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ネトラレブレイカー!~あらゆるルートでヒロインをNTRされる騎士に転生したので、ゲーム知識で全NTRルートを爆砕していたら英雄になった~  作者: あけちともあき
賢者モードの終焉編

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第113話 もしや黒幕だったのか!

 ちょうど眠りについた俺は、セレスが怪しいことを言っていたので夢の中で問い詰めることにしたのだった。

 そう!

 ジョナサンの肉体にいる俺はなんというか、常に白昼夢にいるような状態なのだ。

 なので夢も意識すると明晰夢がいけるな。

 今気付いた。


「セレス、セレスや」


『おや、夢の中で私を呼ぶとはどうしたのですか勇者よ』


「たった今、明晰夢の力に目覚めたのだ。でだな、さっきなんか怪しいことを言ってたじゃないか」


『ああ、超越者に関することですか? そうですねえ。別に隠してはいなかったのですが』


「なんか、超越者とセレスで陣取り合戦してるみたいに聞こえたんだけど」


『そのようなものですよ。私がこの世界の秩序と繁栄を司ります。スタートは勇者ただ一人が手札で、私も消滅寸前!』


「そうだったそうだった。今思えば懐かしいなあ……。あれはセレスがわざとやってたことだったのか?」


『いえいえ、超越者は長い時間を掛けてパルメディアに浸透していました。そして敵となる神々を追い出して、この土地を神なき世界に変えていたのです。私はたまたま眠っていて目覚めたら、最後の神になっていました。いいですか? この世界の価値観が全て、超越者のものに書き換えられるところだったのです』


どんなことをしてもNTRになってしまう、あのやべえ世界法則だな。叡智ゲームの世界だからだと思っていたが、あれが超越者の仕業だと最近分かってきた気がする」


『そうです! 私としては実るならそれでいいのですが、あまりやりすぎると超越者の法則がどんどん世界に広がっていきます。このままでは、世界は乱婚の世界になり、実りの特別感とかハッピー感とか背徳感がなくなってしまうのです! ノー! 断じてノー! 実りは特別なものであるべきです! ということで、私は超越者に勝負を持ちかけたのです』


「ほうほう!」


『超越者が選んだ、この世界で最も哀れな者を手札とし、この世界に満ちる試練に打ち勝つこと。これが出来た時、超越者は私が育てた最強の勇者と勝負することになっています!』


「なるほどー! 全然そんな感じのこと言ってなくなかった?」


『勇者が私の許容できる情報量を、遥かに超えた良くわからない話をするので何もかも吹っ飛びました。最近力を取り戻し、記憶も戻ってきたところですよー』


 そうだったかー。


「じゃあ、俺は順調に超越者の試練とやらを打ち破っていったってこと?」


『私が思うに、全く違う方向に走り出して、超越者が想定しているのの三倍位の速度で成長して明後日の方向から試練を蹴散らし、そしてここまで来た感じですね! 超越者の動きが後手後手になってるのはそれが理由です!』


 全部話してくれる。

 何もかも全て分かった。


 つまり、今の俺は超越者が思っていたよりも遥かに速く成長し、今まさに奴に手を届かせようとしているわけだ。

 いいぞいいぞ。

 NTRのない世界までもう少しだ!


 NTRはゲームだからいいのだ。

 現実だったらクソである。

 あんなに情熱的に叡智しあったマリーナがNTRされることを考えると、世界を滅ぼしてしまいそうになるからな。


 おっと、魔導ワゴンが停止した。

 どうやら帝国に到着したようだな……。


 パッと目覚める。


「あ、起きた? おはよー、ジョナサン!」


 ナルが抱きついてきた!

 と思ったら、チエリにふわっと放り投げられて後部座席に突っ込む。


「うぐわー」


「おはようございます、ジョナサンさん」


「チエリも強硬手段を使うようになってきた……! 今どんな感じ?」


「帝国に到着しています。周囲は瓦礫の山です。本当にひどい……。ですけどある意味、もっとひどい状態になっているかも」


「なになに、どういう意味だ!?」


 一気に目が冴えたぞ!

 サンルーフから身を乗り出して周囲を見回すと……。


『おう! ジョナサンではないか!! お主も来たのだな!! 待っておったぞ!』


 真っ赤に燃え上がる和甲冑の巨漢が、にこやかに挨拶してくる。


「おー! インフェルドン! と、踏み潰してる巨人は何?」


『超越者の使徒であろう。我ら不死王の軍に戦を仕掛けてきた故、こうして叩き潰してやったところよ。カカカカカ。口程にもない連中であった。我と戦ったジョナサンの足元にも及ばぬ』


「そっかー。それで瓦礫のあちこちに、使徒っぽいのの死体がたくさんあるわけだな。あれ? あっちは人間がいるじゃん?」


『おう! レイク王国とやらから来た騎士団だな。人間どももやるものだ。中でも一人、恐ろしく強い男がおるぞ』


「デクストン団長だな」


 なんかプラチナカラーに光り輝くデクストン団長が、積み上げられた使徒の死体タワーの上に立っている。

 他の騎士たちは青息吐息って感じだ。

 いや、ダイオンは元気だな!


「ジョナサン!? てめえ、今頃のこのこ来やがって!」


「おお、ジョナサンか! ここが決戦の舞台であると聞き、レイク王国騎士団を引き連れて馳せ参じたぞ!」


 団長とダイオンだけでいいんだが……?

 これから始まるのは、デーモンウォリアーですら足手まといになる次元の戦いなのだ。


「騎士たち! デーモンウォリアーたち! 戦いが始まったら避難するのだぞ! ここはこれから戦場になるんだからな!」


 俺が大声で宣言すると、主に騎士たちからブウブウという不満の声が響いた。 

 彼らより遥かに強いデーモンウォリアーは素直なものである。

 神妙な面持ちで聞いた後、インフェルドンにお伺いを立てている。


『うむ! ジョナサンが言うならば正しいのであろう! 不死の軍は、我とグーテン様とゾンビーネで対応する!』


 戦力をまとめてみよう。


 レイク王国からは、デクストンとダイオン。

 不死の王国からは、グーテンダークとインフェルドンとゾンビーネ。

 で、俺のとこからは……。

 多いぞ!


 俺、セレス、マリーナ、チエリ、ヴェローナ、ネイア、そしてアルシェか。

 ナルは戦闘力がないからな……。


 あれ?

 誰か忘れているような……。


「すみません! 遅くなりました!」


 馬が駆けてくる音。

 振り返ると、そこには馬に乗った男女がいた。

 ジョンとカイ!


「お待たせ、ジョナサン! いよいよ決戦だね!」


「ああ、そうなる。頼りにしてるぞ、ジョン」


「任せてくれ!」


 頼もしくなったなー!

 なんかジーンとする俺なのだった。



お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
この集結っぷりよ。ラストバトルも近いか。
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