの。それに、村の周りの林にも入るなって。ミクダリ様が従える強大な怪異が、夜の世界を支配している。いくらあなたが化け物だって、あの怪異と戦うのは分が悪いわよ……?」


 確かに。

 それぞれに対策が必要な怪異……つまり、使徒がいる世界だ。

 原作のゲームでは、人間でしか無い中条が主人公だったため、対応できなかった。


 だが、主人格が俺に切り替わっていれば話は別だ。

 メタ知識で対応することが可能になるだろう。


 おっと、そろそろ時間のようだ。

 中条の意識が戻って来る。


「元の人格に戻る頃合いだ。いいか祐天寺遥。俺は中条譲二の第2人格……ネトラレブレイカーだ」


「横文字の名前!!」


「また会おう」


 意識の主導権を手放す。

 中条譲二、話を進めておいてやったからな。

お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
雑な進行……ネトラレブレイカーだなあw
めっちゃ雑な説明だなぁ(笑)
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