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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第338話 激闘終わって……


 「ぐおおおおおおお……!」


 と、春風、レナ、そしてニーナによる「反撃」を受けて派手に吹っ飛ばされてしまったギデオン。


 そんなギデオンに向かって、


 「俺達の、勝ちだ」


 と、そう呟いた春風。


 その後、吹っ飛ばされたギデオンを追う為に、


 「父上! 父上ぇ!」


 『大隊長ぉ!』


 と、ルークと断罪官の隊員達はフラフラとしながらも、急いでその場から駆け出した。


 ルーク達が去った後、


 (ギデオン・シンクレア。手強い相手だったな……)


 と、春風が心の中でそう呟いていると、


 「うっ!」


 と呻いた後、まるで力が抜けたかのようにバランスを崩して、地面に両膝をついてしまった。その際、背中から出ていた赤い翼も、赤い光となってスーッと春風の体の中に戻った。


 そんな春風を見て、


 「春風!?」


 「春風様!?」


 「春風さん!?」


 と、レナ、グラシア、ニーナはギョッと驚きながらそう声をかけると、


 「だ、大丈夫。ちょっとフラついただけだから、はは、すっごく情けないな俺……」


 と、春風は自嘲気味に笑いながらそう返事をしたので、それを聞いたレナは「うぅ……」と今にも泣き出しそうな表情を浮かべると、


 「春風ぁ!」


 「うわ!」


 ガバッと春風に抱きついた。


 突然のことに春風は目をパチクリとさせると、


 「ちょ、レナ!? いきなり何を!?」


 と、ハッとなってレナに向かってそう尋ねると、レナは無言で春風を抱き締める力を強くしたので、


 「え、ええっと、レナさん? お願いだから、離れてくれませんか? 恥ずかしいですし……」


 と、春風は何故か敬語でレナに離れるようお願いしたが、


 「嫌! 絶対に嫌!」


 と、レナは首をブンブンと左右に振りながらそう拒否してきたので、その返事に春風は「えぇ?」と困った表情を浮かべると、


 (いやいやいや! これ、このままじゃ俺の方がヤバいって! 絶対後で俺がとんでもない目に遭うって!)


 と、春風はそう考えて、


 「ほ、ほらレナ! 俺はもう大丈夫だから! 取り敢えず俺から離れようね!」


 と、レナに向かってそう言いながら、強引に彼女を自分から離そうとした。


 すると、


 「兄貴ぃ!」


 と、自分達の背後でディックの声がしたので、その声に春風が「ん?」と反応しながら後ろを振り向くと、


 「兄貴ぃい!」


 と、腕を振りながらこちらに近づいてくるディックとフィオナ、その後ろではヴァレリー、タイラー、アデレード、アメリア、ピート、そしてヘリアテスの姿が見えたので、


 「おーい!」


 と、春風もディックに応えるかのように右腕をブンブンと振りながらそう叫んだ。


 その後、ディック達が春風達の傍に着いたので、レナは渋々春風から離れると、


 「3人とも、かっこよかったよ」


 と、ヘリアテスがレナ、春風、ニーナの順に「よしよし」と頭を撫でながらそう褒めてきたので、春風達は思わず恥ずかしそうに顔を真っ赤にしていると、


 「はは、お前らスゲェよ。凄すぎてどうツッコミを入れたらいいのかわかんねえよ」


 と、ヴァレリーが目に涙を浮かべて笑いながらそう言ってきたので、


 「いや、『ツッコミ』って……」


 と、春風は「おいおい……」と言わんばかりの呆れ顔でそう返事すると、タイラーは「ふふ」と笑って、


 「ヴァレリーさんがそう思うのも無理はありませんよ。何せ、相手は歴代の断罪官大隊長『最強』と言われているギデオン・シンクレアですからね。そんな相手を倒したんですから、これは本当に凄いことなんですよ」


