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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
二人のネトラレブレイカー編

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第183話 黒幕顔出しか!

 文化祭は二日目を迎え、何事もなく過ぎていく。

 一日目に存在していた間男どもの群れもやって来ることはない。


 なおこの日、首からタオルを下げた用務員らしき男が、街中で人間風船を割って回ったというニュースが入っている。

 恐らく、敗走した弱い使徒が粛清されたのだろう。

 黒幕が動き出したらしい。


「ジョジョ、どうしたんだスマホなんか見て。らしくないじゃないか」


「いつもはNTRブレイカーズのチャットしか見てないもんな」


 ミザルとイワザルに突っ込まれてしまった。

 確かにそうだな。


「いやな、そろそろクライマックスが近いと思ってな」


「クライマックス? どういうこった?」


「まあ、あと二ヶ月で今年も終わりだけどよ」


 クライマックス。

 それは、このNTRれ青春! ときめき学園の世界を支配する黒幕との対決を意味する。

 そいつを倒したら、俺はこの世界を離れることになるのだ。


 この肉体は、元の城之内に戻すことになる。

 丸一年、使わせてもらってしまったな。


「まあまあジョジョ。二年の学園祭は今しか無いんだぜ!?」


「そうそう! 楽しもうぜ! 今日はプロのコメディアンが体育館に来てるらしいじゃんか!」


「ほほー! ときめき学園、そこまで本格的に学園祭やってるのか」


 それは見ものだと思い、三人で体育館へ向かう。

 響と赤佐はイチャイチャしながら学園祭を巡っているし、キカザルはノッポと、花京院と青菅と、なんかやって来た大嶽が修羅場ってるらしいし、他のオカ研は展示の番をやっている。


 フリーなのは俺とミザル、イワザルだけということだ。

 体育館は、生徒と父兄でいっぱいだった。

 俺達は出遅れたと言わざるを得ない。


 後ろの方で、背伸びしながら見たりすることにする。


「コメディアンが司会進行までやってくれるのか。流石だな……」


「客を壇上に上げていじってるぜ」


「即座に初対面の客の特徴掴んだりするのすげえよな」


 俺達で、なんか通っぽい事を駄弁りながらステージを楽しむ。

 うーん、青春だなあ。


「勇者よ、なんだかパルメディアの時よりもしみじみしていますねミノリー」


「そりゃあそうだろ。高校生時代は俺にもあったんだ。ノスタルジーを覚えるもんだ」


「勇者もこのように友人と女子に囲まれる若い頃を送ったのですかミノリー?」


「俺はろくに友達もできず、かと言って注目されることもなく、教室の隅にずっといるだけの生徒だったなあ。いや、一応ソシャゲのフレンドになる程度の薄い付き合いの友達はいたんだが、一緒にどこか遊びに行ったことは一度も無くてな」


「ではこの生活とは全く違うではありませんかミノリー」


「そうなんだよ。だが、城之内雪之丞が過ごしたこの半年間は、理想的なリア充学生の青春みたいなもんなんだ。俺達、青春をまともに送れなかった学生が夢見た、ファンタジーなんだよ」


「分かりませんねミノリー」


 そりゃあ、異世界の女神には分かるまい。

 だが、俺としては現実世界にセレスが来てくれたことで、随分救われているのだ。

 そしてときめき学園にやって来たことで、俺も青春のやり直しができている。


 なんというかな。

 楽しい時間だ。

 俺がネトラレブレイカーとして猛威を振るうのは、この時間を提供してくれた友人たちへの恩返しなのかも知れない。

 いや、ただの趣味かもしれないが。


「おっ、校長だ! 校長が壇上に来たぜ!」


「あの人挨拶が長いからなあ」


 生徒たちから冗談交じりのブーイングが起こり、コメディアンがそれを突っ込む。

 壇上に現れた校長は、さほど背が高くないが、がっしりとしていて肩幅の広い、白髪をオールバックにした男だ。

 口ひげが似合う。


 彼はブーイングに対して肩をすくめたり、芸人のいじりにオーバーリアクションを返したり。

 なかなか受けているな。


 割といい感じで盛り上がり、最後にコメディアンがおなじみのネタを披露してワーッと受けて終わった。

 校長が降りてきて、偶然俺の前を通りかかる。


「君か」


「やはりか」


 俺と校長の視線が交差する。

 お互いに、相手が何者なのかを理解したのだ。

 魂の部分で共鳴した的な。


「超越者を倒し、どうやったのか心を折った。世界を超えてこちらにやって来るとはね」


「何、お前も超越者の仲間入りをさせてやる。お前にはどうも……NTRゲームへのプライドやこだわりが感じられない」


「むはははは! 全ては我が野望のため。全ては我が礎。それはそうと甲子園出場と男子バレー部の敢闘が素晴らしい。来年度は運動部の予算を増やす。応援団も素晴らしい応援だったぞ。来年、新入生が入ると思うから部費も増やしておいてやるからな」


 普通に校長業務もやっているではないか!

 こうして、校長は去っていった。

 まさしく黒幕だった。

 ヤツとの対決も近かろう。


「ジョジョって校長と顔見知りだったんだな?」


「びっくりしたぜ。他の先生ともなんか距離ある感じだろ校長?」


 そりゃあそうだ。

 あいつは人間ではない。


 人間から変異した間男どもとは根本的に違う、怪物としてこの学園に現れ、この学園を作り変えた張本人だ。


「まあな。年内にはビッグイベントで仲良くできることだろう」


 学園祭が終われば11月が見えてくる。

 そこで用務員とケリを付けて、この世界での最終決戦は……クリスマス。


 戦いの時はすぐそこまでやって来ているのだった。

 

お読みいただきありがとうございます。


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