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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第340話 「再会」と、「長い夜」の終わり

 お待たせしました、今章最終話です。


 そして、いつもより短めの話になります。


 「「会いたかったわ、愛しい春風」」


 「ミネルヴァさんに……師匠!?」


 『……え?』


 突如、春風のマジスマから現れた2人の女性。


 彼女達の登場と春風の言葉を聞いて、レナ達は目をパチクリとさせながらポカンとしていると、


 「は、春風、この人達、知り合いなの? ていうか、『師匠』って?」


 と、レナはハッと我に返って、若干戸惑いながらもどうにか春風に2人の女性について尋ねた。


 そんなレナの質問に対して、春風は「あーえっとー……」とレナ以上に戸惑っている様子だったので、そんな春風を見て黒の短髪の女性は「ふふ」と笑うと、1歩前に出て、


 「はじめまして。春風の『師匠』の、陸島(くがしま)凛咲(りいさ)よ。『凛咲』が名前だから、よろしくね」


 と、黒の短髪の女性、陸島凛咲……以下、凛咲はニコッとしながらレナに向かってそう自己紹介し、それに続くように、


 「そして私はミネルヴァ。ミネルヴァ・レーガ、()()()()()()()だ」


 と、茶色の短髪の女性、ミネルヴァ・レーガ……以下、ミネルヴァは「ふふ」と小さく笑いながらそう自己紹介したので、


 『あ、愛!?』


 と、レナ達は顔を真っ赤にしながら驚き、


 「ちょ、ミネルヴァさん……!」


 と、春風もレナ達以上の真っ赤な顔で「何言ってんだあんた!?」と問い詰めようとすると、


 「ちょおっとぉ! 私だって春風を愛する者なんだけど!」


 と、凛咲がプンスカとしながら、ミネルヴァに向かってそう怒鳴ったので、


 「はっはっは! 春風への『愛』なら誰にも負けない自信があるんでね!」


 と、ミネルヴァは胸を張って笑いながらそう返事した。


 それを聞いて、凛咲が「何おう!」と更に怒鳴ろうとすると、


 「あ、あの、師匠にミネルヴァさん!」


 と、春風がそう声をかけてきたので、それに凛咲とミネルヴァが「ん?」と反応すると、


 「ど、どうして、師匠達がこの世界に……!?」


 と、春風は戸惑いの表情を浮かべながら、2人に向かって「何故ここに来たのか?」と尋ねようとすると、それを遮るかのように凛咲は春風の傍まで近づくと、


 「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。といっても、見たのは()()()()()()()()の場面だけどね」


 と、凛咲はチラッと自分の後ろにいる断罪官を見ながらそう答えて、その答えに春風は「え?」と声をもらすと、凛咲は春風の額に自身の右手をあてて、


 「疲れたでしょう? ゆっくりおやすみなさい、()()()()()()()()()()()()()()()()


 と、春風に向かって優しくそう言いながら、「ちょ、待って……!」と言う春風を無視して、ゆっくりと春風の瞼を下ろした。


 その瞬間、春風はまるで力尽きたかのようにガクリとなったので、


 「は、春風!?」


 と、レナはギョッと驚いたが、すぐに春風から「スー、スー」と寝息を立てるような音がしたので、


 「大丈夫、眠らせただけだから」


 と、凛咲はレナに向かってニコッとしながらそう言った。


 その言葉を聞いて、レナ達がホッと胸を撫で下ろすと、


 「さてと……」


 と、凛咲はそう呟いて、


 「断罪官とやら達……」


 と、ギロリとルークと断罪官の隊員達を睨みつけながらそう言った。


 凛咲の言葉の言葉を聞いて、ルークと隊員達だけでなくレナ達までもがビクッと体を震わせていると、凛咲は素早くルークの前に移動して、


 「全員、吹っ飛べ!」


 と、目にも止まらぬ速さで、言葉通りルーク達を上空へと吹っ飛ばした。それも、武器も持ってない素手で、だ。


 『が……あ……』


 吹っ飛ばされたルークと隊員達は、何が起きたのか理解出来ないと言わんばかりに目を大きく見開いたが、全員、その答えに辿り着くことなく地面に落ちて、そのまま意識を失った。


 それを見て、


 『えええええっ!?』


 と、レナ達はギョッと目を大きく見開きながら驚き、


 「おいおい凛咲! 私にも残してくれたっていいだろ!?」


 と、ミネルヴァは凛咲に向かって文句を言ったが、そんなミネルヴァを無視して、


 「ちょっと、残った隊員さん達……」


 と、ギデオンを治療していた隊員達に向かってそう声をかけたので、それを聞いた隊員達がビクッと反応すると、


 「帰るんなら、こいつらも連れて帰ってね」


 と、凛咲は動かなくなったルーク達を指差しながら、ニコッと笑顔でそう言った。


 その言葉を聞いて、隊員達はキッと凛咲を睨みつけたが、その後すぐにルーク達をギデオンの傍まで運ぶと、隊員の1人が腰のポーチから何かを取り出した。


 それは、手の平サイズの銀色の玉のようで、よく見ると表面には幾つもの緑色の宝石がはめ込まれていた。


 それ見た凛咲は「ん?」と首を傾げていると、隊員の1人は取り出したその銀色の玉を空に翳した。


 その瞬間、銀色の玉についていた緑色の宝石が光り出して、その光が隊員の1人を中心に、他の隊員やギデオン、ルーク、意識を失った隊員達を全て包み込むと、光はその場から何処かへと飛び立っていったので、


 「行っちゃった……」


 と、それを見たレナはボソリとそう呟き、


 「は、ははは。何もんなんだ? あの女……」


 と、ヴァレリーは盛大に頬を引き攣らせながらそう言った。


 その時だ。


 「ん? なんか、明るくなった?」


 と、レナがそう呟いたように、先程まで真っ暗だった森の中が少しずつ明るくなったので、


 (あ、もしかして……)


 と、タイラーは何かに気付いたかのように()()()()()を見つめた。


 そんなタイラーを見て、レナ達も「ん? 何だ?」と言わんばかりに、タイラーと同じ方向を向くと、


 「あ……朝日だ」


 と、アデレードがそう呟いたように、それはまさしく朝の太陽の光だったので、


 「……はは。何だか、『長い夜』だったような気がするねぇ」


 と、ヴァレリーは気の抜けた表情でそう言い、


 「ええ。その通りですね」


 と、タイラーもコクリと頷きながらそう言った。


 ここまで長くなってしまったが、かくして、アメリア達を巡った「断罪官との戦い」という名の、長い夜が終わった。


 しかしその頃、「中立都市フロントラル」に、1()()()()()()が届こうとしていたのを、春風達はまだ知らなかった。

 

 


 


 


 

 

 次回、ここまでの登場人物の紹介で、今章は全て終了です。

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