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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第336話 vs大隊長ギデオン・ギデオンの「異変」と、ルーク達の「想い」


 「面白い! ならば、もう一度……!」


 ーーグニャリ。


 「ぬ!?」


 突然、ギデオンの視界が大きく揺らぎ出したので、思わず地面に片膝をついてしまったギデオン。その様子を見て、


 『だ、大隊長ぉおおお!』


 と、ルークと断罪官の隊員達はそう悲鳴をあげた。


 ルークと隊員達はすぐにギデオンの傍に駆け寄って、


 「大隊長! 大丈夫ですか!?」


 と、まずはルークがギデオンに向かってそう尋ねると、それにギデオンは「む?」と反応して、


 「すまん、みっともないところを見せてしまったな」


 と、チラッとルークを見ながらそう謝罪した。


 だがその顔色はとても悪く、ダラダラと汗を流しながら「ふー、ふー」と辛そうに息をしていたので、


 『だ、大隊長……』


 と、ルークと隊員達は心配そうな表情を浮かべた。


 そして、ギデオンの異変に気付いたのはルークと隊員達だけではなく、


 「あれ?」


 と、ピートはそう声をもらしてその場にピタッと止まると、すぐにギデオン達の方を向いたので、


 「ど、どうしたのピート?」


 と、気になったニーナがそう尋ねると、


 「なんか、あの人の様子が……」


 と、ピートはギデオンに視線を向けたままそう答えたので、その答えにニーナだけでなくアメリアやヴァレリー達までもが「え?」とその場に止まって、一斉にギデオンに視線を向けると、


 「あ、本当だ! あいつ、なんか疲れてるみたいだが!?」


 と、ヴァレリーがハッとなってそう言った。


 すると、タイラーがジッとギデオンを見つめると、


 「そうか、奥義『聖光轟雷波』は、使用者に相当な()()を強いる技なんだ。彼はこの戦いの前、僕とヴァレリーさん、アメリアさんにもあの技を使っている。つまり、今回の2回と合わせて3度目の発動になるから……」


 と、冷静にそう分析して、その後タイラーに続くように、


 「なるほど、幾ら『人間を超えた存在になった』と言っても、大きな技の連続使用は相当な体力とか魔力、精神力とかを消耗するということね。いや、もしかすると最悪の場合、生命力()を削ることになるかも……」


 と、ヘリアテスも納得の表情を浮かべた。


 そんなヘリアテス言葉を聞いて、


 「……」


 と、アメリアは何も言わず、ギデオン見つめながら複雑な表情を浮かべていると、


 「姉さん……」


 と、何かを察したニーナが、心配そうにそう声をかけてきたので、それにアメリアが「ん?」と反応すると、


 「大丈夫。大丈夫だからね、ニーナ」


 と、アメリアはニコッとしながら、ニーナに向かってそう返事した。


 だがその笑顔は、まるで「悲しみ」が込めらているのではないかと思うくらい弱々しかったので、


 (姉さん……)


 と、ニーナは更に心配そうな表情になった。


 すると、


 「おっといけない! みんな、色々と思うところはあるだろうけど、今はレナと春風さんのところに向かうわよ!」


 と、ヘリアテスがハッとなったかのように手をパンパンと叩きながらそう言ったので、それを聞いたアメリア達も、皆ハッとなってコクリと頷くと、すぐに春風とレナのもとへとむかった。


 一方、ギデオンはというと、


 (く、やはり奥義の連続使用はキツイな)


 と、ダラダラと汗を流して辛そうな表情をしながら心の中でそう呟いたが、


 「……だが、それでも私は!」


 と、自身を奮い立たせるように今度はそう口に出すと、手にしている神剣スパークルを支えにしてどうにか立ち上がった。


 そして、


 「ここで倒れる訳には……」


 と、スパークルに白い光を纏わせようとしたが……。


 ーーグニャリ。


 「う……」


 再び視界が歪み始めて、ギデオンは再び地面に片膝をつこうとした。


 その時だ。


 『大隊長!』


 と、ルークと隊員達がガバッとギデオンを支え出したので、


 「る、ルーク、お前達も……」


 と、それにギデオンは大きく目を見開きながら驚くと、


 「大隊長! 我々も共に戦わせてください!」


 と、ルークがギデオンに向かってそう言い、それに続くように、隊員達もコクリと何度も頷いた。


 その言葉にギデオンは目をパチクリとさせたが、すぐにハッとなって首を左右に振ると、


 「いかん! これは、私がやらねばならないことだ! お前達はすぐにここを離れろ! これは命令だ!」


 と、ルーク達に向かってそう命令した。


 だが、


 「お言葉ですが大隊長! 仮にここで悪魔2人と邪神ヘリアテスを倒せたとしても、その後に貴方の身にもしものことがあれば、残った3人目の悪魔と邪神ループスは誰が討伐するのですか!?」


 と、逆にルークにそう尋ねられてしまったので、


 「う! そ、それは……」


 と、その質問にギデオンが答え難そうにしていると、


 「それに大隊長! 我々には……いえ、この世界にはまだ、大隊長の力が必要なのです! 我々は、貴方を失いたくはないのです!」


 と、ルークは畳み掛けるようにそう言い、その後ルークに続くように、


 「大隊長!」


 「大隊長、我々も共に!」


 と、隊員達もそう声をあげ出した。


 そんなルークと隊員達に、ギデオンは「お前達……」と声をもらすと、「ふ……」と笑って、


 「……馬鹿者どもが。だが、感謝する」


 と、ルーク達に向かってそう言った。


 その後、ギデオンは力強くその場に踏ん張ってスパークルを構え直すと、


 「ルーク副隊長! そして、断罪官の隊員達よ、先程の命令は撤回する! その代わり、新たな命令だ!」

 

 と、未だに抵抗している春風とレナを見つめながらそう口を開いたので、その言葉にルーク達が「は!」と返事すると、


 「あの悪魔2人と邪神ヘリアテスを倒す! その為にお前達の力を、私に貸してくれ!」


 と、ギデオンはルーク達にそう命令し、それを聞いたルーク達は、


 『は! 勿論です大隊長!』


 と、皆、コクリと頷いた。


 その瞬間、


 『うおおおおおおお!』


 という掛け声と共に、ギデオン、ルーク、そして隊員達の体が白い光に包まれ出したので、


 「うわ! なんだ!?」


 と、ヴァレリーは思わず立ち止まってギデオン達の方を見ると、


 「げぇ! あいつらなんか()()()()()になってんぞ!」


 と、ギデオン達の様子に目を大きく見開きながら驚いたので、そんなヴァレリーの言葉にヘリアテス達も「え?」とギデオン達の方へと視線を向けると、


 「い、いけない! 彼らは大きな一撃を放つ気です!」


 と、タイラーもギョッと大きく目を見開きながら驚いたので、


 「い、急がないと……!」


 と、ヘリアテスがそう言うと、すぐに春風とレナのもとへと駆け出そうとしたが、それよりも早く、


 「いくぞ悪魔共ぉ! 『聖光轟雷波ぁ』!」


 と、ギデオンはそう叫ぶと、先程以上大きな白い光をスパークルに纏わせると、それを夜空に向けて放った。


 次の瞬間、3度目以上の大きな白い稲妻が、春風とレナに向かって落ちた。

 


 

 

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