第110話 チエリと実るぞ!
こうして夜である!
ガイヴァンは色街でもあるので、そのためのお風呂も充実していた。
いやあ、いい風呂だった……。
王都の風呂よりはちょっと狭いが。
ポンドールよりは全然広い。
「兄貴ィーッ! お背中流しますぜ!」「あっしらに任せてくだせえ!」
「おお、頼むぞローズ! サブ!」
背中を流してもらったのだった。
その後、「兄貴の強さの秘訣を知りたいんですぜ!」「あっしらに教えてくだせえーっ!」
「いいだろう!! これが! プロレスだぁーっ!!」
「ウグワーッ!!」「なんたる技ーっ!!」
舎弟たちを鍛え抜いたので、満足した俺は風呂から出た。
『勇者よ! 本当にいかがわしいことはないのですか!? なんで彼らととても仲がいいのですか!?』
「兄貴と舎弟だからかな……」
セレスのツッコミをいなしつつ、寝室へ……。
あっ!!
本当に二人で待っているではないか!!
「ふふふ、あちきはあくまでサポートと言うことで、お手伝いをするでありんす。主役はチエリはんですから」
「ううう、よ、よろしくお願いしますぅ!」
シルヴァオンリーは後日だったな。
「じゃあ達人はフォローよろしくお願いします」
「お任せでありんすよ」
『うーん、ただれた感じでいいですねいいですねえー! 私燃えてきましたよ!』
「最近のセレスはずっとテンションが高いな……。実りのチャンスだもんな」
今回は既に叡智な雰囲気だったので、セレスがその力を使うまでもなかった。
途中途中でシルヴァのフォローを得て、きちんと正気のまま終わったぞ!
いやあー。
マリーナ、ナルとムチムチ二人の後に小柄で華奢なチエリだと全く感じが違っていて凄かったな!
新鮮だった!
「私の回復魔法がなければ、腰が抜けてしまっているところでした……!」
ピンピンしているチエリである。
回復魔法って凄い。
才能ならばマリーナだが、実戦経験からくる使い所のチョイス、そして自在に使ってピンポイントで効かせるならチエリが上だな。
「ということでチエリは、マリーナ曰く第二か第三夫人に……。ナルとじゃんけんで順番決めてね」
「はわ~! ほ、本当に私、ジョナサンさんと結ばれてしまったんですね……。今になって実感が……。あの行為中は必死で何もわからなくなってましたので……」
「いやあー、初々しかったでありんすねえ……。若返った心地でありんすよ~」
なんか本番には加わってないシルヴァがツヤッツヤになってるな。
俺もまたレベルアップした実感があり、セレスはミョミョミョっと音を立てて成長している。
中学3年生女子位の姿になったなあ。
じりじり大人に近づいている。
『私のパワーが上がったのが分かりますねー。ま、そんなことはどうでもいいんですが』
「とにかく戦いに価値を感じてない女神だなあ」
『全ては実りのための作業に過ぎませんよー!』
「あのあの、ジョナサンさん! 率直な感想をお聞きしたいんですけど!」
「どうしたどうした」
回復魔法パワーで、終わった後も元気なチエリ。
お互い欲求は発散した後なので、正しい賢者モードだぞ。
「マリーナ様もナルもむちむちじゃないですか」
「むちむちだなあ」
「殿方ってやっぱり、そういう女性が好きなのかなって思って……。私ってその、チビだし痩せてるじゃないですか。最近は筋肉がつきましたけど」
「チエリはんの大活躍、旦那さんにも見せてあげたかったでありんすよ~! まさに、ガイヴァンを救う希望の星でありんす! この国の誰もが、チエリはんを姐さんと呼んで慕っているでありんすよ!」
「ほえー! すげえなあ!」
俺はすっかり感心してしまった。
あの落ちこぼれ魔法医師だった女の子が、腕っぷし一本で街を守りきり、老若男女から慕われる大親分みたいな立場に……。
よく考えると異常な進化の仕方をしたな。
それはそうと。
「俺はいいと思う! むちむちも細いのもどっちも良いものだ……!! チエリは魅力的だったぞ!」
「はわ~! う、嬉しいです!」
手をバタバタさせて喜ぶチエリなのだった。
あまり盛り上がると、賢者モードが終わって次の盛り上がりが来てしまう!
明日はヴェローナなので力を残しておかねばな……。
こうして寝て、夜が明けた!
「どうだった!?」
「とっても優しくしてくれました……!」
「ええーっ!? ボクの時と大違いじゃない!? じゃあチエリと連合を組んでジョナサンとしたら、ちょうどいいバランスなのかも……」
「ナルと私が!? なるほど、確かにジョナサンさん、力を残したまま終わった感じでしたし……」
「ボクたち二人で挑めば勝てるかも知れない……!」
第二、第三夫人が何か企んでいるようだな……!
まとめて掛かってくるがいい。
俺は逃げも隠れもしない!
でもとりあえず全員こなすまでちょっと待ってね。
しばらくは女子と叡智をする期間なので、各地の情報を集めつつ精力のつく食事をしたりなどしてまったりするのだ。
何せ、使徒をかなりの数蹴散らしたので、超越者も各地を襲わせられなくなってきている。
不死の王国も手を貸してくれたので、しばらく俺が休んでいてもいいくらいだ。
「じゃあ今夜はヴェローナなわけですが」
「わっ、私ですの!? 本気ですの!? リビングドールを抱くなんて、特殊な趣味としか思えませんわよ!?」
『大丈夫ですよー! ヴェローナが実れることを私が見抜きましたからね! 勇者と一緒に行動していて、エッチな目に遭うことがちょこちょこありませんでしたか?』
「そう言えば……。命知らずにも私のお尻などを触る男が多かった気がしますわ……。ま、まさか……!」
『ヴェローナが勇者と関わったことで、勇者の言うNTRフラグというものに巻き込まれたわけですよー』
「あ、あ、あなたのせいでしたのねーっ!?」
「うわーっ、落ち着け、落ち着くんだー」
ヴェローナにペチペチ叩かれてしまう俺なのだった。
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