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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第327話 vs大隊長ギデオン・そして、「少年」は……


 「死ねぇ!」


 と、そう叫びながら、春風に向かって白い稲妻を放ったギデオン。


 その少し前、ギデオンに地面に叩きつけられていた春風はというと、


 「は、春風様! 春風様!」


 と、マジスマ内からグラシアがそう声をかけてきたので、


 「うぅ。き、聞こえてます、グラシアさん」


 と、春風は声を出すのも辛そうな状態にも関わらず、グラシアに向かってどうにかそう返事した。


 その返事を聞いて、


 「春風様、大丈夫ですか!?」


 と、グラシアがそう尋ねると、


 「うーん、咄嗟に全身を『土』の魔力で覆ったけど……凄く頭が痛い」


 と、春風は痛みで顔を歪ませながらそう答えた。


 そう、実はギデオンに地面に叩きつけられる前、


 (ま、まずい、このままじゃ……!)


 と、嫌な予感がした春風はすぐに自身の体、特に鷲掴みにされている頭部を土属性の魔力でコーティングしていたのだ。


 そのおかげで地面に叩きつけられてもどうにか生きてはいるが、それでも相当なダメージを受けていたので、全身どころか指1本動かせるかどうかもあやしい状態なのである。


 (な、なんとか、この場から動かないと……)


 と、そう考えた春風どうにかしてその場から動こうとしたが、いざ試しに右手の指を動かすと……。


 ーーズキン!


 「痛!」


 と、痛みに襲われてしまったので、


 (ちくしょう、あのおっさん絶対ぶっ飛ばす!)


 と、春風は心の中でギデオンに対する怒りをあらわにしたまさにその時、上空でギデオンが神剣スパークルに白い光を纏わせていたのが見えて、


 (な、何だ?)


 と、春風がそう疑問に思っていると、その白い光がバチバチと音を立てながら、まるで()()()()()()()()()()()()()()に変化していたので、


 (げげ! なんか()()()()が来そうなんですけど!?)


 と、春風は大きく目を見開きながらそう戦慄した。


 すると、


 「春風!」


 「兄貴ぃ!」


 「「春風さん!」」


 「春風お兄さん!」


 「みんな、駄目!」


 と、近くにいたアデレード、ディック、フィオナ、ニーナ、ピート、そしてヘリアテスが春風に駆け寄って来たのが見えたので、


 「い、いけない、来ちゃ駄目だ!」


 と、春風はそう叫びたかったが、痛みの所為で大きな声を出すことが出来なかった。


 そして現在、上空のギデオンが、春風目掛けて白い稲妻を落としたのが見えたので、


 (まずい、このままじゃみんなも……!)


 と、春風はそう考えると、


 「う……うおおおおお! 男なら、ど根性ぉ!」

 

 と、声に出してそう叫ぶと、左手をバッと空に向けて、


 「『無限倉庫』発動! ()()()()()()()()()()()()()()()を、収納!」


 と、続けてそう叫んだ。


 次の瞬間、春風の左手の前に大きな黒い穴が現れて、春風は勿論、


 「「「「きゃあ!」」」」


 「「う、うわぁ!」」


 と、駆け寄ってきたアデレード、ディック、フィオナ、ニーナ、ピート、ヘリアテスまでもが、その穴に吸い込まれた。


 その後、春風達を吸い込んだ黒い穴が消えた瞬間、白い稲妻はそこを通り過ぎて、


 「な、何ぃ!?」


 と、驚くギデオンを他所に、白い稲妻はドォンッと大きな音を立てて地面に激突した。


 その後、


 「ど、何処だ? 奴らは何処にいるんだ!?」


 と、突然、春風達が消えたことに驚いたギデオンが、春風達を探そうと周辺をキョロキョロと見回していると、


 「む?」


 これまた突然、白い稲妻が落ちた場所に黒い穴が現れて、そこから春風が出てきたので、


 「何ぃ!? 馬鹿な! 一体何故!?」


 と、ギデオンは大きく目を見開きながら驚いた。


 一方、黒い穴……「無限倉庫」から出てきた春風達はというと、


 「あ! そ、外だ!」


 「い、今のって、一体……!?」


 と、ディックとフィオナが戸惑いの表情を浮かべていると、


 「あー。死ぬかと思った」


 と、傍で春風が「はぁ……はぁ……」と辛そうに肩で息をしていたので、


 「2人とも、今は春風のところへ!」


 と、アデレードにそう言われて、2人はハッと我に返るとすぐに春風のもとへと駆け出した。勿論、ニーナとピート、そしてヘリアテスも一緒にである。


 そんな中、春風はというと、


 (あっぶねぇ! あと1歩遅かったら、俺だけじゃなくみんなもやられてたところだったわ! 『無限倉庫』を使った()()()()、初めてやったけど成功してよかったぁ!)


 と、辛そうに肩で息をしながら、無事にギデオンの攻撃を回避出来たことにホッと胸を撫で下ろしていた。


 その後、


 「兄貴!」


 と、ディック達が春風の傍に着いたので、それに春風が「ん?」と反応していると、


 「『ヒールレイン』!」


 と、ディックが水属性の魔術「ヒールレイン」を唱えてきた。


 その瞬間、青い光の雨が春風に降り注ぐと、


 (ああ、なんだか痛みが引いてきた気がする……)


 と、春風はかなり楽になってきたのか、表情を緩ませながら心の中でそう呟いた。


 そして、「ふぅ」とひと息入れると、


 「ありがとうディック。助かったよ」


 と、ニコッとしながらディックに向かってお礼を言った。


 その言葉を聞いて、


 「えへへ」


 と、ディックが顔を赤くし、そんなディックと春風を交互に見て、フィオナやヘリアテス達がほっこりしていると、


 「貴様ぁ! 一体何をしたぁ!」


 と、上空からギデオンの怒声が聞こえたので、


 (ああ、ギデオンの存在忘れてた……!)


 と、春風がハッとなって真上を向くと、そこには再びスパークルに白い光を纏わせているギデオンの姿があった。


 よく見ると、今度の光が先程のものより大きそうだったので、


 「うげ! あいつ、またやる気なの!?」


 と、ヘリアテスが本気で嫌そうな表情を浮かべながらそう言い、


 『ど、ど、どうしよう!?』


 と、ディック、フィオナ、アデレード、ニーナ、ピートがオロオロしていると、


 「……ニーナさん」


 と、春風は上空のギデオンに視線を向けた状態でニーナに声をかけた。


 その言葉にニーナが、


 「は、はい! 何ですか!?」


 と、ビシッと背筋を伸ばしながらそう返事すると、


 「ニーナさんに()()()があるんだけど、いいかな?」


 と、春風はギデオンに視線を向けたままそう言い、その言葉を聞いて、


 『……え?』


 と、ニーナだけでなくディックやヘリアテス達までもが、一斉に首を傾げた。


 


 


 




 


 


 


 

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