第104話 ナルをいただきます!!
次なるレベルアップに邁進する~っ!!
ということで、夜にはやはり精のつく料理を食べた。
具体的にはすごいビフテキである。
こりゃあすげえ……。
猛烈な鉄分とタンパク質を感じる。
ガツガツと食べて、付け合せの温野菜も食らう。
ほう、ワインを炭酸水で割って果汁を加えたやつ?
のみやすーい。
さっぱりー。
「ほわああああ……! ボクとジョナサンのために、お城がこんな凄いご飯を用意してくれたの!? 嬉しいけどなぜにーっ!?」
「説明してあげるわ!」
あっ!
何故か同席しているマリーナが!
「ナル、あなたは側室なの。ジョナサンはこの後、大きな戦いが待っているんでしょう? 言わなくても分かるわ。スラムに現れたあの化け物たち。明らかに、私たちのレイク王国を狙って行動している、悪意を持った敵だわ。あれが今までジョナサンが戦ってきた敵なのね。それはそうと、敵を倒したらジョナサンは爵位を受け取り、親王家として領地をもらうわけ。そして私と一緒に住むわ。それによって側室を持つことが許されるの。だからナル、あなたは側室! 私は心が広い女だから、側室であるあなたにも施そうというわけよ!」
一息で喋ったな!
肺活量が凄い。
彼女と行動するようになって思ったが、マリーナ、何気にあらゆる点でハイスペックだぞ。
行動力がある、頭が切れる、回復魔法の達人であり、為政者としての素養もあり、さらには側室を受け入れる度量の広さがある!
なるほど、淫紋というデバフがなければ無双してしまうな。
他のヒロインたちよりも頭一つ抜けて強い!
『うんうん、一番に彼女と実りを作ったのは大大大大正解でしたね! 私、いい仕事をする~』
中学生くらいの姿になっているセレスが、ろくに切り分けてもいないステーキをフォークで持ち上げ、ガブッと噛みついた。
ワイルド過ぎる!
こうして飯を終え!
風呂に入り!
ここまではレイク王国の特別な夜のためのルーチンなんだな。
今日の俺は余裕があるぞ。
身体を洗う用の女を受け入れても……。
えっ!?
むきむきの兄ちゃんたち!?
「へい! ジョナサン様は女を抱く前に他の女には身体を触らせぬと聞きまして! デュエル殿下が采配なさいました!」
「な、なるほど~!! 殿下の心遣いがありがたくはある」
マリーナの兄である、第二王子デュエル。
義弟となった俺のために、色々気を配ってくれているわけだ。
別に女子が来てもいいんだがなあ!
昨夜、マリーナに全てを出し切ったので、今日はそこまでムラムラしてはいないし。
「いやあー! ジョナサン様、まさに神の子とも呼べるような素晴らしい筋肉」「男のわしらも惚れ惚れしますわい!」
「あっ、そう!? ぐふふふふ、実戦で鍛えた筋肉だからな……! 多くの間男を血祭りにあげ、パルメディアを駆け回りながら磨き上げてきた肉体だ」
おおーっとどよめくマッチョマンたち。
「こいつは……ジョナサン様を兄貴と呼ばせてもらうしかねえぜ」「兄貴! 流石です!」「兄貴の身体を洗ったりマッサージしたりできて、あっしら光栄です!!」
「おうおう! お前らも鍛えに鍛えればかなりのところまで行けるだろう! 頑張れよ!」
なんか妙な人間関係を築き上げてしまったな。
大いに盛り上がり、風呂場でみんなで歌ったりなどして酒盛りし、かなり出来上がった感じで寝室に来る俺なのだった。
おっと!
チェイサーの水をガブガブ飲んでアルコールを抜くぞ!
『勇者よ。男たちと友情を交わすのはいいのですが、実りが発生しないのであれ以上深い関わりはやめなさい』
「現代世界なら問題発言になりそうなセレスのスタンスだぞ。しかし、ナルはまだ風呂か。長風呂だな……」
「もういまぁす」
蚊の鳴くような声が!!
俺の背後に、ベッド上で正座したナルが出現したのだった!
盗賊スキルを使って姿を消していたな!?
「あ、あまりに緊張して……! ボク、気絶しそうだよぉ」
「ではそこは経験者の俺がリードをだな……」
『私、ちょっとエッチな雰囲気にしますね!』
「あっ、おいセレスやめろおいウワーッ!!」
ピンクのもやが室内を包み込む!
俺の理性が消し飛ぶ!
御立派様準備完了!!
コ゚ー!!
結論から言うと、女子によって耐久力が違うのだな……。
マリーナの耐久力を基本として、Aであると仮定しよう。
ナルはCだった。
「しまった……! おいセレス! 女子が全員マリーナじゃないんだぞ!」
『いやあー、私としたことが! 最初に特A級女子との実りを見てしまったので、基準がおかしくなっていましたね! 次は上手くやりますよー!』
「きゅう」
ナルは完全にダウンである!
二時間弱か……。
「ほら、水を飲みなさい水を……」
「うーんうーん、ジョナサン凄い……。壊れるかと思った……」
「本当にすまん。凄くヤバいのを基準にしてしまっていた」
この後に、ヴェローナやネイアと叡智をするとして、二人の耐久力はナルより上と思って間違いあるまい。
片方は不死の魔人だし、もう片方は千年生きているエルフだ。
で、チエリは回復魔法が使えるし、シルヴァは海千山千の花魁みたいな感じの女だし……。
うん!
耐久力ワーストはナルで決まりだろう!
今後は繊細に扱おう……。
あと、体力をつけるべく訓練をつける!!
「じょ、ジョナサン! なんかボク、この後凄い試練が待ってそうな予感がするんだけど……!」
「せめて耐久Bを目指して頑張ろうな!!」
まだへたっているナルの背を、俺はポンポン叩くのだった。
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