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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
二人のネトラレブレイカー編

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第178話 追い詰めろ、地のボブ!!

「シット! 振り切れマセーン!! こうなレバ……!! ゴーッ!」


「うわーっ!」


 厚木先生ごとボブが飛び込んだのは……お化け屋敷である!

 なんたること!


「行くぞネトラレブレイカー!」


「おう!」


 俺達は一瞬も躊躇しない。

 二人でお化け屋敷に飛び込むのだった。


「お二人様ごあんなーい!!」


 お化け屋敷……。

 暗くて何も見えず、この空間内でセクハラ系のNTRをするにはバッチリの状況だ。

 この機会にボブは厚木先生に良からぬことをするのではないか……!


「ノォォォォォ!?」


「うわーっ!!」


 響き渡るボブと厚木先生の悲鳴!!

 ボブの!?


 なお、俺達の眼前にも、一見すると普通だが、実際はデッサンが狂って異様に見える特殊メイクをした女性がぬっと現れて「あああああああああああああああ」とか平坦な声で叫ぶ。


「うわああああああ」


「うおおおおおおお」


 俺達もめちゃくちゃびっくりして、お化け屋敷を駆け抜けるのだ!

 なんだここは!!

 人の心理を計算し尽くした、異様にクオリティの高いお化け屋敷だぞ!


 お化け屋敷の出口を、厚木先生を抱えたボブがひいひい言いながら出ていくところだった。

 四天王級の使徒ですら怖がらせるとは、この学園のお化け屋敷、凄まじいポテンシャルを秘めている。


 出口付近でも、扉そっくりに作られた壁を無表情でノックし続ける、真っ青な顔の男がいるぞ。

 なにが「ねぇぇぇ、ねぇぇぇぇぇ」だ!

 怖いんだよ!


 外に出てクラスを確認。

 二年三組か。

 覚えておくぞ。

 とんでもねえポテンシャルだ。


 こうして、ボブも俺達も大きなダメージを負いながら追跡劇を再開する。

 さすがにさっきのお化け屋敷で大ダメージを負いすぎた。

 ここは栄養補給を……。


 ボブも同じ気持ちだったようだ。

 厚木先生と一緒にメイド喫茶に入っていった。

 俺達も後を追う!


「ただいま大変込み合っておりまして、相席でもよろしいでしょうか」


 通されたのはボブと厚木先生の席!!


「ノーッ! ユーたちしつこいデース!!」


「ええい、食事が終わったらすり潰してやるからな」


「いかん、食事中はマスクを外さないと」


「あっ、花京院に城之内じゃないか! 花京院はこっちに戻ってきていたのか! 良かったなあ……」


「ええ、まあ……」


 あえて悲しき過去を、厚木先生に語ることはしない。

 男だな、花京院!


 それはそれとして。


「フードメニューがチャーハンとチキンライスとオムライスしかないではないか」


「全部レンチンできるやつだな」


「一人前では足りまセーン」


 ということで、ボブが三人前、俺と花京院で二人前を注文。

 俺達がガツガツ食べるのを、厚木先生がコーヒーを飲みながらニコニコ眺めているのだった。


「若い子はたくさん食べるから、見ているだけで楽しいな」


「ミーはなんだか、ミヤコティーチャーにマミーを感じマース」


 ボブが絆されてきたぞ。

 だが、こいつは使徒として覚醒している以上絶対に分かり合うことはできない。

 本能の部分でNTRを行う、悪しき存在と化しているのである。


「今デース!」


 ボブが厚木先生を抱えて飛び出す!

 お勘定はテーブルの上だ!


 いつの間にか開け放たれていた窓から、奴の巨体が舞った!


「既にマスカレードが追っているか」


 俺は落ち着いて食後のコーヒーまで飲み干すと、窓から彼らの後を追いかけた。

 壁面を駆け下り、一階に着地する。


 そこは中庭から渡り廊下の下を通じて、入口に向かう広い通路がある。

 辺り一帯に屋台が並んでおり、様々な部活の生徒たちが出店していた。


 この光景を見ていると、この世界絶対に少子化が発生してないだろって気がしてくる。

 なお、さっき破壊された渡り廊下だが、既にその直下は清掃が完了。

 人々が行き交い、屋台が営業している。

 逞しすぎる。


 そんな屋台と客の間を駆け抜けながら、ボブとマスカレードが戦っていた。


「風か!?」「嵐か!?」「何かのアトラクションかーっ!?」


 さすがに厚木先生を抱えているボブは分が悪い。


「オーノーッ! オール・アポストル! カモーン! ミーをガードするのデース!!」


 ボブが吠えると、大地が震えた。

 地のボブの力か!


 あちこちで客に紛れていた間男たちが、集結を始める……!


 およそ、数十人!!

 これだけの間男が学園に入り込んでいたのか……!


「チィーッ!!」


 マスカレードは立ち止まらざるを得ない。

 彼の剣は一対一に特化している。

 多数相手では、いささか分が悪いのだ。


「マスカレード! ここは俺に任せるがいい」


「ネトラレブレイカー! やれるのか? お前の技は拳闘とレスリングだろう」


「この全身が武器。即ち、手数は無限大。さあ使徒ども、相手をしてやる! かかってこい!! お前の仲間を片っ端から血祭りにあげていたのは俺だ! 仲間の仇が討ちたいか? それとも尻尾を巻いて逃げたいか? 逃げた先にもお前らの未来はない! なぜなら今! 俺がお前たちの顔を覚えたからだ! お前たちに安寧の明日はない! 常に俺が! お前を狩りに行く! いつ狩られるか怯えながら日々を過ごすか!? ここで俺と戦い、万に一つの価値を掴むか……どっちだ!!」


 使徒どもの目が、全て俺に向いた。

 いいぞいいぞ!


「勇者よ、最長の口プロレスでしたねミノリー」


「あいつら大体臆病だったりするんだよ。力を与えられて調子こいてたけど、自分より強いやつがいるとブルっちゃう程度で、だからこうやってちょっと呪うとこっちから目が離せなくなる……」


 その間に、マスカレードがボブを追う!

 任せたぞ!


 こらえきれず飛びかかってきた間男を……「ヒャアーッ!! 俺がお前を殺してやるーっ!!」「ツアーッ!!」「ウグワーッ!?」カウンターのラリアット!!

 間男の首が飛ぶ!

 そして爆散!


「一人!!」


 ざわめく間男たち。

 ようやく、彼我の実力差に気付いたか?

 だがもう遅い。


 お前たちは全員、俺に体を向けている。

 今から逃げる体勢になっても、一歩目を踏み出す前に俺の攻撃が炸裂する!


 さあ、間男狩りのお祭りだ!

お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
なんだこの緊張感のないチェイスは。本人たちは真面目なんだろうが、端から見たら、ね。 二年三組、学生の時点でこのクオリティか。アミューズメント方面で食っていけそうなポテンシャルを感じるな。
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