表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/64

第29話 壁に耳あり障子に目ありドアの隙間に6つの目あり


「ー長女の天照じゃ!」


「………」


「天照じゃ!」


「………」


「あ、天照なのじゃ!」


「……ああ…そうか…」


適当に相槌を打ちながら、俺は後ろを確認する。

いつの間にか和と響はいなくなっていた。

どうやら、家の中に逃げ帰ったようだ。

相当動揺していたしな。まあ、仕方ないと言えば仕方ないか。


そんな事を考えていると天照は


「う~っ…どうしてそんなにりあくしょんが薄いのじゃ!」


むきーっ! と言った感じに腕を振り上げ、俺の事をポコポコと叩き出す。


「なぜじゃ! なぜなのじゃ! 私は天照じゃぞ? 自分で言うのもなんじゃが、凄い神様なのじゃぞ? それなのにどーしてりあくしょんが薄いのじゃ!」


「いや…凄いのはわかってるんだけどな…」


天照の名前は神話に全く興味の無い俺でも知っている。確か…太陽を司る神様だったか?

それに和と響のあの焦りっぷりを見ていたら「ああ…天照って本当に凄い神様なんだなぁ」と分かる。だけど…


「見た目がこうじゃな…」


俺は天照と少し距離を置き、どこをとっても地球に優しい省エネサイズな体を見る。


このこぢんまりとした姿では、せっかくの威厳も無いに等しい。

失礼なのは承知だが、敬語で話すのに物凄く抵抗を感じるし。



「こっ、これは仕方ないのじゃっ‼ 昔はも、もっとこう…身長もすら~っと高くて、ぼん・きゅっ・ぼ~んな、ないすばで~だったのじゃ‼」


目にうっすらと涙を浮かべながら、再びポコポコと俺を叩き出す天照。



必死に俺の事を叩いている天照であるのだが…

やっぱりと言うか何と言うか、あのちみっこい拳から放たれるパンチは全く痛く無いので、抵抗する事なく、俺は天照〜Ver.モデル美人さん〜をぼんやりと思い描き始めた。


身長が高くてスタイル抜群な天照か…。

和の雰囲気+この前会ったフィチナさんのスタイル…みたいな感じだろうか?


くそっ! そうだったとしたら惜しすぎる!

何で天照が幼女化したのかは、俺には全く分からないが…せめて一目で良いから天照〜Ver.モデル美人さん〜を拝みたかった!


月読さんとか須佐之男さん、昔の天照の写真…持っていたりしないだろうか?

などと考えていると、突然、須佐之男さんがクワッと大きく目を見開いて、俺の方へ向かってきた。

そして、ガシッと俺の肩を両手で掴んでくる。

ちなみに、天照は俺を叩く事を止め、月読さんの横にいる。



「ど、どうしたんですか? 須佐之男さん」


あまりにも唐突な行動に狼狽える俺。



「一ノ瀬 冬夢! 貴様と言う奴は!」


「はっ、はいっ!」


「ーーこの天姉のロリロリキュートな悩殺ボディーの素晴らしさがわからんのか!」


「……はい?」


き、急に何だ! 何を言い出すんだ、須佐之男さんは!

まあ確かに、天照はとっても可愛いけどさ…須佐之男さん。弟のあなたが言う言葉ではないでしょ。



「おい! 一ノ瀬冬夢! わからんのか、と聞いている!」


「いや…めっちゃ可愛いと思いますよ。須佐之男さんの言っている事、全部では無いですが…わかります。天照、とっても愛くるしいですし…はい…」



確かに天照がキュートなのは認めるが…「天照を見て、悩殺されるか?」と聞かれれば、当然答えはNOだ。

俺はロリコンじゃないからな。

天照をなでなでしたい衝動や、むぎゅっと抱きしめたい衝動に駆られまくっているが……俺はロリコンじゃない………はずだ。


ともかく先程から何度も言っているように、天照が可愛いのは事実なので、俺は仕方なく正直に言った。

恥ずかしい事この上ないのだが、須佐之男さんの機嫌を損ねたくはない。



しかし、須佐之男さんは俺の肩から手を離してくれなかった。

それどころか、さらに肩を掴む力を強めてくる。


「きっ、貴様っ! 天姉をそんな変態的な目で見ていたのかっ! いくら一ノ瀬家の息子とはいえ、俺の天姉は死んでも渡さんからな!」


「………え?」


おいおいマジかよ…どう答えても、結局須佐之男さんは不機嫌になってしまうのかよ…。

なんて理不尽なんだ! シスコン(ロリコン成分も少し含む)ってやつは!


