第181話 地のボブ撃破!
「ハアーッ!!」
マスカレードが突撃する。
的確な剣の連撃がボブへ打ち込まれる。
「ナントォーッ!! アナタのブレードは! 見切リマシター! HAHAHAHAHA!!」
マッスル系のキャラなのに、テクニカルに攻撃を防ぐボブ!
パワー系のボスキャラがやたら強くて、攻撃を防御される展開よくあるよな。
格上効果的なやつか?
これがマスカレード一人ならば危ないところだった。
俺がいて本当に良かったな!
ってことで、俺の攻撃を差し込むぞ。
「俺だ!」
「ヌウッ!!」
露骨に俺を警戒して、ボブの動きが悪くなる。
剣の間に、蹴りを、拳を挟み込むのだ!
それ自体はボブも腕を生やしたのかと思うほどの速度で捌く。
手数においては、この男はとにかく得意なようだ。
だが……。
「俺がキッスを挟み込むとどうかな!? チュッ」
「ウグワーッ!! こ、拳にキスを! ヤメルデース!! ミーの、ミーの拳がァーッ!!」
「隙あり!!」
飛び込むマスカレード!
腰が引けているボブはこれを防ぎきれず、打撃を受ける!
「ウグワーッ!! シィーット!! ツインアタックとは、ヒキョウデース!!」
「ふはははは! 馬鹿め、勝てば良かろうもん!!」
「おい、それではまるで悪党の物言いだぞ」
マスカレードが思わず突っ込んできた。
潔癖な男である。
だが、俺とこの男のコンビネーションは、確かにボブを追い詰めていた。
圧倒的な手数と破壊力を誇るカポエラの攻撃が、俺からのセクハラ攻撃を恐れて腰砕けになっているのだ!
「俺からフーされたりキスされたりを恐れるとは、三流め!!」
「ノーッ! ユーがミーの生理的嫌悪感をマキシマムに煽ってくるのデース!! なんでそういうことをするのデース!?」
「戦いは敵が嫌がることをするものだ!! そしてお前が体勢を整える前に仕留める! つまり、俺が本気で殴るということだ! ツアーッ!!」
剣戟の隙間に差し込まれるのは、俺の必殺の崩拳スピードバージョン!
これを剣と同じノリで防ごうとしたボブが、拳の回転に弾かれて大きく姿勢を崩す!
「ウグワーッ!? ナンデスカコレハーッ!!」
「崩拳とは相手の突きを撃ち落としながら一方的にこちらの打撃を当てるという効果もあるのだ! もう一発ツアーッ!」
「そうか! 死角から打ち込めば! ハアーッ!」
「ウグワーッ!!」
怯んだところをモンゴリアンチョップ!
「ウグワーッ!!」
打ち込まれる剣での一撃!
「ウグワーッ!! ワンスモア! タイキャク……」
一瞬考えたところに、俺必殺の発剄モンゴリアンチョップ!
「ウグワーッ!?」
ぶっ飛ぶボブ!
今の一撃で爆散しなかったのは偉いな!
さすが上位使徒だ。
だが、これで奴の運命は決まった。
「とどめだ!! ハアーッ!!」
疾走するマスカレードが吹っ飛ぶボブに追いつく!
「ノォーッ!? ノックバック中は踏ん張れマセーン!!」
剣が振り下ろされ、ボブの脳天を砕いた!
「ウグワーッ!? ミーが……! ステイツを遠く離れたジャパンで! 狩り場のはずのジャパンで……! ノォォォォォォーッ!!」
地のボブ、爆散!!
勝利である。
地のボブというだけあって、地面から離れた瞬間にタフネスが落ちたな。
「はあっ、はあっ、はあっ……! やった……やったぞ!!」
マスカレードが空に木刀を掲げる。
うむ、これで恐らく、残りは水の使徒である用務員とボスの二名のみ。
さすがに強くなってきたな。
マスカレードも、四天王クラスとそれなりに戦えるという意味で強い。
敵の気が散れば、こちらが確殺しやすくなるからな。
「グフ……グフフフフ」
「ネトラレブレイカー、何を怪しい笑みを漏らしている」
「いや、これで黒幕の首が手の届くところに来たと思ってな」
「まるで邪悪な何かのような口ぶりじゃないか。しかし……お前もとんでもないタフさだった。どうしてだ? どうしてお前はそうやって戦える……?」
「うむ、理由を教えよう」
上位の使徒相手だと、明らかにマスカレードは分が悪かったからな。
通常の使徒には勝ち越せるが、上位相手には苦しい。
ヒーローものなどでよくある。
ではなぜ、俺が上位の使徒相手でもそこまで決定的なダメージを受けることはなく、勝機を掴んだ瞬間に粉砕できるか。
これは敵の不得意なこと、弱点を常に探しながら戦っているからである。
つまり、観察力!!
「あとは基礎訓練だな。マスカレード、お前は戦う術を身に着けた。だが……基礎能力の練り込みが足りない!」
「基礎能力だと……!?」
そう。
言うなればパルメディアでコツコツレベルを上げてきた経験。
柔拳と剛拳とプロレスの神に揉まれつつ得た拳の基礎を、実戦の中で練り上げ磨き上げてきた経験。
あと、権田原先生の筋トレとメガネ先輩の第三眼だな。
ぶっちゃけ、ボブの攻撃はすべて見えていたぞ。
これについてこれるようになる権田原先生の基礎トレーニングは凄いし、ボブの超高速連撃が全部見えるようになるメガネ先輩の第三眼は意味が分からん。
ということで!
学園祭の残り時間、俺は花京院を伴って権田原先生がやっている出し物のところに来たのだった。
「あら城之内くん! どうしたのぉ? あらぁー!! 花京院くんじゃなぁーい!! 元気してたぁ!? ちょっと痩せたんじゃなーい? ちゃんと食べてる? 筋トレしてる?」
「権田原先生、花京院先輩に筋トレしてあげて欲しいんですよ」
「モッチロン! いいわよぉー!!」
「い、いや俺は……」
「間男に少しでも押し負けないために、基礎体力大事ですからね!」
「むう……」
ということで筋トレ!
さらにメガネ先輩の第三眼を開く儀式に参加させるのだ!
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