表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
夏合宿だよ、NTRブレイカーズ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

159/226

第158話 野球場の対決!!

「あー! 面白くない! 全然面白くないんだけど!!」


 風吹が叫びながら、応援団に割り込んでくる!

 響が突き飛ばされ、大太鼓が蹴り倒された。


「うわーっ!」


 俺はサッと動いて響をキャッチ!

 太鼓をキャッチ!

 傍らにそっと置きながら、追撃してくる風吹の蹴りを足で受け流す!


「なにぃっ!?」


「正体を現したようだな、使徒め」


「お前、なんなの!?」


 風吹が手にしたポンポンを振るう。 

 するとそこから猛烈な風が吹き付けてくるのだ!

 周囲にいたチアリーダーがなぎ倒され、悲鳴を上げる。


「ついでに吹奏楽部も巻き込んで壊滅させてやる!!」


 風は巨大な渦になり、竜巻の様相を呈する!

 それが吹奏楽部に迫ると、音坂が「や、やめろー!!」と叫んで飛び出してきて、竜巻と激突した。


「ウグワーッ!!」


 巻き上げられる音坂!


「音坂さーん!!」


 吹奏楽部から上がる悲鳴!

 女子たちだけではなく、ギスギスした部の雰囲気にやさぐれていた男子部員も驚いたようだ。


 使徒である音坂、どうやら吹奏楽部に対する愛情は本物だったようだ。

 その身で、部を上位使徒の攻撃から庇ったのである!


「お、お前達ーっ! お、俺はここまでみたいだ……! だが……! お前達ならばきっと大会でダメ金じゃない本物の金を狙える! 全国大会にも行ける……! 頼む……頼んだぞ……!! ウグワーッ!!」


 空中で爆発する音坂!

 なんと、部員を守って爆砕される使徒は初めてだなあ。


「音坂さん……!!」「あの人、部の女子に手を出すし男には怒鳴るし最低のやつだと思ってたけど……」「よく考えたら理不尽に怒鳴りはしなかったよな……」「最後は自分の体で庇ってくれるなんて……!!」


 株が上がってるじゃないか!

 ふーむ。

 使徒も悪ばかりではないのかも知れんな。

 だが、本能的にNTRを行ってしまうので、必ず滅ぼさねばならない。

 

 憎むべきは使徒ではなく、吹奏楽部を愛した音坂を使徒にしてしまった黒幕!

 あとは風吹!


「きゃははははは! おっかしー! 使徒になったくせに、なーに情なんか残してるの。それに死んだら守れないでしょ? てめーで部をぶっ壊すところだったのに、最後に守るって意味わからないんだけど。使徒になって力を得たんなら、欲しいものは全部奪って奪い尽くして、飽きたら捨てちゃう。それが正しいのに!」


「言いたいことは全て言ったか?」


 俺はポケットから覆面を取り出している。


「次はあんたね? 良くわからない技を使うけど、ご自慢の応援団ごと……ごと……ふ、ふ、覆面!? あ、あんた! 黄瀬がやってた配信に出た怪人……!!」


「いかにも。俺はネトラレブレイカー!!」


「お、お前がーっ!!」


 目を見開いた風吹が、叫びながら飛び上がった。

 ジャンプという高度ではない。

 10mくらい跳躍して、フェンスの上に立った。


 彼女の周囲を、目に見えるほどの濃度になったつむじ風が渦巻いている。


「驚いた……! あのお方からの情報だと、この合宿が始まってから、三人も倒した敵対者があんたなのね……! あはっ! だとしたら私ラッキーかも! だってあんたは翼も生えてないし、ここは屋外の野球場! 私の独壇場だから……!」


「ツアーッ!!」


 何か言っているので、その隙に軽気功でフェンスを駆け上がり、風吹と同じ高さまで到達。

 その勢いを利用しながら俺は跳躍!


「オアーッ!!」


 必殺のミサイルキック!


「うっそーっ!?」


 慌てて風を纏い、これを回避する風吹!

 だが、俺は躱される途中、腕に発剄を纏って空を打った!

 方向が変わるドロップキック!