助けを求めようと、周りを見渡してみるも…。

ダメだ。月読さんは何がそんなに面白いのかは知らないが、こっちを見て必死に笑いを堪えているし、天照は顔を真っ赤っかにして、「あわわわわ…かっ、かわいいと言われたのぢゃ!」なんて言いながら、口をパクパクさせている。

天照…いくら何でもうぶ過ぎるだろ。あんた、それでも数千年生きている(これはあくまでも、俺の予想だが)究極神様かよ!


それにしても……もしかして、俺って男難の相が出てるんじゃないか?

筋肉ムキムキのオカマとヤンデレな巨大企業の次期社長に好かれるし、ロリコン+シスコンな神様に現在進行形で理不尽にキレられてるし…。



よし…今度、和か響に相談して、お祓い師か何かでも紹介して貰おう。

そして、男難の相を祓って貰おう。

一部の女子と本当にごく一部の男子が見たら、喜ぶシチュエーションかもしれないが…俺には、そっち系の趣味はないのだ。

精神的に色々と辛すぎる。

男性恐怖症になるのも時間の問題だ。



「おい! 聞いているのか! 一ノ瀬冬ー」


「須佐之男、いい加減に止めなさい」


さっきまで必死に笑いを堪えていた月読さんが、ようやく俺と須佐之男さんの間に割って入ってきてくれた。


「仕方ねえな…わかったよ、月兄」


渋々といった感じで引き下がる須佐之男さん。


「月読さん、ありがとうございます」


俺は月読さんに深々と頭を下げた。

いやはや…ようやく神様らしい神様に会えた気がするな。

和や響は下級神だから仕方ないにしても…どこかのオカマやシスコンや美幼女などにも見習って頂きたいものだ。



「いえいえ。こちらこそ、うちの弟が迷惑をかけてしまって…すいません」


丁寧に頭を下げてくる月読さん。



そんな神様の鏡のような月読さんの対応に感動しつつも、俺は1つ気になっていた事を聞く。


「そういえば月読さん。さっき、必死で笑いを堪えていましたけど…何かあったんですか?」


「ああ…それはですね…」


そう言って、俺の後ろを指差す月読さん。


「ん?」


その、月読さんぁ指差す先にあったものとはー


「み、美都! 麗奈! そ、それに悠里までっ!」


ー玄関のドアを少し開け、そこからこちらをこっそりと覗いている3人の姿だった。


「どうして黙ってたんですか!」


月読さんに詰め寄る俺。

神様の存在がばれたら…もう色々と面倒くさい事になるのは確定である。


「その子達の反応が面白くて、ついつい……いや〜、本当に面白かったです。まあ、この後、色々と大変でしょうけど頑張って下さいね」


前言撤回。月読さんも中々の曲者のようだ。

俺は大きくため息をつく他無かった。






「で…いつからあそこにいたんだ?」


場所は変わって、ここはリビング。

俺はテーブル越しに真向かいに座る3人ー美都・麗奈・悠里に尋ねる。


「えっと…そこの子ー天照ちゃんだったかしら? が自分の事を、凄い神様だって言っていたあたりからかしら」


そう言って、俺の横に座っている天照を見る美都。

ちなみに、月読さんと須佐之男さんは、他の家に引越しの挨拶をしに行った為、今ここにはいない。



「まじかよ…」


思わず頭を抱えてしまう俺。


よりによって、何でそこから見てるんだよ…本当に厄介な事になったなぁ…。

別に神様について話すのは構わない。そこまで大変な事では無いからな。

ただ、問題はそれを信じて貰えるかどうかなのだ。


いきなり「神様は実在する」って言われて、信じる人は…まあ、いないだろう。

「急に変な電波を受信しちゃったんだね。かわいそうに…」などと、哀れみのこもった目で見られるのがオチである。


和から神様の存在を教えられた時、お前はそんなリアクションをとってないだろ! と思う人がいるかもしれないが…。

あの時は色々な事(神社の鈴を落としてしまったり、いきなり謎の美少女との同棲が決まってしまったりとか)がありすぎて、感覚がおかしくなっていたのだ。

和が粥を真っ黒に焦がして、きっち消失の危機…なんて事もあったしな。

あの日の事は未だにハッキリと覚えている。

それだけ印象の強い1日だったのだーって、話が大きく逸れてしまったな。



「そもそも、どうして玄関のドアの隙間から覗いていたんだ?」


ちょっとでもこの場を乗り切る方法を考える時間が欲しい。

そう思った俺は、適当に話題をふる。


「そりゃあ、和先輩と響先輩が顔を真っ青にして、2階の先輩達の部屋に物凄いスピードで入って行きましたもん。誰が訪ねて来たのか、気にもなりますよ」


「まあ、確かにそうだな………あ!」




あ! そうだ! そうだよ! 無理に信じて貰う必要なんて無いんだ!

