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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第330話 vs大隊長ギデオン・「目覚め」、「集結」、そして……


 時は、春風が赤い翼を広げてギデオンのもとへと飛び立つ前まで戻る。


 春風とグラシアから離れて、急いでレナ達のもとへと向かった、ヘリアテス、ディック、フィオナ、アデレード、ニーナ、ピート。


 その後、ヘリアテスはレナ、ディックとフィオナはヴァレリー、アデレードはタイラー、そしてニーナとピートはアメリアのもとへと分かれて、レナのところに向かったヘリアテスは、


 「レナ! レナ!」


 と、倒れているレナの体を揺さぶりながら、彼女の名を呼んだ。


 そんなヘリアテスの声が聞こえたのか、


 「う、うーん……お、お母さん?」


 と、レナがゆっくりと目を開けながらそう反応したので、


 「ああ、レナ!」


 と、ヘリアテスは喜びのあまりガバッとレナに抱きついた。


 その瞬間、漸く意識がはっきりとしてきたレナは、


 「お、お母さん、ちょっと苦しい!」


 と、本気で苦しそうな表情を浮かべながらそう言うと、ヘリアテスはハッとなって、


 「あ! ご、ごめんねレナ!」


 と謝罪すると、すぐにレナから離れた。


 すると、


 「「ヘリアテス様!」」


 「女神様!」


 と、ヘリアテスを呼ぶ声が聞こえたので、レナとヘリアテスはすぐに周囲を見回すと、そこにはディックとフィオナに支えられているヴァレリーと、アデレードに支えられているタイラー、そしてニーナとピートに支えられているアメリアがいて、3人ともレナと同じように目を覚ましていて、


 「よ、よう」


 「や、やぁ」


 「ご、ご心配をおかけしました」


 と、それぞれ辛そうな状態にも関わらず、ヴァレリーもタイラーもアメリアも、ニコッとしながらそう言ったので、そんな状態の3人を見て、レナとヘリアテスは「よ、よかった」と言わんばかりにホッと胸を撫で下ろした。


 するとその時、


 「落ちろぉおおおおおおお!」


 と、レナ達の上空でそんな叫び声が聞こえて、そのすぐ後に、


 「うぐおおおおおおお!」


 という悲鳴が聞こえたので、レナ達は思わず「な、何事!?」と言わんばかりの戸惑いの表情を浮かべていると……。


 ーーズドォオオオオオオオン!


 と、すぐ傍で何かが地面に激突した音が聞こえ、それと同時に凄い土煙があがったので、


 「う! な、何!?」


 と、レナは思わず腕で顔を覆った。勿論、ヘリアテスやヴァレリー達もである。


 その後、土煙がおさまったので、レナ達が腕を顔から離して、何が起きたのか確かめようとすると、


 「あ、ギデオン大隊長!」


 と、アメリアが驚いたように、そこには神剣スパークルを地面に突き立てて、それを支えに立っているギデオンの姿があった。よく見ると、ギデオンを中心に地面が大きく凹んでいたので、かなり強い一撃を受けたのだろうとレナ達は考えた。


 そして、


 「い、一体、何が……?」


 と、レナが恐る恐るそう呟くと、


 「()()()()よ」


 と、何故かギデオンではなく上を向いているヘリアテスが「ふふ」と笑いながらそう言ったので、その言葉にレナだけでなくヴァレリー達までもが「え?」と声をもらしながら、ヘリアテスと同じように上を向くと、


 「は、春風!」


 そこには、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の姿があったので、レナは大きく目を見開きながら驚いた。


 因みによく見ると、春風の体は金色の光に包まれていると同時に、透明な赤い光にも包まれていた。


 そして、そんなレナに続くように、


 「あ、兄貴?」


 「春風さん?」


 「春風……なの?」


 と、ディック、フィオナ、アデレードが目をパチクリとさせながらそう呟き、


 「お、おい、こりゃ『夢』か何かか?」


 「わ、わかりません、『夢』じゃないのは確かなのですが……」


 と、ヴァレリーとタイラーは頬を引き攣らせながら話し合い、


 「は、春風君……なのか?」


 と、最後にアメリアが恐る恐るそう疑問を口に出すと、


 「そうだよ、姉さん」


 「うん、間違いなく春風お兄さんだよ」


 と、アメリアを支えているニーナとピートがそう答えたので、その答えにアメリアは「え、えぇ?」と戸惑いの表情を浮かべた。


 すると、そんな様子のレナ達を他所に、春風はゆっくりと地面に降りてきて、そのすぐ後、


 『大隊長!』


 という複数の声が聞こえたと同時に森の方から複数の人影が現れたので、


 (ん? 誰?)


 と、疑問に思ったレナはすぐにその人影に視線を向けると、


 「あ、ルーク副隊長!」


 と、アメリアが驚いたように、そこにはヘリアテスによってボコボコにされ、木に縛られた筈のルークがいて、彼の後ろには漆黒の鎧を纏った断罪官の隊員が複数いたので、


 「げ! あいつ、もう自由になってる!」


 と、レナは本気で嫌そうな表情を浮かべながらそう言い、


 「ええ、おまけに()()()()とはね」


 と、ヘリアテスは忌々しいものを見るかのような表情を浮かべた。


 その時だ。


 「そ、その『赤い翼』は……。は、春風・スカーレット。貴様、一体……何者だ?」


 と、ギデオンが春風に向かってそう尋ねてきたので、その質問を聞いたレナ達がハッと春風に視線を向けると、


 「……『スカーレット』じゃない。俺も改めて名乗らせてもらうぞ、ギデオン・シンクレア」


 と、春風はそう口を開いて、


 「俺の名は、雪村春風。『雪村』が苗字で、『春風』が名前。異世界『地球』の神が1柱、『オーディン』様と契約を結びし者。そして……」


 と、ギデオンに向かってそう自己紹介し、


 「え!? ちょっと待って春風! その先は……!」


 と、それを聞いたレナはハッとなって春風に「待った」をかけようとしたが、一足遅く、


 「固有職能『見習い賢者』の固有職保持者だ!」


 と、春風は最後胸を張りながらそう付け加えたので、それを聞いた周囲の人達はポカンとした表情を浮かべた後、


 『な、なんだってぇえええええええ!?』


 と、一斉に驚きに満ちた叫びをあげて、


 (ちょおっとぉおおおおお! 春風ぁあああああ! そこまで自己紹介する必要あるのぉおおおおお!?)


 と、レナは心の中で春風に向かってそうツッコミを入れた。

 

 今回は、「第328話」の全員集合版(?)を意識して書きました。

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