第52話 何事もやり過ぎはよくないものだ
お詫び
当初は役所家お泊まり編の続きを予定していたのですが、プロットをろくに練らずに書いていってしまったせいで全く文章に興す事ができなくなってしまいました。悩みに悩んだ結果、役所お泊まり編は前回で終わりにし別の話を書く事に決定致しました。
今回からは別の話となっております。
本当にすいません。
「よし! バックアップ完了!」
そう一言つぶやき、ぐーっと伸びをする俺。
ずっと同じ姿勢で座っていたせいか、あちこちの骨がボキボキと音を立てる。少し痛い。
「いやー、それにしても二人があんな事をしてくれるとはなぁ…………」
パソコンからSDカードを抜き取りながら、あの時––––と言ってもつい数時間前の事なのだが––––の事を思い返す。
ほとんど寝る事なく一晩中四人でTVゲーム(ス○ブラやマ○オカートなど)をして騒ぎに騒いだ為、物凄く疲れてしまい、ふらふらになりながら帰った俺であったのだが、家の玄関のドアを開けた瞬間にそんな物は全部吹っ飛んでいってしまった。
『『お帰りなさいませ、ご主人様』』
何と和と響がメイド服姿で迎えてくれたのだ。
しかしそこからの記憶は非常に曖昧で(恐らく徹夜明けによくある妙なテンションの時に刺激的な物を見てしまい、頭のネジが外れてしまったせいだと思われる)自分がその後どんな言動を取ったのかはほとんど覚えていない。
唯一覚えているのは脇目も振らず自分の部屋に直行し、デジカメを手にした事だけだ。
気づけばパソコンを立ち上げ、撮った写真のバックアップを開始していた。
撮った写真の数、SDカード3枚分。容量にして約24GB。
そんな膨大な数の写真を撮るのに要した時間はたったの一時間。…………正直、自分で自分が恐ろしい。
まさか撮る際に二人に変な事してないだろうな? 酔っていたとは言え、過去に俺は無意識の内にやらかした事があるのだ。まあまずないだろうけれども、後で聞いて確かめておくに越した事はないな。
ちなみにバックアップ先はパソコン内のHDDではなく、外付けのHDDだったりする。
昔メイドさんの画像や動画を集め始めた頃はパソコン内のHDDにバックアップしていたのだが、パソコンを机から誤って落としてしまった際にデータが全て吹っ飛んでしまった事があったので、今では外付けのHDDを使っているのだ。
また外付けHDDは全部で四つ持っている。
内訳として一つは自分用。二つは友人に貸す布教用。そして後の一つは万が一の事態が起きた時の為の予備用だ。
もちろん今回撮った和と響の写真は布教用のHDDには入れていない。いくら女心に疎いと言われる俺でも、和と響のメイド服姿を勝手に他人に見せてはいけない事ぐらいは流石にわかる。まあ二人の写真を他人に見られたくない独占欲的な物も多少あったりするのだけれども。
「さて、と。昼ご飯作るか」
本当なら今から紅茶を片手にエレガントな写真鑑賞タイムといきたいところではあるが、もう昼ご飯を作らなければいけない時間だ。猛烈に後ろ髪を引かれる気分だが写真は見ようと思えばいつでも見れる訳だし、ここはグッと我慢せねば。
「冷蔵庫には何があったかな……?」
俺は頭を料理モードに切り替え、一階にあるキッチンに向かった。
「あー、そういや食材ほとんど切らしてたんだったな……」
調味料や飲み物。おやつばかりが詰まっている冷蔵庫を見て、俺は小さくため息を漏らす。
昨日和の看病がひと段落ついたら、スーパーに買い出しに行く予定だったのだが桐生の家に行った為、当然何も買っていない。
「あの時、常温でも保存が効く物を適当に買っておけばよかった……」
などと悔やんでみても後の祭り。
「…………はぁ」
