第109話 ガイヴァンに凱旋!!
「使徒どもは倒したぞ! うおー!! ガイヴァンは安全!! みんな無事かー!!」
俺がサンルーフから乗り出して手を振ると、あちこちからガイヴァンの住民が出てきてウワーッと手を振った。
花びらがバーンとばらまかれ、まさに魔導ワゴンの進んだあとは花道に。
みんな後をついてくるぞ。
「英雄ジョナサンと仲間たち!」「再びガイヴァンを救ってくれた!」「おかえり、英雄たち!」「あんたたちを信じて、俺達は戦ってたんだ!」
「うむうむ! でかした! よくやった! 感動した!」
魔導ワゴンからひらりと飛び降り、群衆と次々ハイタッチする俺なのである。
「ジョナサンってああ言うふうに、サラッとみんながして欲しいことするでしょ。だから英雄なんだよね」
「うーん」
ナルの呟きに、マリーナが唸りながら身を捩っているぞ。
「やっぱりジョナサン、あなたは最高の男だわ……! 私、あなたと一つになれて良かった……!!」
強烈な愛の言葉が後ろから飛んでくる~!!
だが今夜はチエリだからな。
乱入しないでくれよな……!
なお、マリーナからすると一日おきの今、俺が他の女を抱いているのを想像すると翌日の夜がたいへん盛り上がるらしい。
な、なるほどなあ!
「ジョナサンさーん!」
パタパタチエリが走ってくる。
おっ、前よりなんかたくましくなった感じじゃない?
単身で使徒を倒してるんだもんなあ。
「チエリ! 頑張ったなあ! 感動した!」
「わーん!! みんなを守らなくちゃって思って、ほんとにほんとにずっと緊張しててー!!」
「いや、使徒倒したのは本当に凄い。大金星。やっぱ柔拳の神来た?」
「来ました。奥義を授けて下さいました!」
後でその技を見せてもらおうっと。
それはともかく、チエリが頑張ったということで頭をなでなでしてあげてだな……。
おおっ!
信頼関係が出来上がっていれば、女の頭を撫でても喜ばれるのだな!
『勇者は何を新発見! みたいなこと言っているのですか! さあ! 今宵実りましょう! シルヴァと一緒でもいいのですよ!』
「一度にやっちゃってもセレスはいいのかよ」
『だってシルヴァは経験者ですよ? 新鮮さとかそこから来る旨味みたいなのが薄いのです。いえ、ですがあえて効率化しないという手もありますね。歴戦のシルヴァを勇者がいかにして屈服させるかにも興味がありますし……』
ぶつぶつ言っててくれ!
てなわけで、ガイヴァンの指導者たるシルヴァが現れて、俺の到着を大いに喜んだのだった。
「まあ! ではジョナサンさんはあちきを抱くことができるように!? ああ~! ほんまに嬉しいわあ……!」
あれっ!?
なんか年若い女の子みたいにクネクネして喜んでるぞ!?
チエリもなんか赤くなってもじもじしているし。
『よし勇者よ! 一人一晩で行きましょう!! ここで四日使います! 初日はチエリ、ヴェローナ、シルヴァと行って、ここで溜まりに溜まったマリーナを投入!』
「恐ろしいローテーションを考えつく女神だ……!!」
だが、今のところそれが妥当っぽいのでその方針で行くことにした。
もちろん、マリーナが悶える。
「み、み、三日もお預けを!? どうなっても知らないわよ!?」
「君の身にNTRが迫ったら俺が粉々にするから安心して叡智パワーを溜めておいてくれ」
「なんて残酷なのジョナサン! ああーっ、四日後を覚悟しておくことね!」
なんかくねくねしながら立ち去ってしまった。
これをネイアが見送り、
「色々大変じゃなお主も。わしは長生きじゃから、全然後回しでもいいのじゃが」
「セレス的には初回だけ一人一晩で、以降はコラボ解禁なんだそうで」
「ほうほう。さすが女神様、考えることが違うのう」
『ふふふ! 実りに関しては私の右に出るものはいませんからね!』
てな事を言いつつ……。
ガイヴァンは使徒を追い払ったということでお祭り騒ぎに。
実は、この都市には周辺都市の情報などが集まってきていたそう。
本来なら盗賊ギルドに報告する諜報員たちが、使徒があちこちで暴れてるせいでここから先に行けず、ガイヴァンにある程度の情報提供をしながら匿ってもらっていたらしい。
「ほうほう。レイク王国とポンドール、このガイヴァンで敗れた使徒たちは帝国に集まってる? あ、プロマスは不死王の軍勢が対応してくれてるのか。ありがたいなあ」
なお、プロマスを舞台にして不死王VSゾンビーネのバトルがあったらしいが。
最後はなんか洗脳が解けてハグで和解したらしい。
NTR絶許勢の不死王グーテン、手遅れになる前で良かったな!
「じゃあヴェローナ、グーテンにも声を掛けておいてくれ。ガイヴァンを拠点にしつつ、軍勢を集めて帝国に攻め上るぞ」
「なるほど。いよいよ超越者との決戦ということなのですわね。なんだか三日目は私の番だという謎の文言が聞こえて参りましたけど……知らない振りをしてグーテン様に報告して参りますわ」
いってらっしゃーい。
ガイヴァンは今や、戦勝で大盛りあがり。
NTRなんかを意識する男もいないぞ。
というか、使徒を倒したことでこの街に蔓延していたNTRのオーラ的なものが薄れたのではないだろうか。
超越者の息がかかった使徒を倒すことで、世界を覆うNTRの法則は確実に破壊されていく。
帝国の使徒をすべて倒せば、もう超越者本人が降りてくる他あるまい。
「ダイオンとデクストン団長、ジョンとカイも呼び寄せて、グーテンと合流して……」
「兄貴ーっ!」「俺達もいますぜーっ!!」
「あっ!! お前たちは風呂場で背中を流してくれるマッチョ兄弟!!」
なんで付いてきたんだか分からないが、徐々に仲間が揃っていく。
叡智イベントの連続バトルを終えたら、行くぞ、帝国!!
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