第337話 vs大隊長ギデオン・奇跡、そして、決着
お待たせしました、1日遅れの投稿です。
「いくぞ悪魔共ぉ! 『聖光轟雷波ぁ』!」
と、ギデオンはそう叫ぶと、春風、レナ、グラシアに向かって、4度目となる奥義「聖光轟雷波」を放った。
その奥義にはギデオンだけでなく、ルークと断罪官の隊員達の力……いや、この場合は「想い」も込められていると言った方がいいだろう。とにかく、ルークと隊員達の「想い」も込められているのか、次の瞬間、春風達に向かって空から3度目以上の大きな白い稲妻が落ちてきたので、
「これで、貴様らも終わりだぁあああああ!」
と、ギデオンは「勝利」を確信したかのようにニヤリとしながらそう言った。
だがその時、
「そいつは……どうかな? あんた達……大事な人を忘れてるぞ!」
と、未だに抵抗を続けている春風が、ギデオン目の前のギデオン達に向かってそう言ったので、その言葉が聞こえたのか、
「な、何だと!? 貴様、何を言ってる!?」
と、ギデオンの隣で顔色を悪くしながら「ぜぇ、はぁ……」と辛そうに肩で息をしているルークが、ギロリと春風を睨みつけながらそう尋ねてきた。
その質問に対して、春風は「ふ……」と鼻で笑うと、
「あんた達……ここには何しに来たんだっけ?」
と、ルークに向かってそう尋ね返した。
まさかの質問返しに、ルークだけでなくギデオンや隊員達が「何?」と首を傾げた、まさにその時、
「『無限倉庫』! 『聖光轟雷波』を収納!」
と、いつの間にか春風、レナ、グラシアの傍まで来ていたニーナが、春風、レナと同じように空に向かって右手を翳して、自身が持つスキル「無限倉庫」を発動した。
その瞬間、翳した右手の前に新たな黒い穴が現れて、ギデオンが放った4度目の「聖光轟雷波」は、その黒い穴へと吸い込まれていったので、
「な! ニーナ・スターク!」
「しまった! もう1人の固有職保持者か!」
と、それを見た隊員達は目を大きく見開いた。
一方、ニーナの方はというと、なんとか春風達への攻撃を防いだかと思ったが、
「う、あああああ……!」
4度目の奥義の威力は凄まじかったようで、ニーナも春風とレナと同じように両足が地面に沈んでしまったので、
「ちょ、大丈夫!?」
と、レナはすぐにニーナに向かってそう尋ねると、
「だ……大……丈夫、です」
と、ニーナは膝から崩れ落ちそうになっているが、どうにかその場に踏ん張りながらそう答えたので、
「ご、ごめんニーナさん、巻き込んじゃって……」
と、春風はニーナに向かってそう謝罪すると、ニーナは首を左右に振って、
「い、いいえ……元はと言えば、私が、全部の原因ですから……」
と、春風に向かってそう返事した。
すると、
「ニーナ!」
「ニーナお姉ちゃん!」
と、アメリアとピートがニーナに抱きついてきたので、
「ね、姉さん? ピート?」
と、突然のことにニーナがそう口を開くと、
「レナ!」
と、今度はヘリアテスがレナに抱きついてきたので、
「お、お母さん!?」
と、レナはヘリアテスを見てギョッと驚いた。
更に、
「しっかりしろ! 春風、レナ!」
「僕もいますよ!」
「春風!」
「兄貴ぃ!」
「春風さん!」
と、ヴァレリーとタイラー、アデレード、ディック、フィオナまでもが、春風とレナに抱きついてきたので、
「え、ちょ、皆さん!?」
と、春風もニーナ、レナと同じように驚いていると、
「頑張れよ3人とも!」
「僕達もついてますからね!」
「みんなで耐えれば、きっと大丈夫だから!」
と、ヴァレリー、タイラー、アデレードが応援するかのようにそう言ったので、その言葉に春風は「はは……」と小さく笑うと、
「……ありがとうございます」
と、小さくそう呟いて、その後すぐ上を見上げると、
