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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
その男、ネトラレブレイカー!編

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第125話 すれ違った女から振動音が!妙だな……!?

 まだ、俺達は学園側に存在を知られていない。

 俺だけならば問題なかろう。

 だが、敵の力は未知数だ。


 ネトラレブレイカーズ全員が戦いに巻き込まれるのは危険であろう!

 特に、戦闘力を持たない響と赤佐が狙われることは避けねばならない。


 ということで、俺と三猿が動き、情報を集めることにするのだった。

 本日も昼休み。

 爆速で惣菜パンと牛乳を流し込み、パトロールする俺なのだ。


 闇雲に歩いていても、そう簡単にNTRに遭遇できることなど無い……。


 と思っていたらすれ違った女から、ブブブブブブ……という振動音が!

 これは!!


「どうしたのですか勇者よミノリー」


「NTRの気配を察知した」


「本当ですか? 私には虫の羽音のようなものが聞こえただけでしたがミノリー」


「それがNTRなんだよ。いいか? 不自然な振動音。そしてあの女、ちょっと動きがぎこちないだろう。太ももをこすり合わせるように歩いている。あれはつまり、スカートの中に機械仕掛けの秘密を隠し持っている証拠なんだ」


「まあなんという洞察力。ことNTRに関して勇者は他の追随を許しませんねミノリー」


 俺のNTR解像度に、セレスも感嘆したようである。

 俺は機械音を漏らす彼女の後を追跡することにする。


「確かあの女は……彼氏らしき男と一緒に帰宅しているのを見かけたが。響と赤佐みたいな関係の男女が、この学園には恐ろしくたくさんいるのだ」


「どうしてなのでしょうミノリー?」


「恐らく、この学園はNTRを行うことで何らかの儀式を行っている! そのために、NTRが発生しやすい因子を持った人間を集めているんだ」


 なるほど、そう考えるとAO入試も理にかなっている。

 面接によって、その人物がパートナーを持っているか、あるいは友達以上恋人未満の相手がいるのかどうかを探ることができるのだから。

 見込みがあるならそのまま通過させてしまえばいい。


「いかん! 女子トイレに入ったぞ!」


「何がいけないのですか。突入しましょうミノリー」


「いや、今の俺ではこれをやっては変態になってしまう。策を講じねばならない」


「策ですか? 策と言うと……ミノリー?」


「こうだ!」


 男子トイレに飛び込む俺!

 それと同時に覆面を裏表に被り、窓から外に飛び出した!


 そして女子トイレの窓から中を探る。

 これはスケベ根性ではない。

 NTRを爆砕するための崇高な行為なのだ。


 ふーむ!

 振動が聞こえる個室が一つ。

 何故かそこから会話する声が聞こえるではないか。


「もう……許して……。私、こんなのもう耐えられない……!」


『へへへっ、いいじゃないか。お前がそうやって恥ずかしがるほど、こっちは燃えてくるんだ。あの秘密を彼氏にバラされたくないだろう? ほれ、スマホでよーく映し出してみてくれよ』


「ううう……」


 何かが行われている!

 濃厚なNTRのオーラである!


「ツアーッ!」


 俺は女子トイレに見参!!

 突然のマスクマンのエントリーに、女子トイレが阿鼻叫喚状態になる!


「ひいーっ! 変態~!!」「堂々と窓から! 窓から!」「早く先生呼んでーっ!!」


 女子たちがいなくなり、NTRされている女子生徒のみとなる。

 彼女もスマホの声も黙り込んでいる。


『な……何が起きてるんだ? なんで外ですげえ悲鳴が……?』


 戸惑っているようだな。

 俺は静かに、扉をノックした。


「は、入ってます」


 女子生徒が震える声で返した。


「お前、NTRされているな?」


「ひっ!?」


『なんだなんだ!? なんだよお前!?』


「その声……。貴様が間男だな? 声色、発声、この耳で確かに覚えたぞ。震えて眠るがいい……!!」


『な、なにぃーっ!? くそっ! 今日はやめだ!』


 通話が終わったようだな。

 俺は「ツアーッ!」と扉を引っこ抜くと、驚きすぎて悲鳴も上げられない女子生徒をよそに、床に転がっていかがわしいおもちゃを震脚で粉砕した。


「なるほど……。遠隔で辱め、報告させるタイプのNTR……。今度の間男は頭脳犯と見える」


「ひ、ひぃー」


 そこにいた彼女は、ボブカットの親しみやすい感じの女子。

 隣の席になった、ちょっと気の合う男子と馬鹿話ができるような関係になりつつ、少しずつ距離を縮めて彼氏彼女になろうかという、そんな感じの女子である。

 なるほど、NTRには格好の的であろう!


「俺はネトラレブレイカー。助けが欲しければ、俺を頼るがいい」


「は、はい……!?」


 そう告げた後、俺は彼女にネトラレブレイカー相談DMのQRコードを手渡した。

 外がバタバタと騒がしくなってくる。

 潮時だな。


「ツアーッ!」


 女子トイレの窓を飛び越えて、俺は学園の壁を走って上階へと飛び上がる!


「完璧な接触だったな」


「周囲に恐怖を振りまいただけだった気もしますが、ミノリー」


「学園に、ネトラレブレイカーの存在を刻みつける第一歩だった。浅はかな間男が、女子トイレであれば他者の介入が無いだろうと考えたのが間違いだったな。俺はどこにでも躊躇なく現れる! 覆面をしていれば社会的に無敵だからな……」


「パルメディアと違って、ちょっと工夫する必要があるところが難しいですねミノリー」


「一応現代社会だからな」


 そっと三階の窓から廊下に降り立ち、素早く覆面を脱いだ。


「二年の女子トイレに変態が出たってよ!」「覆面の男が叫びながら入ってきたらしい!」「やべー!」「この学園も色々ヤバいって噂だったけど、明らかにベクトルが違うヤバさだな!」


「すっかり噂になったな。さて、次はあの女について調べるとしよう。セレス、三猿を招集するぞ!」


 ネトラレブレイカーによるときめき学園の戦い、第二幕の始まりである。

お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
ヤ バ い いや、必要なことだってのは分からんでもないんだがね。絵面が、ね。 そのうち七不思議枠になったりしない? 突然現れるマスクマンとか、普通にホラーにありそうだし。
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