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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第329話 vs大隊長ギデオン・その頃、ルーク達は……

 今回は、いつもより短めの話になります。


 時は少し前まで遡る。


 春風達がギデオンと戦っていた丁度その頃、何やら()()()()()が森の中を駆け抜けていた。


 その正体は、


 「この先で間違いないんだな?」


 「はい! ()()()()()()!」


 そう、春風達とギデオンとの戦いが始まる前、ヘリアテスによってボコボコに倒された、断罪官副隊長のルーク・シンクレアと、断罪官の隊員達である。


 それは、ヘリアテス達がルークと隊員達を置いて暫くした時のことだ。


 「……長……副隊長……ルーク副隊長!」


 と、自身の名を呼ぶ声がしたので、


 「う、うーん……」


 と、その声を聞いたルークはゆっくりと目を開けると、そこには漆黒の鎧を纏った断罪官の隊員がいて、更に自身は今、仰向けになってる状態であることに気が付いたので、


 (あ、あれ……わ、私は、一体……?)


 と、意識を取り戻したばかりのルークは、自分の身に何が起きたのか、ゆっくりと思い出そうとした。


 そしてそれから少しすると、意識と記憶がだいぶはっきりとしてきたので、


 (っ! そうだ、私は……)


 「私達は!」


 と、自分達がヘリアテスにボコボコにされたのを思い出して、


 「おのれ邪神ヘリアテス!」


 と、そう叫びながら、ガバッと上半身を起こした。


 その後、ルークはゆっくりと自身の周囲を見回すと、漆黒の鎧を纏った隊員達が、先程まで自分と共にヘリアテスと戦っていた隊員達を手当てしていたのだが、


 (な、何故だ?)


 と、手当てを受けている隊員達を見て、ある()()()()()()に気付いたルークは、


 「す、すまない、1つ聞きたいことがあるのだが……」


 と、近くにいた若い男性隊員にそう声をかけた。


 「は、はい! 何でしょうか!?」


 と、若い男性隊員はビシッと姿勢を正しながらそう返事すると、


 「何故、彼らは()()()()()()()()()?」


 と、ルークは首を傾げながらそう尋ねた。


 そう、手当てを受けている隊員達は、何故か断罪官の証である漆黒の鎧を身につけておらず、全員簡素なシャツとズボンだけの姿だったのだ。


 一方、ルークにそのことを尋ねられた若い男性隊員はというと、


 「あ、あの……非常に申し上げ難いのですが……」


 と、何故か気まずそうな表情を浮かべながらそう言ったので、


 「む、ど、どうした?」


 と、その態度が気になったルークは恐る恐るそう尋ねると、


 「ふ、()()()()()()()()()()()()()()()()


 と、若い男性隊員はもの凄く気まずそうな表情を浮かべながらそう答えたので、その答えにルークが「何?」と改めて自身の状態を確認すると、


 「あ、本当だ! 私も鎧がない!」


 なんと、ルークまでもが手当てを受けている隊員達と同じく簡素なシャツとズボンだけの姿だったので、


 (ば、馬鹿な! 一体何故……!?)


 と、戸惑いながらそう疑問に思ったが、次の瞬間、


 「……あ」


 ルークの脳裏に、ニヤリと嫌らしく笑うヘリアテスの姿が浮かんだので、


 「お、おのれ邪神ヘリアテス! 我らをここまで酷い目にあわせた挙句装備まで奪うとは!」


 と、ルークはダンッと立ち上がりながら、この場にいないヘリアテスに向かって怒りをあらわにした。


 その後、ルークが「ふんす! ふんす!」と怒りで体を震わせながら鼻を鳴らし、それを見た隊員達がオロオロしていると、ルークはスッと表情を変えて、


 「ところで、よく我々がここにいることがわかったな?」


 と、若い男性隊員に向かってそう尋ねた。


 その質問を聞いて、若い男性隊員は「は!」と再びビシッと姿勢を正しながらそう返事すると、


 「大隊長達が裂け目を通って()()()()に移動して暫くすると、突然目の前が眩い光に包まれて、気がついた時には大隊長が開けた裂け目はなくなっていたのです! その後、残された我々は、すぐに『探査用魔導具』を起動しました! その結果、2つの反応がありましたので、我々はすぐに二手に分かれて捜索を開始し、木に縛られた状態のルーク副隊長達を発見したのです!」


 と、ルークに向かって報告するかのようにそう答えた。


 そう。実はギデオン、ルーク、隊員達が春風やヘリアテス達と会っていた時、()では大勢の隊員達が待機していていたのだ。


 若い男性隊員の答えを聞いて、


 「そ、そうだったのか。みんな、心配かけてすまなかった」


 と、ルークがペコリと頭を下げて謝罪してきたので、それに隊員達が「ああそんな、お気になさらないでください!」と慌ててそう言うと、


 「それで、もう1つの反応は何処だ?」


 と、ルークがそう尋ねてきたので、


 「は! 探索に向かった部隊の報告によりますと、あちらの方になります!」


 と、若い男性隊員はルークの背後の方へとスッと右手を向けながらそう答えた。


 その答えにルークが「そうか」と返事すると、


 「動ける者は私と共に来てくれ! 恐らくもう1つの反応に大隊長がいる筈だ!」


 と、隊員達を見回しながらそう言ったので、


 「副隊長! こちらをお持ちください!」


 と、若い男性隊員とは別の隊員がルークの前に出て、自分の剣をルークに差し出した。勿論、鞘に納めた状態で、だ。


 ルークは差し出されたその剣を見て、


 「助かる。では、借りていくぞ」


 と言うと、男性隊員から剣を受け取り、それを自身の腰のベルトに挿すと、


 「では、出発する! 手当が終わってない者は、済まないが終わり次第来てほしい!」


 と、隊員達に向かってそう言い、それを聞いた隊員達は、


 『はっ!』


 と、それぞれビシッとしながらそう返事すると、手当てを終えてない者と数人の隊員達を残して、ルークと残りの隊員達は、全員その場から目的の場所へと進み出した。


 そして、それから暫くの間ルークと隊員達が森の中を進んでいると……。


 ーーズドォオオオオオオオン!


 と、前方でまるで何か大きなものが激突したような音が聞こえたので、


 「みんな! 急ぐぞ!」


 と、ルークは隊員達に向かってそう命令し、それを受けた隊員達が、


 『はっ!』


 と、皆、そう返事すると、


 (待っててください、()()!)


 と、ルークは心の中でそう呟きながら、隊員達と共に更に森の中へと進んだ。


 


 


 

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