「こんなところで……負けるかぁあああああ!」
と、力いっぱいそう叫んだ。
すると、その叫びに応えたかのように、春風、レナ、そしてニーナが出した3つの黒い穴が、春風達の目の前で融合し、1つの大きな黒い穴となった。
その瞬間、全ての白い稲妻が勢いよくその大きな黒い穴へと吸い込まれていき、やがて完全に穴の中へと消えると、黒い穴もパンッと弾けたかのように消滅したので、
『や、やった……』
と、レナやニーナ達がそう呟くと、
「いや、まだだ!」
と、ただ1人、春風だけはその場に踏ん張るかのようにダンッと右足を前に出すと、
「レナ! ニーナさん!」
と、レナとニーナに向かって自身の両腕を伸ばした。
差し出されたその手を見て、レナとニーナは何かを察したのか、すぐにハッとなって、ガバッと春風に抱きついた。
その後、春風もそんな2人を抱き寄せると、
「2人とも、しっかり掴まっててよ!」
と、レナとニーナを交互に見ながらそう言い、その言葉を聞いて、
「うん!」
「はい!」
と、2人は力強くコクリと頷きながらそう返事をすると、それを聞いた春風は、
「じゃあ、いっくよぉおおおおお!」
と叫びながら、自身の背中から出てきた赤い翼を動かして、勢いよく前に飛び出した。
その瞬間、春風、レナ、ニーナの体が赤い透明な光に包まれていき、そのすぐ後、春風は2人を抱き抱えながら、目の前にいるギデオン達のもとへともの凄いスピードで飛んだ。
それを見て、
(い、いかん!)
と、何か危険なものを感じたギデオンは、すぐに自身の背中から出てきた大きな白い翼を羽ばたかせると、
「な!?」
『だ、大隊長!?』
なんと、その勢いでルークと隊員達を吹き飛ばしたのだ。
その後、
「ギデオン!」
と、春風はギデオンのすぐ傍まで着くと、
「いくよ、2人とも!」
と、自身が抱き抱えているレナとニーナに向かってそう言い、
「わかった!」
「は、はい!」
と、それを聞いた2人がそう返事すると、3人同時にギデオンに右手を向けた。
そして、
「こんなこと言うのは間違いだってわかってるけど、敢えて言わせてもらうぞ!」
と、春風がギデオンに向かってそう口を開き、その言葉にギデオンが「何?」と返事すると、
「グラシアさんの仇だ!」
と、春風は怒鳴るようにそう言い放ち、
「「「『無限倉庫』、発動!」」」
と、その後レナ、ニーナと共に再び「無限倉庫」を発動すると、
「取り出すのは勿論、さっき収納した『聖光轟雷波』だぁあああああ!」
と、春風はギデオンに向かってそう叫んだ。
その瞬間、3人が翳した右手の前に黒い大きな穴が現れて、その穴の向こうから、先ほどまで3人が吸い込んだギデオンの奥義「聖光轟雷波」が出てきた。
黒い穴から出てきた白い稲妻が、ギデオンを飲み込む。
「ぐおおおおおお……!」
と、3回分の自分の奥義を受けて、ギデオンはそう悲鳴をあげながら吹っ飛ばされた。特に4度目の威力が大きかったのか、そのダメージはあまりにも大きく、そのうえ白い稲妻の威力も高すぎたのか……。
ーーバキィン!
と、大きな音を立てて、神剣スパークルが真っ二つに折れた。
吹き飛ばされるギデオンと、折れてしまったスパークル。
その様子を見て、
「俺達の、勝ちだ」
と、春風はボソリとそう呟き、
「ち、父上ぇえええええ!」
『だ、大隊長ぉおおおおお!」
と、ルークと隊員達はそう悲鳴をあげた。
謝罪)
大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えていたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。
本当にすみません。