俺は食品庫から渋々乾麺タイプの讃岐うどんを取り出した。
これはちょっと前に隣に住むおばさんから掃除の手伝いをしたお礼として頂いた、超高級の讃岐うどんなのだ。
和と響がいない時に一人でこっそり食べようと考えていたのだが(俺は麺類の中でうどんが一番好きなのだ)……今回ばかりは仕方がない。自業自得だ。
「…………あーあ……独り占めしたかったな……」
目尻に浮かんだ涙を拭いながら「二度とこんなヘマはしない」と決心する俺であった。
「はい、お待たせ〜」
完成したたぬきうどんを座っている二人(もちろんもうメイド服姿ではなくなっている)の前と自分が座る予定の場所に置いていく。
「今日はたぬきうどんなのだな。相変わらず美味しそうだ」
「おー、うまそー! まさか麺も冬夢が作ったのか?」
「いやいやいや、流石の俺でも麺は作れないぞ。乾麺だよ。乾麺。高級品だから味わって食べろよ?」
実は中学の頃に一度うどん作りに挑戦して大失敗した事があるのだが、思い出すだけでも恥ずかしくなってくるので黙っておく事にした。
「じゃあ早速食べるぜ? いただ––––」
「あ、ちょっと待ってくれ。食べる前に二人に聞きたい事があるんだ」
箸を持ってうどんを食べ始めようとする響に慌ててストップをかける。あの事を聞くには絶好のタイミングだ。
「う〜……何だよ〜?」
「何なのだ? 早く言え! うどんが伸びてしまう!」
思いっきり不満そうな顔でこっちを見つめてくる二人。
そんな二人の顔を見ていると物凄い罪悪感に襲われ、つい「ごめん。やっぱり食べてくれて構わないぞ」と言いそうになるが、そこはグッと堪える。
二人には申し訳ないが、やはり食事中に話すような事ではないからな。
「あー、その、今朝の事なんだが……ほら俺、メイド服姿の二人を写真に撮りまくっていただろ?」
「ああ」
「そーだな」
「で、恥ずかしい事にその時の記憶がほとんどなくてさ……もしかして知らぬ内に二人に迷惑をかけてなかったかなぁ? と思いまして……ほら昔、麗奈の彼氏役をやった時に酔って無意識の内に大失態をしでかした事があったじゃないですか? それで一応確認をしておきたいなぁと思いまして、はい」
話す内に言い訳がましくかつ、低姿勢な口調に変わっていったのは二人の顔がだんだん険しいものになっていったからだ。
…………あれ? もしかして俺、とんでもない事をやらかしてしまったのか?
背中に冷や汗がつーっと辿り落ちて行くのが感じ取れる。
「あ、あの〜……お、お二人ともどうされたんですか? と言うか、俺は––––いえ、私は何をしでかしてしまったのでしょうか? 教えて下さいお願いします。ちゃんとお詫びは致しますから……」
「「…………いただきます……」」
「えっ? ちょ? 和? 響?」
何をやらかしたのかを聞き出す為になけなしの勇気を振り絞って尋ねてみるも、二人は俺の事を完全に無視しうどんを食べ始めてしまった。
こんな時でもちゃんと「いただきます」を言うとはやっぱり二人とも行儀が––––––––って、何を下らない現実逃避をしているんだ、俺は! どうにかして二人から聞き出さなければいけないだろ!
…………でもどうやって聞き出す? 背後に般若が見えそうなぐらいに不機嫌な二人から。物で釣るのは「そうやって物で釣って聞き出そうとするとは見損なったぞ!」みたいな感じで更に機嫌を損ねそうだから却下だな。
あー、桐生にアドバイスを求める事ができればいいんだけどな……携帯は自分の部屋だし……。
そんな感じで悩む事、数分。
「「…………ごちそうさま……」」
二人がうどんを完食してしまった。そしてそのまま席を立とうとしている。
おいおいおい。一人前とはいえ結構量があったんだぞ? いくら何でも早すぎやしないか?