天照は電波系のコスプレイヤーだ、って説明すればいいんだ!

実際俺も最初は天照はコスプレイヤーだと思ってた訳だし。

和と響が顔を真っ青にして、2階に逃げて行った理由を説明するのは難しいかもしれないが…まあ、その辺は気合と根性で何とかすればいい話だ! 俺ならやれる! いくんだ俺!



「えーっと…実は天照は電波系のコスプー」


「どうじゃ! 凄いじゃろう?」


「す、凄いです! 私の携帯が宙に浮いてます!」


「凄いんだね、天照ちゃん! ボクの携帯でもやってみて欲しいな」


「お安い御用じゃ! 何せ、私は究極神じゃからの。ほれっ」


「ちょ、ちょっと天照ちゃん! それは私の携帯よ!」


「す、すまぬの…こっちの携帯が中溝の奴じゃな? それっ」


「おぉ~! 本当に凄いね、天照ちゃん!」


「そうじゃろそうじゃろ!」


「………は?」



いやいや…天照さん。何勝手にみんなと馴染んじゃってるんですか? しかも、神の力を普通に使っちゃってるし。

まあ…確かに、天照さんが能力を使える事ーそもそも、天照さんが究極神である事自体忘れてましたよ?

だから、神様の存在を話した時に、実際に神様の力を見てもらうっていう考えも思いつきませんでした。



でもさでもさでもさ…


「何でこんなにもあっさりと、神様の存在を受け入れてるんだよ! 返せ! どうやってこの場を乗り越えようか考えて、犠牲になった俺の脳細胞を返せっ!」


そう言わずにはいられない俺であった。





それから数分後。

ようやく落ち着いた俺は、美都達に神様の存在について、ざっくりとではあるが、教えていた。



「ーって言う訳なんだ」


「つまり…和さんや響さんも神様なんですか?」


「ああ、そうだ。階級的にはまだ下の方だけどな」


「それで、冬夢先輩の生活サポートの為に和先輩と響先輩がやってきた…と言う事ですか?」


「響の場合はそれだけじゃ無いんだが…まあ、だいたいはそんな感じだ。それにしても…3人共、神様の存在をあっさりと受け入れるんだな。もう少し戸惑ったりすると思ってたんだが…」


「そりゃあ、少しは戸惑ったし驚いたわよ。でも、天照ちゃんの力を見てたら、信じざるを得ないわよ。ね〜、天照ちゃん」


「ぬ? そうじゃな」


ちなみに今、天照はそこら辺にあったチラシの裏に楽しそうにお絵かきをしている。

究極神だから、絵が鬼のように上手い…と言うわけでも無く…正直に言うと、見た目相応の、そしてどっちかと言うと下手くそな部類に入るレベルだった。

心が読めたり(普段は使っていないらしいが)、未来を見る事ができたり、不老不死であっても、絵は描けない。


やはり、天は神様であっても人間であっても、二物を与えないんだな。

ああ、ありがたやありがたや。


「ぬぬ? 何で私の事を拝むのじゃ、冬夢よ」


「いや…何もかもをキチンと平等にしてくれた天に感謝しようと思ってな」


「ぬぬぬ? 冬夢の言ってる事はいまいちよく分からぬが…感謝するのはいい事じゃな」


と、満足そうに頷いて再び絵を描き始める天照。



その後、あの絵は犬か? それともウサギか? などと、天照の描いている絵が一体何なのかをみんなで推理しているとー


「おお、そうじゃったそうじゃった!」


そう言って、急に鉛筆をテーブルの上に置きだした天照。


「どうしたんだ?」


「私とした事が…お絵かきに夢中になって、すっかり忘れてしもうた」


「何がだ?」


「冬夢にお願いがあるのだ」


「ああ…お願いね」


そういえば、手伝って欲しい事があるとか言っていたような…。

しかし、日本を代表する究極神がどこにでもいる…事はないが、まあだいたい平均的な高校2年生の俺に手伝って欲しい事があるだなんて…何を手伝って欲しいのか、全く分からないな。