 と、笑顔で春風に向かってそう言った。


 その言葉にディックやフィオナ、そしてアデレードまでもが「うんうん!」と力強く頷いていると、


 「『倒した』……か」


 と、春風は何処か悲しそうな表情でそう呟いたので、


 「ん? 春風お兄さん、どうしたの?」


 と、気になったピートがそう尋ねると、


 「う、うーん。なんと言いますか……」


 と、春風は悲しそうな表情のまま、なんとも答え難そうにしていると、やがて覚悟を決めたのか、気持ちを切り替えるかのように深呼吸して、


 「その……アメリアさんやニーナさん、ピート君の前で申し訳ないとは思ってるんだけど……これで、俺も『異端者』の仲間入りだなって考えてて……いや、それ以上に俺、固有職保持者なうえに『予言』に登場する『悪魔』の1人だってこともバレたし……これで、俺の『ハンター』としての生活も終わりかなって……」


 と、ガシガシと自身の頭を掻きながらそう言ったので、その言葉に周囲から「あ……」と声があがると、


 「す、すまなかった春風君。私達の所為で……」


 と、アメリアが深々と頭を下げて謝罪し、そんなアメリアに続くように、


 「ほ、本当に、すみませんでした!」


 「ご、ごめんなさい!」


 と、ニーナとピートも、春風に向かって深々と頭を下げて謝罪した。


 そんな3人の謝罪を聞いて、


 「あ、あはは。ま、まぁここまできたら、俺はもうフロントラルに戻れそうもないですから、このままここから去った方がいいのかもしれないですし、ていうか、俺、元々この世界の住人じゃないし……」


 と、春風は「い、いかん!」と思って色々と言ったが、


 「あああもう。全然駄目だ俺。気の利いたセリフが何も思い浮かばないや」


 と、そう付け加えて最後に表情を暗くしたので、それを見たレナは、


 「は、春風、大丈夫! 『悪魔』っていったら私も同じなんだし! なんだったら私『獣人』と『妖精』のハーフなんだし!」


 と、必死になって春風を励まそうとしたので、それを聞いた春風は、


 「は、はは。ありがとう、レナ」


 と、弱々しく笑いながら、レナに向かってお礼を言った。


 すると、


 「あ、そうだ!」


 と、ディックが急に口を開いたので、


 「ん? どうしたのディック?」


 と、春風が首を傾げながらそう尋ねると、


 「兄貴、ギデオン・シンクレアをやっつけたんなら、レベルも相当上がってるんじゃないかな?」


 と、ディックがそう尋ね返してきたので、その言葉に春風が「あ、そういえば!」とハッとなった。


 今更ではあるが、春風はデッド・マンティスを倒してレベルが一気に30にまで上がっていた。


 それからディックとフィオナとパーティを組んで戦闘を行ったが、幾ら戦闘してもレベルはそこから上がることはなかったので、今回ギデオンを倒したからレベルもかなり上がったんじゃないだろうかと考えて、


 「よーし、どれくらい上がってるかなぁ……」


 と、春風はニヤリとしながら小さな声でそう呟くと、


 「ステータスオープン」


 と唱えて、自身の「ステータス」を表示した。


 ところが、


 「……え?」


 レベル:30。


 「レベルが……上がってない!?」


 なんと、()()であるギデオンを倒したにも関わらず、春風のレベルが上がってなかったので、


 「え、嘘でしょ!?」


 と、レナも驚いてすぐに自身の「ステータス」を出すと、


 「あ、本当だ! 私も上がってない!」


 と、レナも自分のレベルが上がってないことに驚愕した。当然、その後ニーナにも自身の「ステータス」をチェックさせたが、


 「わ、私も、上がってません」


 と、ニーナは表情を暗くしながらそう言ったので、


 (ちょっと待って。一体どういうことだ?)


 と、春風はすぐに何が原因かを考え始めたが、


 「……まさか」


 と、すぐにある()()()()()()()()に至ったので、それにレナが「ど、どうしたの?」と反応すると、


 「ギデオン・シンクレアは……()()()()()()


 と、春風はタラリと汗を流しながら、レナ達に向かってそう言った。


 


 


 


 

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