当然、聞き出す方法は全く見出せていない訳で。
「えーっと……あーー……」
二人を何とかその場に繋ぎ止めようと声をかけようとするが、全然いい言葉が思い浮かんでこない。
そのままアホみたいに口を開け、出て行こうとする二人の背中をぼんやり眺めていると––––––––
「はぁ……どうやら本当に何も覚えていないみたいだな」
––––––––和がやれやれといった感じでため息をつき、くるりと振り返ってこちらに戻って来た。よく見ると後ろから響もついて来ている。
「全く……自分の非をなかった事にする為についた嘘だと思ったのだが……」
「冬夢の反応から見るにマジみてーだな」
そう言う二人からはすっかり不機嫌なオーラは消え去っていた。
え? え? え? …………何だ? 何があったんだ?
唐突な展開について行けず、完全に混乱している俺を他所にどんどん話を進めて行く二人。
「いいか? 確かに変な事をやらかすのは悪い事だ。最悪の場合、警察沙汰にもなり得る。しかしだな冬夢、時によっては何もしない事も悪い事になるのだ」
「な、何もしないのが悪い事って? どういう意味だ?」
「和、流石にそれだけじゃあわからねーって。普通のやつならまだしも “キング オブ 唐変木” の冬夢だぜ?」
「ああ、それもそうだな。…………仕方ない。冬夢、今から何で私達が不機嫌になったかを詳しく教える。ちゃんと聞くのだぞ?」
「あ、ああ……」
こうして二人のお説教タイム(?)が始まった。
「––––という事だ。わかったか?」
「……ああ、よくわかった」
三十分に及ぶ説教を交えた説明の末、ようやく俺は二人が不機嫌になった理由を理解した。
写真を撮っている時、俺は本当に何もしなかったそうだ。そう––––二人を褒める事も。
何でも俺はポーズの指示をする時以外は全く喋らなかったらしい。もちろん撮り終わった後も黙ったままで自分の部屋に引っ込んだんだとか。
二人は「冬夢の事だから仕方ない。そもそも非があるのは自分達なんだし」と割り切っていたらしいのだが…………「何か悪い事した? 実はあの時の記憶なくて」なんてその後に聞いたらそりゃあ「こいつ馬鹿にしているのか?」と思うよな。
いくら記憶がなくなるほどの変なテンションだったとはいえ、女の子に接する時の基礎中の基礎である『褒める』事を忘れるとは……それに和も響も俺の為にわざわざメイド服を来てくれたというのに……。はぁ……情けない。
不機嫌な理由もこれではっきりとわかった。早速、二人にお詫びをせねば。さて、何がいいだろうか?
二人は褒められたかったんだよな? だったら––––
「今更かもしれないけど、お詫びとして二人のメイド服姿を褒めさせて貰うよ」
「褒めるって……記憶がないんじゃねーのかよ?」
「確かに写真を撮っている時の記憶はないけれど、さっきまで写真のバックアップをしていたから二人のメイド服姿はちゃんと頭の中にある」
「部屋に戻ったままなかなか出てこないと思ったら……そんな事をしていたのか……」
あきれたような目でこちらを見てくる和。
そんな視線から逃げるように目をつむり、二人のメイド服姿をできるだけ鮮明に思い出し、褒める点をピックアップしていく。
そしてある程度内容をまとめたところで目を開けた。
「よし、まずは和からだ」
「あ、ああ」
「まず最初に髪型。いつもとは違って髪の毛をストレートに下ろしていたよな? あれ、物凄く似合っていてとっても綺麗だったぞ」
「き、綺麗だった⁈」
一瞬にして顔を真っ赤にさせる和。相変わらず真正面から褒められるのは慣れていないみたいだ。
そんな事をちらっと考えながらも、俺は続けて言葉を並べていく。
