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12 ギルド三闘士の協力

 俺達はダンジョンから出て、レックスとも再び会えた。

 そこで、改めて配下につきたいと話してくれたので、俺はそれを了承する。

 俺としても断る理由はないしね。


 で、レックスにはダンジョンの外で何かあったときに動いてくれるように頼むことにした。

 十分強いし、モンスターを片付けてくれる冒険者は嬉しい限りだ。

 ダンジョン外の番犬の役割として相当の配役だってのもある。


 それとレックスのことが終わってから、佐波さんの契約も俺が見届けることになる。

 危ないことをしないか不安の気持ちはまだ抜けない。


 だが、友人の多い彼女がモンスターへの対抗手段を身に付けたのはいいのかもしれない。

 友人たちからの安心感もあるから、ダンジョンができた情報を今以上に引っ張ってくれることもあり得るし。

 オルニアの森を見つけたの友人経由だから。


 佐波さんが冒険者に成るってことは危険もあるが、割とメリットが多い気もしてきた。

 あと、ガルガードが指南役もやっていたから、彼女の訓練も頼めそうなのも嬉しいことだ。


 ちなみに彼女の契約してのスキルだけど、武器化と言って、何でも生き物を剣や盾の武器にするんだとか。

 凄そうなスキルだけど、対象の生き物の同意がないとすぐに解除される。

 マトトを武器にして、戦闘もしていく感じになりそうだ。


 で、ダンジョン外のもろもろを済ませて、俺達は家へとたどり着いた。

 家にいるメンバーは俺とアムリス、シュンとミュサ、佐波さんとマトトだ。


「凄いなシュン。他にも冒険者がいた割には回収した宝もあったんだな」


 今、俺はシュンが回収した宝を確認中だ。

 リビングにビニールシートを敷いて、六人で囲む形だ。

 レックスたちは飼い主に冒険者のことを話すために帰った。


「隠し通路にあった宝箱もあったんだよね。レックスの件は帳消しにしておつり来るでしょ? これなら」


「ああ、帳消しにしておつりがくる」


「へっへー、ありがとうございますぜ、旦那」


 悪党の手下のような変な笑顔でシュンは礼を言う。

 なんだか墓荒らしをしているみたいで、ちょっとその反応はやめてほしいと思う。


 で、獲得した宝やアイテムだが、武器や防具やポーション、魔導書、あとギルドの取引アイテムも獲得できた。

 獲得したものは


 ・ポーション *6

 ・ハイポーション *2

 ・エマージェンシーポーション *2


 ・ガンワークローブ *1


 ・ウィンドボールの魔導書 *1

 ・ストーンハンドの魔導書 *1


 ・ガイアス石 *8

 ・天界の羽 *10

 ・守護の紋章 *4


 となっている。


 あと、佐波さんも冒険者に成ったんだから、エルメイノの杖は渡したいな。

 渡されてから俺は使ってないし、彼女に渡した方が有効活用できそうだ。


 それとガンワークローブもだ。

 アムリスいわく文字通りのガンワーク製で、丈夫で魔法への防御性能もあり、さらには軽いとまでくる。

 俺に持たせるよりは佐波さんに持たせたほうがいいだろう。


 魔導書の方はウィンドの方は佐波さんに預けて、ストーンの方はアムリスに使ってもらいたい。

 エルメイノの杖がある以上、風の魔法は佐波さんに渡した方がいいし。


 そして、俺はポーションの方を見る。


「あと、ポーションは佐波さんと三木島にも預けておくか。俺は少数持っていれば問題ないから」


「え? 本当にいいの? 天川君」


 俺の言葉に佐波さんは驚く。

 事実、最近はポーションを使っていないから、他の人に託した方が持ち腐れしないはずだ。


「俺は勝手に回復するスキルがあるからね」


 こっちには自然治癒スキルがある。

 だから、俺の分はポーション三つとエマージェンシーポーション一つで十分だな。

 他は二人で分配ということで。


 このエマージェンシーの方だが、なんでも開けただけで中の液体が体を包んで、傷を治してくれる便利なものだ。

 即効性のある物は渡しておいた方が何かのためになるだろう。

 ちなみにこの効能はガティークから聞いたものだから、間違いはない。


 しかし、回復アイテムがほぼ不要って言うのは自然治癒スキルさまさまだ。

 おかげでかなり危ない窮地がほぼなくなっている。


 あと、取引アイテムの方はどうするか。

 そう考えていると、リビングのテーブルから音が鳴り響く。

