表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

335/348

第328話 vs大隊長ギデオン・そして、「少年」は……・2

 今回は、いつもより長めの話になります。


 「……ニーナさん」


 「は、はい! 何ですか!?」


 「ニーナさんにお願いがあるんだけど、いいかな?」


 と、春風がニーナにそう言った時から、少し前にさかのぼる。


 突如現れた謎の黒い穴(無限倉庫のこと)に春風達が吸い込まれ、その所為でギデオンの攻撃は彼らに当たらなかった。


 その後、再び現れた黒い穴から、消えた筈の春風達が出てきたので、


 (な、何だ? 奴ら……春風・スカーレットは一体何をしたんだ!?)


 と、ギデオンは大きく目を見開きながら、春風が何をしたのか考えたが、それよりも訳のわからない行動によって攻撃を避けられたことに対する怒りが勝ったのか、すぐに歯をギリッとさせると、持っている神剣スパークルの刀身に大きな白い光を纏わせながら、


 「貴様ぁ! 一体何をしたぁ!」


 と、春風に向かってそう怒鳴った。


 そして現在、


 「あ、あの、私に『お願い』って……?」


 と、春風の言葉にニーナが恐る恐るそう尋ねると、


 「ニーナさんの『お呪い』を、俺にかけてほしいんだ。出来れば、『身体能力の強化』みたいなものがいいんだけど」


 と、春風はそう答えたので、


 「わ、わかりました。そういうことなら……」


 と、ニーナはコクリと頷きながらそう返事した。


 そして、ニーナは春風に近づくと、ソッと春風の肩に自身の手を置いて、ゆっくりと目を閉じると、次の瞬間、春風の全身が金色の光に包まれた。


 そんな状態の春風を見て、


 「「わぁ……」」


 と、ディックとフィオナが見惚れている中、春風は自身の両手を閉じたり開いたりさせて、


 「うん、『力』が漲ってくるのを感じる……」


 と、ボソリとそう呟くと、


 「ありがとう、ニーナさん」


 と、ニーナに向かってニコッとしながらお礼を言った。


 その言葉を聞いて、ニーナは「あ、え、えっと……」と顔を真っ赤にすると、


 「ヘリアテス様、みんな」


 と、春風は表情を真剣なものに変えながらそう口を開いたので、それにヘリアテス達が「ん?」と反応すると、


 「レナとアメリアさん達をお願いします」


 と、春風は真剣な表情のままそうお願いしたので、


 「え、兄貴、何する気なの!?」


 と、ディックはギョッとしながら春風に向かってそう尋ねた。


 その質問に対して、春風はクスッと笑うと、


 「俺、ちょっとあのおっさんに()()()()()()()()から」


 と、親指で上空にいるギデオンを差しながらそう答えたので、


 「な、何言ってるんですか!? 相手は空にいるんですよ!?」


 と、今度はフィオナがギョッとしながら春風に向かってそう尋ねてきたので、


 「大丈夫、()()()あいつに届くと思うから。ニーナさんの『お呪い』もあるしね」


 と、春風は「ふふ」と笑いながらそう答えた。


 その答えを聞いて、ディックとフィオナ、そしてアデレードが、


 「「「な、何を言ってるの!?」」」


 と、目を大きく見開いたが、


 「あ、そうか!」


 「「「ああ!」」」


 と、ヘリアテス、ニーナ、ピート、そしてマジスマ内のグラシアが、何かを察したかのようにポンと相づちを打ったので、


 「「「え、何!?」」」


 と、ディック、フィオナ、アデレードが更に驚いていると、


 「わかったわ。それじゃあ、レナ達は私達に任せて」


 と、ヘリアテスは納得の表情を浮かべながらそう言い、それに続くように、


 「ま、任せてください!」


 「春風お兄さん、気をつけてね!」


 と、ニーナとピートも春風に向かってそう言ったので、それを聞いた春風は、


 「うん、ありがとう」


 と、ニコッとしながらそう返事した。


 その後、


 「さぁみんな、レナ達のところに行くわよ!」


 と、ヘリアテスがそう言ったので、


 「「「え、ま、待って……!?」」」


 と、未だに戸惑っている様子のディック、フィオナ、アデレードがそう返事したが、


 「は、早く!」


 「行こう行こう!」


 と、ニーナとピートにそう急かされてしまい、結局その場に春風1人を残して全員がレナ達のもとへと向かった。


