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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
その男、ネトラレブレイカー!編

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第123話 三猿じゃねえか!

「こ、こっちです、ネトラレブレイカーくん」


「うむ、案内ご苦労」


 案内されたのは、少子化によって使用されていない空き教室だった。

 鍵がついていたはずだが破壊されているな。


 そして、中にはいかつい生徒たちがたむろしていた。

 というか、少子化だというのに不良多くない?

 えっ、外部の生徒もいるの?

 なるほどー。


「ああん!?」


 不良どもが俺に気付いてメンチを切ってきた。

 俺は即座に、


「元気ですかーッ!!」


 と返した!

 教室の窓が、黒板が、床がビリビリ震える。

 不良のメンチが一瞬で木っ端微塵になった。

 気が弱いやつは腰を抜かしてへたり込んでいる。


 なんだなんだ。

 勝負はまだ始まってないんだぞ!


 その中で、三人だけが不敵な目つきをしながら立ち上がるではないか。


 ヘッドホンをしている、ニット帽の男。

 ワイシャツの上にカラフルなパーカーを羽織っている。

 パーカーの肩には、耳を塞いだ猿の刺繍。


 サングラスをしている、オールバックの男。

 ブレザー制服を改造したものを身に着け、肩に目を塞いだ猿の刺繍。


 黒いマスクをしている、モヒカンの男。

 長ラン(長い学ラン)を身に着け、肩には口を塞いだ猿の刺繍。


「お前……。俺等がときめき学園の三猿と知って、舐めたマネしてんのか?」


「調子乗ってんじゃねえぞ、コラ」


「ぶち殺す」


 おおっ、こいつらからは実戦を経験した者のオーラを感じる。

 俺はスッと腰を落とし、構えた。


 そして……教室の隅に片付けられた机の横で、へたり込む不良に叫ぶ。


「ゴングを鳴らせ!!」


「えっ!?」


「ゴングを鳴らせ!!」


「ええっ!?」


 いかんな。

 ゴングも知らんのか。


「仕方ない。セレス、やってくれ」


「ミノリー!」


 俺の肩からチンチラのセレスが実体化し、へたり込んでる男の頭を掴んで机の金属部分にカーンと当てた。


「ウグワーッ!?」


 ゴングは鳴らされた!


「なにっ!? 始まったのか!?」


「こいつ、俺達にペースを握らせないつもりか!」


「やるじゃねえか」


 三猿が三手に分かれ、俺を挟撃しようとする。

 これだよこれ!

 人数がいるなら、それを活かした戦法を取るべきだ。


 ヘッドホンは「おらぁぁぁぁ!!」と駆け寄りながらのキック!

 俺はこれをドラゴンスクリューの要領で捉えるが……!

 背後からバットを振り下ろしてくるマスク!

 俺はキックを離しながら片手でこれを受け止めた。


 おお、腕にビリビリ来る!

 これよこれ。


 さらにサングラスが、真横から俺を殴りつけてくる!


 流石の俺も攻撃を食らってよろけた。

 やるなあ。

 たかが高校生と侮っていた。


 ここから三対一の乱闘を楽しむ。

 喧嘩慣れしてるし、コンビネーションが取れている!

 なかなか強いぞ!


 こいつら、迎えに来た不良とは格が違う。

 俺はここで、封じていた技を少しだけ使うことにした。


「よし、では剛拳を少しだけ解放してやろう」


 状況が有利になったと見て、やんややんやと盛り上がり、なんなら加勢しようとする不良たち。

 彼らは俺が腰を落としたことに気付かない。


 一人が俺に、


「見掛け倒しかよオラァ!」


 とか殴りつけようとしたところで、俺の寸勁がやつの拳を弾いた。

 ボグンッとか音がしたので、肩が外れたのであろう。


「ウグワアアアアアア!?」「こ、こいつ!?」「やっちまえ!!」「ミザルくんキカザルくんイワザルくんの前でやられてばっかじゃいらんねーぞ!!」


 次々かかってくる不良!

 ……を、まず三人くらいまとめて虎撲子でふっ飛ばし。


「ウグワーッ!!」「ウグワーッ!!」「ウグワーッ!! オボボボボボ」


 虹色のものを吐いているな。


 さらに背後から来た三人を、貼山靠(てんざんこう)でふっ飛ばし。


「ウグワーッ!!」「ウグワーッ!!」「ウグワーッ!!」


 崩拳は直撃すると死ぬので、打点を外してかすめて撃つことで、軌道上にいた三人をねじりながらふっ飛ばし。


「ウグワーッ!!」「ウグワーッ!!」「ウグワーッ!!」


 これで群がっていた不良は全滅。

 三猿が何やら、汗をだらだらかきながら俺を睨んでいる。


「なんだこいつ……!! ケンポー使いか?」


「冗談みたいな威力だったぞ……!!」


「くそっ、こっちには武器がある! 二人とも、また行くぞ! トリプルモンキーアタック!!」


 三猿がまたばらけた!