「ああ、そうだ。物凄く綺麗だったぞ。それにあの黒縁のメガネ。あれもよく似合っていて本当に可愛かった。ややずり落ちたメガネに上目遣いの組み合わせ。もう言葉では言い表せないぐらいに最高だった。またいつかあの可愛い姿を見せてくれたら個人的には嬉しい」
「ううぅ……」
和はこれ以上にないぐらいに顔を赤くし、すっかり縮こまってしまった。続いて俺は響の方を見る。
「そして響」
「よ、よしっ! くるならこいっ!」
「響はまず何と言ってもカチューシャの代わりにつけていた猫耳だよな。響がつけると見た目や性格から本当に猫っぽく見えたよ。いやー、本当に綺麗だった」
「ふえっ⁈ オ、オレが綺麗だって?」
「ああ、そうだ。とっても綺麗だった。それにあの喋り方。最高に可愛かった」
「し、喋り方ってな、何で覚えてんだよ!」
「そりゃあ写真だけじゃあなくて動画も撮っていたからさ。とっても可愛かったぞ。確か『ご主人様〜私をなでなでして下さいにゃ〜ん』に––––」
「うにゃあぁぁぁぁぁぁぁあ! わかった! わかったからもうやめてくれ〜!」
顔を真っ赤にし、手をブンブン振り回す響。
まだ最後まで言い切れてないのだが本人が希望するのだから仕方ない。締めに移るとしよう。
「そうか? じゃあ最後に二人に共通した––––」
「うわぁぁぁぁぁぁあぁ! もう! もう限界だ!」
「オ、オレも! ギブアップ!」
そこで二人は同時に立ち上がり物凄いスピードで出て行ってしまった。
階段を駆け上がる音が聞こえてくるところから鑑みるに、どうやら自分の部屋に向かったようだ。
「あー、どうやらやりすぎたみたいだな……」
恥ずかしがる二人があまりにも可愛くてついつい褒めすぎてしまった。いやはや……やはり何事もやり過ぎはよくないんだな。
そんな事を考えつつ、俺は一人すっかり冷め切り、伸び切ったうどんを口にするのであった。
流石、高級うどん。冷めてなおかつ伸び切っていても美味しいな。
今回はかみるーらじお! はお休みです。
代わりに昔に書いたSSを載せておきますので、よければお読み下さい。
また第二回キャラ人気投票+α 実施中です。下のリンクから投票して頂けると嬉しいです。
誤解 〜in 響の部屋〜
善家 響(以下響)「…………オレは今週も目立った変化はなし。悠里はどーだったよ?」
中溝 悠里(以下悠)「実はですね…………」
響「…………ああ……どーしたんだ?」
悠「なんと…………なんとですね……0.3cm大きくなってました!」
響「…………はぁ? えっ? ちょ、マ、マジかよ! マジで一週間の間に胸が0.3cmも大きくなってたのか? 測り間違いとかじゃねーのか?」
悠「絶対にぜ〜ったいに測り間違えなんかじゃないですよっ! ボク自身信じられなくて何回も何回も測り直しましらから! 間違いなく0.3cm大きくなってました!」
響「くっそ〜……悠里の裏切り者〜。もうお前とは絶交してやる〜」
悠「ちょ、ちょっと響先輩! 勝手に絶交宣言しないで下さいよ! そしてそんな恨めしげな顔で睨まないで下さい! ちゃんと何をしたか教えますから」
響「ほっ、本当か⁈」
悠「ええ。最初っからそういう約束だったじゃないですか。『もし実際に効果のあるバストアップ方法を見つけたら相手に包み隠さず話す』って」
響「あー……そーいやそんな約束してたな。今までお互いに色々試してみても全く成長の兆しも見れなかったからすっかり忘れてた」
悠「もう、しっかりして下さいよ? その為にわざわざ響先輩の家に来たんですからね?」
響「わりーわりー。で、どんな事をしたんだ?」
悠「ふっふっふ〜。ズバリ、風呂上りの胸及び胸周辺へのマッサージです」
響「マッサージぃ? マッサージなんてもうとっくのとっくに試したぞ?」
