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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第335話 vs大隊長ギデオン・「決着」の時


 「くらうがいい! 奥義、『聖光轟雷波』!」


 と、春風に向かって自身の最大の奥義を放ったギデオン。


 その後、春風に向かって大きな白い稲妻が落ちてきたので、


 「春風様!」


 と、マジスマ内のグラシアがそう叫ぶと、


 「そいつを、待ってたぜぇ!」


 と、春風はニヤリとしながらそう叫び、その後すぐに空を見上げながら、自身の右手を空……否、正確に言えば、春風に向かって落ちてきた白い稲妻に向かって突き出すと、


 「『無限倉庫』発動! 『()()()()()()()()!」


 と叫んだ。


 その叫びを聞いて、


 「えぇ!? 春風、今何て……!?」


 と、レナが驚きながらそう尋ねようとした次の瞬間、突き出された春風の右手の上に黒い大きな穴が開いて、それを見たギデオン、ルーク、そして断罪官の隊員達が、


 『な、何ぃ!?』


 と、驚きの声を上げる中、春風に向かって落ちてきた白い稲妻は、まるで吸い込まれるかのようにその黒い穴の中へと入っていった。


 しかし……。


 ーーズン!


 その勢いはあまりにも凄まじく、春風が思わず「うお!」と声をもらすと同時に、左右の足首から下が地面に沈んだので、


 (げぇ! これ思ったよりキツい! 少しでも気を抜いたらマジでヤバい!)


 と、春風は心の中で驚きに満ちた叫びをあげた後、


 「ふんぬおおおおおおお! 本日2度目のぉ! 男なら、ど根性ぉおおおおお!」


 と叫びながら、「負けるものかぁ!」と言わんばかりにどうにかその場に踏ん張った。その最中、


 「は、は、春風様! これは流石に『少々』どころか()()()()()()()()()()のでは!?」


 と、グラシアが慌てた様子でそう尋ねてきたので、


 「……実は俺もそうじゃないかなって思ってます!」


 と、春風は踏ん張りながらそう答えた。


 一方、


 「は、春風ぁ! なんて無茶なことを!」


 と、春風のぶっ飛んだ行動に、レナは思わずそう悲鳴をあげたが、


 「れ、レナ! 驚いてる場合じゃないわ! 早く春風さんのところに行かないと!」


 と、ヘリアテスにそう言われたので、レナはそれに「う、うん!」と頷くと、ヴァレリー達と合流しつつ、急いで春風とグラシアのもとへと向かった。


 ところが、


 「ん? あ、ルーク副隊長! 奴ら、『赤き悪魔』のところに向かってます!」


 と、断罪官の隊員の1人が、レナ達の移動に気付いたので、それにルークが「何!?」と返事すると、


 「あ、本当だ! あいつら……!」


 と、レナ達の様子を見たルークは、すぐに隊員達と共にその場から移動しようとした。


 その時だ。


 「……クックック」


 と、ギデオンがそう不気味に笑い出したので、


 「え? だ、大隊長?」


 と、それに気付いたルークがすぐにギデオンに視線を向けると、


 「フハハハハハハハ! まさか、我が奥義を『避ける』のではなく『防ぐ』でもなく『奪う』とは! これぞまさに『悪魔』の所業! 否、未熟ではあるが『賢者』故の発想という訳か!」


 と、ギデオンは狂ったように笑いながらそう叫んだので、


 (いや、多分これ、『賢者』関係ないと思う!)