 音を鳴らしているものはその上にあるギルドからの手紙からだ。


 ガティークからだろうか。


 俺は手紙の方へと向かっていく。

 すると、手紙から真上に光が放たれて、映像が出る。

 映像に映るのはやはりガティークだ。


「お、いたいた。てるやん」


「ガティーク、そっちの方から連絡なんて珍しいな。特に俺の方から頼んだものはないんだけど」


 あちらからの声に俺は反応した。

 何かアイテムを作ってという記憶はない。

 では、なんだろうか。


「そりゃそうだ。ウチの方から協力できる条件を満たしたわけだから。それの連絡だ」


「え? 今でも十分協力してもらっているけど」


 協力してもらったことは結構多い。

 ミシワイドエンデスもだし、契約石も作ってもらったし。


 あ、そういえばアイテム精製辞典なんてのもあったっけか。

 結局使う機会がなくて、すっかり忘れていた。

 あと、アムリスの魔法も使いそうな機会がありそうでない。


「更に協力できるってわけだ。てるやんにギルド三闘士の一人が力になっていいことになった」


「おお、呼び名からするに各ギルドの方から強力な人が助けてくれるのか?」


「そういう訳だ。三闘士の協力って決定戦から時間が経っていて、ある程度強い冒険者じゃないとダメなんだ。ちなみにウチもその三闘士の一人だからな」


 なるほど。

 おそらく、ガンワーク以外のギルドも協力してくれるんだろうな、他の冒険者に。

 となると、幸前とレックスの方にも協力してくれそうだな。

 幸前はマーヴェケアーズからで、レックスはどこかは分からないけど。


「おお、それは頼りになりそうだ」


「へっへ、ありがとよ。今すぐに決めなくてもいいから、紹介のパンフレットを送るよ。それ見て、明日までに決めてくれ」


 ガティークからの協力は頼りになるのは間違いない。

 ギルドのリーダーの孫娘だ、実力、実績は申し分ないだろう。


 でも、他の候補もいるようだし、それを見てから考えてもいいか。


「ありがとう、明日の朝までに答えは出しておくよ」


「ゆっくり考えてくれ、決めたら契約石に召喚できるよう施しておくからな。それじゃあ、今日の連絡はこれで終わりだ」


「じゃあな」


 俺が別れの言葉を告げて、ガティークが映る映像は消えていく。

 その直後にパンフレットが手紙の付近にワープで送られてきた。


 ガンワークギルド三闘士と書いているから、これが言っていたパンフレットで間違いない。

 俺は手に取り、パンフレットを開く。


「休憩しながらそれを見るの? 照日」


 アムリスからの質問。


「そうだな、休憩しつつ見て、だな。あと終わったら、ダンジョンの見回りも一応しておきたい」


「その前にアイテムも分配しておいたら?」


「おっと、そうだな。佐波さんも見回りはしてほしいから」


 その言葉で三木島のことも浮かぶ。

 彼にも武器とアイテムを渡しておきたいな。

 佐波さん経由で渡した方がいいかな。

 三木島は迷惑かけたくないって言うし、佐波さんが見つけたからお裾分けと言えば受け取ってくれるか。


 その後に俺は佐波さんを見る。


「あ、分かった。私も加わっていいんだね?」


 佐波さんの確認。

 何かあれば抵抗できる力はあるから、それくらいは任せてもいいはずだ。


 危ない目に逢ってもらいたくはないのはまだ気持ちとしてある。

 だが、実際に俺の届かないところで危険な目に合えばどうだ。

 俺のいないところで対抗できなければ、どうしようもない。


 だからこそ、今回ある程度の抵抗力を身に付けたのであれば、少しは抵抗する力を伸ばしてほしい。

 見回りを頼むのもモンスター等に慣れてもらうためだ。


「ああ、でも、ダンジョンやモンスターを見つけたら、俺に知らせてくれるだけでいいからな?」


「うん、分かったよ。天川君」


 佐波さんは俺に向けて頷く。

 おそらく彼女は一人だけで必要以上に前に出ることはしないはずだ。

 今日のことも俺がいたからこそ、危険なところへと行く判断が出来たから。

 俺はそう信じて、彼女に見回りを託している。


 こうして、俺はパンフレットを見つつ休憩をはさんでからアイテムの分配を行った。

 魔導書の使えるアイテムもここで使っておいて、だ。

 その後にダンジョンが出てないかの見回りへと行ったのであった。

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