 それを見て、


 「むむ! 邪神共め、一体何をする気だ?」


 と、上空のギデオンはそう顔を顰めたが、残された春風を見て、


 「いや、まずは奴が先だな」


 とそう言って、白い光を纏わせたスパークルを構えた。


 一方、春風はというと、上空にいるギデオンを見ながら軽くストレッチすると、


 「さてと。じゃ、行きますか……」


 と、すぐに行動に移そうとしたが、


 「春風様……」


 と、マジスマ内のグラシアがそう話しかけてきたので、


 「ん? グラシアさん、どうしたんですか?」


 と、春風がそう返事すると、


 「本当に……大丈夫なのですか?」


 と、グラシアは不安そうな感じの口調でそう尋ねてきた。


 その質問に対して、春風は目をパチクリとさせると、すぐに「ふふ」と笑って、


 「大丈夫ですよ。さっきも言いましたけど、今の俺には、ニーナさんがかけてくれた『お呪い』がありますし、それに……」


 「?」


 「俺の傍には、グラシアさんもいますからね」


 と、ニヤリとしながらそう答えたので、それを聞いたグラシアは、


 「っ! はい、私が傍にいます!」


 と、表情を明るくしながらそう返事した。


 その返事を聞いて、春風が「あはは」と笑っている中、


 「何をする気か知らんが、今度こそこれで終わりだ!」


 と、上空にいるギデオンはそう言いながら、スパークルを両手で持ち、それを大きく振り上げた、まさにその時、


 「それじゃあ……!」


 と、春風がそう言った次の瞬間、春風の背中から2()()()()()()()()が現れた。


 そして、


 「いっくぞぉおおおおおおお!」

 

 と、春風はそう叫ぶと、その真っ赤な翼を羽ばたかせながら、勢いよくその場からジャンプした。


 その瞬間、金色の光に包まれた春風の全身が透明な赤い光に包まれて、その後、ものすごい勢いで空へと上昇した。


 それを見て、


 「な……なん……だと?」


 と、ギデオンが目を大きく見開きながら驚いていると、春風は瞬く間にギデオンよりも高い位置にまで達し、そのあまりのことにギデオンが呆けている中、春風はゆっくりと目を閉じて、自身の左腕に土属性の魔力を纏わせた。


 オレンジ色の光が、春風の左腕を覆う。


 それから少しすると、オレンジ色の光が大きく膨れ上がり、その形を変えていった。


 そして、出来上がったのは、オレンジ色に輝く大きな掌だった。


 それを見て、ギデオンはハッと我に返ったが、そんなギデオンを見て春風はニヤッと笑うと、その大きな掌を振り上げて、


 「落ちろぉおおおおおおお!」


 と、ギデオンに向かって思いっきり振り下ろした。


 それを見て、ギデオンは咄嗟にスパークルを構えて防御に入ろうとしたが、惜しくも間に合わず、春風が振り下ろした大きな掌によって、地面に叩き落とされてしまった。


 「うぐおおおおおおお!」


 と、悲鳴をあげながら落下していくギデオン。


 その後……。


 ーーズドォオオオオオオオン!


 と、大きな音を立てて地面に激突したが、


 「ぐ……ぐ……お……」


 それでもギデオンは生きていたようで、彼はスパークルを地面に突き立てると、それを支えにどうにか立ち上がった。


 そのすぐ後、春風は地面に降り立ってギデオンを見つめる。勿論、背中の真っ赤な翼はそのままだ。


 そんな春風を、ギデオンはキッと睨みつけると、


 「そ、その『赤い翼』は……」


 と、そう口を開いて、


 「は、春風・スカーレット。貴様、一体……何者だ?」


 と、最後に尋ねるようにそう付け加えた。


 そんなギデオンの質問に対して、


 「……『スカーレット』じゃない。俺も()()()名乗らせてもらうぞ、ギデオン・シンクレア」


 と、春風はそう口を開くと、


 「俺の名は、雪村春風。『雪村』が苗字で、『春風』が名前。異世界『地球』の神が1柱、オーディン様と契約を結びし者……」


 と、ギデオンに向かってそう自己紹介し、それにギデオンが「何?」と反応すると、


 「そして……固有職能『見習い賢者』の固有職保持者だ!」


 と、春風は胸を張りながらそう付け加えた。


 


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