 と、春風は心の中でギデオンに向かってそうツッコミを入れた。


 だが、そんな春風の心境を知らないギデオンは、スッと表情を真面目なものに変えて、


 「よかろう。ならば()()はどうかな?」


 と、ボソリとそう呟くと、再び、神剣スパークルに白い光を纏わせ始めたので、それを見て()()()()がしたレナをはじめとした周囲の人達が、


 『ま、まさか……』


 と、顔を真っ青にしながらそう呟くと、


 「奥義、『聖光轟雷波』!」


 と、ギデオンはスパークルを夜空に向かって突き出しながらそう叫んだ。


 その瞬間、スパークルから白い光が夜空に昇り、やがて空が黒い雲に覆われ出したので、


 「ま、不味い、春風……!」


 と、それを見たレナが急いで春風のもとへと向かおうとすると、


 「レナ!」


 と、ヘリアテスがそう口を開いたので、それにレナが思わず「ん?」と反応すると、


 「よいしょっと!」


 と、ヘリアテスはそう言いながら、右手でレナを軽々と持ち上げたので、それにレナだけでなくヴァレリーやタイラー達までもが、


 『え? え?』


 と戸惑っていると、


 「はぁあああああ……」


 と、ヘリアテスはそう唸りながら、レナを持ち上げている右手を動かした。


 そして、()()()()()でピタッとその右手を止めたので、


 「え、ちょ、お母さんまさか……!?」


 と、レナが何かに気付いたかのように顔を真っ青にすると、


 「いってらっしゃあああああい!」


 と、ヘリアテスがそう叫びながら、


 「お、お、お母さん待って……!」


 と、顔を真っ青にしたままのレナを春風とグラシアに向かってブンッと思いっきり投げた。


 ヘリアテスのまさかの行動に、


 「いやぁあああああああ……!」


 と、レナは泣きながら悲鳴をあげ、


 『何やってんですか女神様ぁあああああ!?』


 と、ヴァレリー、タイラー、アデレード、ディック、フィオナ、アメリア、ニーナ、ピートが、ヘリアテスに向かってそうツッコミを入れて、


 『な、何だとぉおおおおお!?』


 と、ギデオン、ルーク、そして断罪官の隊員達が驚きに満ちた叫びをあげた。


 その後、


 「え、ちょ、レナぁ!?」


 「れ、レナ様ぁ!?」


 と、春風とグラシアは自分達のもとに飛んできたレナを見てギョッとしていると、


 「ふんぬぅ!」

 

 と、レナは投げられている状態にも関わらず空中で体を強引にクルリと回転させると、春風の目の前でスタッと降り立った。


 そして、それと同時に空から新たな白い稲妻が、春風とレナに向かって落ちてきたので、それを見たレナは春風と同じように自身の右手をその新たな白い稲妻に向けると、


 「『無限倉庫』! 『聖皇轟雷波』を収納!」


 と叫んだ。


 その瞬間、空に向けたレナの右手の前に、新たな黒い穴が現れて、落ちてきた新たな白い稲妻は、春風ではなくレナが出した方の黒い穴に吸い込まれたが、


 「うぅ!」


 と、レナがそう呻いたように、春風の時と同じく凄まじい勢いだったので、レナの両足も春風と同じようにズンッと地面に沈み出した。


 それが見えたのか、


 「れ、レナ! 大丈夫!?」


 と、春風がレナに向かってそう尋ねると、レナは「ふぐぅ……!」と唸りながら、


 「だ、大丈夫! 女の子だって、『ど根性』だしちゃうんだからねぇ!」


 と、春風に向かってそう言うと、「負けるものか!」と言わんばかりにどうにかその場に踏ん張った。


 そんなレナと春風の様子を見て、


 「ふ、ふはは。流石は『神を滅ぼす悪魔』といったところか……」


 と、ギデオンはピクピクと頬を引き攣らせながらそう感心すると、


 「面白い! ならば、もう一度……!」


 と、またスパークルに白い光を纏わせようとした。


 ところが……。


 ーーグニャリ。


 「ぬ!?」


 突然、ギデオンの視界が大きく揺らぎ出したので、ギデオンは思わず地面に膝をついてしまい、


 『だ、大隊長ぉおおお!」


 と、それを見たルークと断罪官の隊員たちは、崩れ落ちてしまったギデオンを見てそう悲鳴をあげた。


 


 

 


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