 正面から、マスクがバットを叩きつけてくる!

 一番頑丈な武器で攻撃することで、囮となると同時にこちらの拳なりを破壊するつもりだろう!


 クレバー!

 だが!

 俺の攻撃は金属バットよりも硬いのだ!


「ツアーッ!!」


 大地を踏みしめながら、大きく踏み込んでの裡門頂肘!

 肘の一撃がバットをベッコベコに凹ませ、さらにこれを握っていたマスクに炸裂し、やつをぶっ飛ばす!


「ウグワーッ!? ば、ば、化物!!」


 さらに背面からの攻撃を察知し、おれは殴りかかってきたサングラスの拳に、肩からの貼山靠を当ててやつの腕を破壊!


「ウグワーッ!?」


 おっ!

 インパクトの瞬間腕を引いて腕の致命的損傷を避けたな!?

 喧嘩慣れしてるなー。

 だが腕を痛めたからそっちはしばらく使えないぞ。


 最後に蹴り込んできたヘッドホンを、足を掴んでのドラゴンスクリュー!!


「ウグワーッ!?」


 ヘッドホンは体が軽いらしく、自ら飛んでダメージを軽減した。

 だが、受け身ができてなかったので背中から落ちて息ができなくなっている。


「自分から飛んでなかったら、足がねじ折られてたぞ。ナイスガッツ! さて、まだやる奴はいるかな?」


 俺が周囲を見回すと、倒れた不良たちが真っ青になって顔を左右に振った。


「お前らが強くなったら、練気、震脚、柔拳、そしてプロレスと段階を踏んで解放していってやるからな……。いつでもかかってこいよ! 俺は誰の挑戦でも受けるからな」


 不良たちは真っ青になって顔を左右に振った。


「これは心を折られてますねミノリー」


 不良たちの間を、トコトコ歩き回るチンチラのセレスなのだ。

 俺の勝利に、なんら感慨はないようだ。


「全員ただの人間ですからね。先日の使徒と比べると明らかに何枚も落ちますミノリー」


「やっぱり、こいつら全員人間か?」


「人間ですねー。ですが、気骨がある人間もいるようですミノリー」


 三猿が立ち上がるところだった。

 まだ目には闘志がある。


「まだやるのか!? よし!! 試合終了のゴングは鳴ってないからな! 幾らでもやるぞ。口が利ける程度のダメージに留めておいてやるからな」


 俺がマスクの口元にアルカイックスマイルを浮かべたら、流石に三人ともちょっと青ざめたようだった。

 サングラスが口を開く。


「ま、待て。お前はなんで、どうしてこの学園に戦いを挑む? お前の女が取られでもしたのか? お前が幾ら強かろうが、あまりにも分が悪い戦いだぞ」


「そ、そうだ! 俺たちのバックには、学園がついてる。敵は強大だぞ。てめえ一人じゃ何もできねえ……! 逆らうなんざ得策じゃねえぜ」


 ヘッドホンが言葉を続けた。

 俺は笑う他ない。


「勝ち目がある、無いではない。俺は全てのNTRを爆砕すると決めたから、走り続けるだけだ! その先に敵がいるなら、倒す!! 強大な敵ならば後ろから殴ってでも倒す!! 勝てないなら勝つ方法を編み出して勝つ!! 戦う前から負ける事を考えるやつがあるか!!」


 ハッとする三猿なのだった。

 奴らの目に、光が宿る。


「これは……。勇者との戦いが彼らに掛かっていた暗示を解いたようですねミノリー」


 三猿がファイティングポーズを解いた。

 マスクが歩み出る。


「俺たちの負けだ。あんたにゃ叶わねえ。俺等三猿は、あんたの舎弟になるぜ」


「舎弟? そういうものを持つ気はない。お前らが俺とともにNTRと戦ってくれるのなら……お前らは同志だ」


「同志……!! 同志ってなんだ?」


 振り返って聞いたマスクを、サングラスがどついた。


「友達って意味だよ!」


「友達! ダチか!! そっか、分かったぜ! じゃああんた……マスクのあんたの名前を教えてくれ!」


「俺の名は……城之内雪之丞」


「あれ? ネトラレブレイカーじゃ……」


 俺を案内してきた不良がなんか言ってる。

 で、マスクは俺の名前を聞いた後、「長えな」とか呟き、


「じょうが二つ続くから、ジョジョにしようぜ!」


 とか言い出したのだった。

 それは色々まずいんじゃないか!?

お読みいただきありがとうございます。


面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。

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― 新着の感想 ―
ラスト、ワロタ。
第二部なのに学生ちゃんとやってると第4部っぽいな
ラッセル車に巻き込まれた雪のように問答無用で吹き飛ばされていく敵モブ達の断末魔の輪唱(死んではない)、これぞもはや伝統芸能の味わいよ( いきなりバーガーキ◯グから回転寿司の食べ放題に放り込まれたかのよ…
感想一覧
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