「で、そのお願いってのはなんなんだ?」


「うむ! 私をからおけとやらに連れて行ってほしいのじゃ!」


「カラオケ?」


「そうじゃ。からおけじゃ! できれば、今から行きたいのじゃ!」



こうして俺の高校2年生のGWは、究極神である天照とカラオケに行くという、ゲームやマンガでも起こらなさそうなイベントで幕を開けるのであった。


吾妻 深千流(以下深)「深千流と」


吾妻 弥千流(以下弥)「弥千流の」


深・弥「かみるーらじお!」


深「こんにちは。鳳凰学園高校3年、放送部部長をやらせて頂いている吾妻 深千流です」


弥「はろ~! 鳳凰学園高校2年の吾妻 弥千流だよ~。ちなみに、わたしは放送部副部長やらせて貰ってま~す」


深「“かみるーらじお!”とはもっと読者様に“神√”を知って頂きたい! という思いから生まれたラジオです」


弥「ゲストを呼んでフリートークをしたり、リスナーの皆からのお便りを読んだり、質問に答えたりしちゃうよ~」


深「さて“第29話 壁に耳あり障子に目あり。ドアのー」


弥「ちょっと待って、お姉ちゃん。作者に『ラジオオンエア前にこれを読んでおいて』ってこの封筒を渡されたんだけど」


深「何で今になって渡すんですか…」


弥「ついうっかり忘れちゃってたんだ~。お姉ちゃん、許して」


深「誰にでも忘れる事はありますからね…仕方ないです。ただ、これからは気を付けて下さいね」


弥「ごめんね。次からは気を付けるね~」


深「それにしても…作者からの手紙…一体何が書いてあるんでしょうか? ……ふむふむ…」


弥「どう? お姉ちゃん」


深「………………プチッ」


弥「プチッ⁈」


深「な、な、な、なんなのよ、これは! デルジャイル! あなた、ふざけるのも程々にしなさいよね!」


弥「あわわわわ! ど、どうしたの⁈ お姉ちゃん! 何が書いてあったのかはわからないけど、とりあえず落ち着いて! 素が出ちゃってるよ~!」


深「ただでさえ更新が大幅に遅れたっていうのに……はっ! す、すいません。取り乱してしまいました…」


弥「お姉ちゃんが本番中に取り乱してしまうとは…作者は一体何をやらかしたのかな~? それ見せてね~」


深「どうぞ…」


弥「なになに~? 自分の代わりに更新が大幅に遅れた事を謝罪してくれ~? これは流石に虫がよすぎるよね〜」


深「そうです! 自分でちゃんと謝らないだなんて…常識が無さすぎです」


弥「そうだよね~。わたし達が謝る必要は………ねぇ、お姉ちゃん! ここ見て! ここ!」


深「ん? どうしたんですか、弥千流? なになに……『もし、自分の代わりに謝罪をしてくれたら、あなた達、吾妻姉妹を本編に登場させます』…ですか。こ、こんな事で心が揺らぐ程、わ、私は弱くありませんよ!」


弥「だ、だよね~お姉ちゃん。こんなは、話にのっちゃダメだよね~」


深「……」


弥「……」


深・弥「更新が大幅に遅れてしまい、本当に申し訳ありませんでした!」


深「……」


弥「……」


深「そ、それでは気を取り直して…“第29話 壁に耳あり障子に目ありドアの隙間に6つの目あり”いかがでしたでしょうか?」


弥「い、いや〜。新しく出てきた三貴神も、他のキャラに負けず劣らずキャラが濃いね〜」


深「ロリに腹黒にシスコン+ロリコンとは…色々とヒドイですね」


弥「元々、月読は腹黒の設定は無くて、普通の優しいお兄さんキャラになる予定だったんだよね〜。でもそれじゃあ、姉と弟にキャラ負けしちゃう! という事で、後付けされた設定なんだよね~」