 それが風吹に直撃!


「ウグワーッ!? あ、あんた!! 翼もないくせに空を自在に……!!」


「震脚の応用だ。一度ドロップキックで飛び立てば、ある程度の方向転換など余裕」


「化け物……!!」


「化け物はお前だ。俺の戦いは、人間が積み重ね練り上げてきた技の結晶!!」


 俺はフェンスの上に立って身構える。

 奴め、女故に体重が軽い。

 そのせいで、俺の攻撃を受けて吹っ飛び、ダメージは少なくなったようだ。


 線が細い相手は初めてだな。

 見たところ、身体能力は並の使徒。

 超能力を使うことで上位使徒として君臨するレベルに達するらしい。


「だけど、ここの足場は少ないでしょ? 私は自由に空を飛べるんだなあ! そら! そらそらそら!!」


 突風が矢のように襲いかかる!

 俺はこれを、柔拳の構えで受け流すが……。


 こいつめ、俺が下手に流せば下の応援部に当たるように技を使っていやがる!

 俺は硬気功に切り替え、攻撃を受け止める!


「あっはははははは!! 守るものがあるやつはホント大変だね!! 私は自由! 風のように自由! だから何者にもしばられない! あははははは! 最高! 使徒って最高!!」


「なるほど。首に鎖をつけられた犬が、己の自由さを誇っているな! お前は何も持っていないだけだ! これからお前の手のひらから、掴みかけた勝利すらすり抜けるだろう!」


「はあ!? あんた何を言って……」


 ここで鳴り響く、カキーン! という音。

 猛烈な勢いで飛んでくる硬球が、俺と風吹の間を通り抜けた。


「ウグワーッ!! 危ない!! 私、ホームランボールなんか興味はないっての!!」


 風吹が球場に抗議した。

 球児たちがまっすぐに俺達を見上げている。

 つまり、これは援護射撃である。


 奴の攻撃は止んでいる。

 俺は攻撃のための溜めに、力を費やす余裕がある。


「ツアーッ!!」


 飛び上がり、風吹目掛けて拳を放つ!


「はっ!! こっちは飛んでるんだから幾らでも避けられる……」


「行け、セレス!! パンクラチオンだ!」


「ミノリー!」


 伸ばした腕の上を、実体化したセレスが猛スピードで駆けた。

 そして跳躍!!


「はぁ!? デカいネズミ! どっから出てきて……」


 全く反応できない風吹。

 チンチラにペタっと胸元に貼り付かれ……。


「ミノリー」


 ゴリラパワーでブウンっと振り回される!


「な、な、ななななな……!!」


 下から響くのは、吹奏楽部の勇ましい演奏。

 そしてチアリーダーたちの応援!


 応援団も太鼓を叩き、声を張り上げ、俺の名を呼ぶ!


「ネトラレブレイカーッ!!」


「そう! 我が名は……ネトラレブレイカー!! 終わりだ、使徒!!」


「うそうそうそうそうそ!! ありえないありえないありえない! あんた一人じゃなくって、みんなで寄って集って! 汚い! 卑怯! ありえない!」


「一人最高と言っていたな? では最後の最後まで一人を謳歌するがいい! 安心せよ! ただ一人誰よりも自由で、誰とも繋がらなかった貴様には誰の助力もなく、ここからの逆転も絶対にない!! ツアーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」


 こっち目掛けて放り出された風吹を、俺は万全の体勢で放つ渾身の崩拳で迎え撃った。

 完璧な中段突きが風吹を穿つ!

 奴が慌てて発生させた風の障壁など軽々打ち破り、一撃は確かに炸裂した。


 一瞬の静寂。


「こ、こんな終わり、ありえな……ウグワーッ!!」


 上位使徒風吹、爆砕!!

 

お読みいただきありがとうございます。


面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
例え相手が美女でも容赦なく打ち砕く(物理)!それがあけちヒーロー!
ジョの字の最後の決め台詞、とてもいいねぇ。格好いいぞ。 ところで。 >人間が積み重ね練り上げてきた技の結晶 ??? あの、やってることが人間技じゃないんですが。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