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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
夏合宿だよ、NTRブレイカーズ編

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第168話 合宿の終わり!

 結局、海水浴イベントが終わった後のNTRイベントは無かった。

 どういうことだ?

 ボブと用務員はこの合宿で間男をやる気は無いようだった。

 というか、ボブはつまみ食いをした後で合宿所を去ったらしい。


 残りは好色三兄弟の一人だけだったはずだが……。

 そいつは姿を現さなかったな。


 そんな事を思いながら、合宿最終日の放送部の配信を聞く。


『なんと、我々の知らないネトラレブレイカーが!? 我々が独自に集めた情報では、この学園に巣食う使徒という存在が皆さんを狙っています! ですが、それと戦う存在がいる! そう!』


 あちこちの部屋から、「ネトラレブレイカー!」という声が上がる。

 なんだなんだ!?

 どういうことになってる?


「ジョジョ知らないのか? ネトラレブレイカーは、この合宿で一番ホットなヒーローの名前になったんだぞ。もっと誇りに思ったっていいんだ!」


 小原くんが笑いながら、俺の背中をバンバン叩いた。

 お陰で、途中まで配信を聞き逃してしまった。


「女子が使徒に襲われかけたんだってよ。そしたら、ネトラレブレイカーが助けてくれたって」


「なんだと……!? 俺はあの後、使徒と戦ってはいないぞ」


 謎である。

 俺の名を名乗る何者かがいるのか?

 しかも、使徒を倒すほどの強さを持っている。


「俺の名が有名になり、俺を騙って戦うものが現れ始めた。そいつが何者なのかは気になるが、どうやらときめき学園の状況は変わってきたな。元々、俺が現実世界で遊んでいたゲームからはかけ離れた展開になっていたんだ。今更何が起きても驚きはしないが……」


 考え込む俺だったが、情報がないのだ。

 答えが出てくるはずがない。


「おや勇者よ、みんなが呼んでいますよミノリー」


「ジョジョ! 何してるんだ! 最後のバーベキューだぜ! 楽しもう!」


 ミザルに呼ばれちゃ仕方ない。

 俺は宿泊所中庭に集まったみんなの前に姿を見せた。

 そうしたら、ウワーッと大盛りあがりではないか。


 なんだなんだ!?


「この学園にはヒーローがいる!」


 突然誰かが告げた。

 誰だと思ったら、特に接触の無かった男子バレー部の部長ではないか!


「あの人、実は彼女が襲われそうだったところをネトラレブレイカーに助けられたんだ」


 イワザルの言葉に、俺は驚く。


「いや、俺じゃないぞ」


「俺等だって不思議だ。ジョジョ以外に危険を冒してそんな事をするやつがいるなんて。だけどよ、みんなにとっちゃ真実なんだよ」


 なるほどな。

 みんなが求めているのは本当のことじゃない。

 信じたい真実なのだ。


「紹介しよう! 応援団の団長! そして俺達を守る頼もしき隣人! ネトラレブレイカー!」


 俺は人々の輪の中へ進み出ると、ポケットから取り出した覆面を被った。


 大歓声だ!

 俺が手を振ると、みんなが手を振り返した。


「ご紹介に与った、俺がネトラレブレイカーだ。すまんが、マイクパフォーマンスは得意ではない。だが、俺が必要な時は呼んで欲しい。俺に連絡できるQRコードを常に配っている。こいつに一声掛けて情報提供してくれれば、俺はときめき学園に巣食う闇と戦うことができるだろう」


「かっけー!」「ハードボイルド!」「クールだ!」「好きになっちゃいそう」「近づくとネトラレに巻き込まれるぞ」


 そう。

 俺に近づくことは、ネトラレの世界に足を踏み入れるということ……だった。

 ファンタジー編ではな。


 だが、この世界、学園編とも呼べるときめき学園では、俺に関わらぬ多くの人々がNTRの脅威に晒されている。

 何人ものラレ男が己の無力感をどうすることもできない。

 愛する女を、好きだった女性を奪われ、間男に力と雄度の差を見せつけられている。


 世界はもっと美しくてもいいはずだ。

 暴力性や野生度が高い者が魅力的で優れているなら、そこは野生の世界でも構わないはずだ。

 人はなぜ文明を築き、獣たちを大きく超えて繁栄できたのか?


 野生とは決別したからだ。

 つまりNTRとは、人間を獣へと戻そうとする悪しき流れということになろう。


 故に俺は、NTRの力を行使する間男……使徒たちを、人間の文明と叡智が生み出した力で滅ぼす。

 それがネトラレブレイカーなのだ!


 ……ということを考えながら肉を食った。


「なんだオカ研また隅っこで固まって野菜ばかり食ってるじゃないか。肉を食え、肉を」


「ひぃー」


 オカ研女子たちはバーベキュー会場の中心に引っ張り出されて、情けない悲鳴をあげているのだった。

 途中で厚木先生が登場し、男子たちから歓声が上がる。

 女子も彼女のことが大好きなようだ。


「とても実りの多い合宿だった! 私は本当に、教師になって良かった! みんな、ありがとう! そしてこれから始まる夏の大会、頑張って! 応援している!! 私の応援団が応援に駆けつける!」


 ワーッと拍手が起こった。

 アルコールが入っていないのに、みんな大盛りあがりだ。

 若さの特権というやつだな。


 ……ちょっと待て。

 応援団ということは、俺達の夏はあちこちの試合の応援に出ずっぱりということか?

 ……そうなるんだろうな。


 こうして……。

 俺達の忙しい夏休みは始まったのだ。


 なお、この夏休み中は学園にあまり人間がいないこともあって、NTRはほとんどなくなるのだそうだ。


 

お読みいただきありがとうございます。


面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。

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