深「なるほど。作者も色々と考えているんですね」


弥「まあ、だからと言って、更新が遅れていいって訳じゃないけどね~。じゃ、お姉ちゃん。次のコーナーいってみよ~」


深「続いては質問コーナーです」


弥「このコーナーは、読者の皆から寄せられた質問に、時にはゲストを呼びながら答えていくコーナーだよ〜」


深「今回も前回に引き続き、水面出さんからのヒロインへの質問に答えていきます」


弥「ゲストさん、カモン!」


水沢 麗奈(以下麗)「どうも、水沢 麗奈です」


弥「やあやあ。今回は麗奈ちゃんなんだね~」


麗「はじめまして、深千流先輩。水沢 麗奈と申します」


深「こちらこそはじめまして。麗奈さんの名前は弥千流からよく聞いてます。料理部の部長さんなんですよね?」


麗「はい。一応やらせて頂いてます。個人的には冬夢君の方が向いてるように思えるんですけどね」


弥「いやいや~。よく調理室にお邪魔するからわかるけど、麗奈ちゃんの料理とっても美味しいし、教え方も上手いし、部長にピッタリだよ~」


深「それでは早速、そんな料理部部長である麗奈さんに質問です。『麗奈さんの得意な料理は何ですか?』」


麗「そうですね…1番得意なのは…クッキーですね。特にチョコチップクッキーが得意です」


弥「そ~なんだよね~! 麗奈ちゃんが作るチョコチップクッキーは、本当にほっぺたが落ちるんじゃないか…と思っちゃうぐらい美味しいんだよ~」


麗「弥千流さん…それは褒め過ぎですよ…」


弥「そんな事ないよ~。とっても美味しいよ。一ノ瀬の大好物の中の1つに入ってるぐらいなんだからさ~」


深「そんなに美味しいんですか? 私もぜひ食べてみたいものです」


弥「うう…わたしも食べたくなってきた! 麗奈ちゃん、また今度作って~」


麗「もちろんいいですよ。次々回の部活の日に来て下されば…」


弥「やった~! お姉ちゃんと一緒に絶対に行くからね~!」


深「それでは2問目にいきましょう。一ノ瀬君と付き合っていると仮定しまして、デートに連れて行って欲しい場所とかありますか?」


麗「冬夢君とつ、付き合っていたらですか。そうですね…一緒に食べ物の買い物に行きたいです。コ○トコのような大きな所でゆっくり1日かけて」


弥「コス○コで買い物かぁ~。いいねぇ~。料理部らしいね~。そしてその後、そこで買った食材でご飯を作って食べる…っていうのがベストでしょ~?」


麗「そうですね。何だかんだで2人だけで一緒に料理をした事がないので、2人で料理もしたいですね」


深「2人でこれだけは作りたい料理なんてあったりしますか?」


麗「え、えーっと…その…と、冬夢君と2人きりで料理ができるなら…な、何だっていいです」


弥「ひゅ~ひゅ~。可愛いね~、このこの~。…と、一ノ瀬への麗奈ちゃんの真っ直ぐな想いが改めて確認できたところで、次の質問いってみよ~」


深「それでは3問目。一ノ瀬君とのデート…この場合、お買い物ですねーが終わった後、どこまでいきたいですか?」


麗「先程も言いましたが…その後は冬夢君とその買った食材を使って料理がしたいです」


弥「え、え~っと…麗奈ちゃん? 質問の意味はそうじゃなくてさ~」


麗「…と言いますと?」


弥「麗奈ちゃん、ちょっと耳貸してくれる~? つまりはーごにょごにょごにょごにょー」


麗「‼‼‼‼‼」


弥「さあ、麗奈ちゃんがちゃんと質問の意味を理解した所で、もう一回質問いってみよ〜」


深「それでは3問目。一ノ瀬君とのデート…この場合、お買い物ですねーが終わった後、どこまでいきたいですか?」


麗「……………」


深「麗奈さん?」


麗「……………」


弥「あらららら。ど~やら、気絶しちゃったみたいだね~。も~、麗奈ちゃんったら~うぶなんだから~」


深「弥千流…麗奈さんに何て言ったんですか?」


弥「そりゃあ…『いくって言うのはつまり、どの段階までいっちゃうか? って事なんだよ~。例えばキスだったりエッー』」


深「どうして、もう少しオブラートに包んで言おうとしないんですか! これは後で説教が必要ですね!」


弥「えぇぇぇぇえっ⁈ それはないよ、お姉ちゃ~ん。という事で、わたしは怒られるのなんてゴメンだから、ここら辺でバイバイ!」


深「こらっ! 弥千流! 逃げないで下さい! まだ放送は続いているんですよ!」


弥「じゃ、閉めよろしくね~」


深「も~ ! 仕方ないですね! 家に帰ったら、これでもか! というぐらいに説教してやります! “神√”を読んでいて疑問に思った事や、このキャラとこんなトークをして欲しいという要望があれば、感想やメッセージ、活動報告のコメント欄からお知らせ下さい。また、誤字脱字や矛盾点などがありましたら、ご報告よろしくお願いします。他にも感想や評価、レビューなどもお待ちしております。それではまた、次回でお会いしましょう。さよなら~」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