悠「ボクも最初は『どーせ無理なんだろうなぁ……』と思いながらやってたんですけど、ね。きちんと効果はありましたよ。ただ、やる順番だったりマッサージのし方が結構複雑なんですよね。今から実際にやりますんで、響先輩も真似してやってみて下さい」
響「おおっ! よしわかった!」
悠「まずはこうしてですね〜、胸の周りを優しくなぞるようにマッサージして下さい」
響「周りを? …………こうか?」
悠「そうですそうです。本当はそれを30秒やらないといけないんですけど、今回は手順を教えるだけですし、そもそも風呂上りではないですからもう先にいっちゃいますね」
響「おう」
悠「次は––––こうやってお腹のあたりに手をあてて、胸のところまでぐーっとあげてきて下さい」
響「えーっと…………こ、こうか?」
悠「あー、ちょっと違います。手と手の間が離れすぎです。もう少しおへその近くに手をあてて下さい」
響「ああ、わかった。これでどうだ?」
悠「今度は近づけ過ぎですよ。ちょっと手を借りますね。力を抜いて下さいよ?」
響「お、おう……」
悠「いいですか? 手の位置はこの辺り。で、このままこうやって真っ直ぐ胸の所まで上げて––––」
一ノ瀬 冬夢(以下冬)『おーい。ひびきー ゆうりー、おやつ持ってきたぞー。ドア開けるからなー?』ガチャ
悠「えっ?」
響「あっ! ちょっ!」
冬「ん? どうした2人共、変な声を出し…………て………………」
響「…………」
悠「…………」
冬「…………」
響「…………」
悠「…………」
冬「あー…………その……えーっと……何だ……勝手にドアを開けて悪かったな……。まさか2人がそんな関係だったとは思わなくて……」
響「ちっ、ちげーんだ冬夢! 誤解だ! オレ達はお前の思っているような関係じゃねー!」
悠「そうですよ! 先輩勘違いしないで下さい! ボク達は普通ですよ! ふ つ う!」
冬「…………別に嘘つかなくていいぞ。俺はそういう風な恋愛も全然いいと思っているからさ。確かに日本では結婚は認められてないけれど、俺は応援する。ただ、あまり他人には知られないようにしろよ? 中には俺とは違って嫌悪感を抱く人間もいるからな。じゃあ……そういう事で」
響「ちょ、ちょっと待て! 冬夢!」
悠「そうです! ちゃんと話を聞いて…………」
響「…………」
悠「…………」
響「…………」
悠「…………」
響「…………」
悠「…………」
響「…………なあ悠里……」
悠「…………何ですか?」
響「…………どうすりゃいーんだ? これ……」
悠「…………ボクが聞きたいですよ……」
響「…………」
悠「…………」
響・悠「「…………はぁ……」」
?「…………お疲れ……」
?「あー、あー、あー。んー、んー、んー。どうじゃ? 元の声に戻ったかの?」
?「…………大丈夫……姿も声も元に戻ってる……作戦成功……」
?「ぬっふっふっ〜! 上手い事いったのじゃ! やっぱり––––の考える作戦は素晴らしいのじゃ。いや〜、中溝のやつが珍しく冬夢の家に入って行くのが見えたから少しからかってやろうと思って、姿を消してこっそり後をつけてみた甲斐があったの〜」
?「…………でも……姿を消すのも声や姿を変えるのは悪い事……後で朧に怒られる……」
?「大丈夫じゃ大丈夫じゃ! 安心せい! ちゃんと私が怒られないように朧に言ってやるぞ」
?「…………ありがとう……」
?「それにしても危ないところじゃったな。あのばすとあっぷまっさーじが善家のやつに伝わっていたら、ただでさえ少ない貧乳きゃらが更に少なくなるところだったのじゃ。1人いなくなるだけならまだしも一度に2人抜けるのは流石に痛いのじゃ」
?「…………本当に危ないところだった……」
?「よし、それじゃあ帰るとするかの。いくら姿を消しているとはいえここに長居するのは危険じゃからな」
?「…………わかった……」




