第322話 vs大隊長ギデオン・春風、怒りの猛攻・2
遅くなりました、1日遅れの投稿です。
さて、ヘリアテスが春風についての簡単な事情説明をしている頃、肝心の春風はというと、
「はぁ……はぁ……」
もう何度目かもわからないくらい、目の前のギデオンに連続攻撃を繰り出していたが、幾ら攻撃してもギデオンの体に傷をつけることが出来ず、疲労だけが溜まっていったので、
「ちくしょう、だったら……!」
と、キッとギデオンを睨みながらそう呟くと、翼丸を鞘に納め、夜羽を炎の剣状態から元の扇に戻して腰のケースに納めた。
その後、春風はギデオンから離れて、とある場所に向かった。
その先にあったのは、ギデオンを氷漬けにする前に振るっていた丸太で、春風はその丸太の傍に着くと、
「『アクセラレート』! 『ヒートアップ』! 『プロテクション』!」
と、自身に風、炎、土の魔術をかけた。
その瞬間、春風の全身が、緑、赤、オレンジ色の光に覆われて、春風はそれを確認すると、
「ふぬおおおおお!」
と、両腕で丸太を持ち上げて、更にその丸太に炎と土属性の魔力を纏わせた。
丸太が赤とオレンジ、2色の光に包まれたのを確認すると、春風はそれを担いで、
「おおおおお……!」
と、ギデオンに向かって突撃した。
それを見て、
「おお。今度はそれで攻撃するか」
と、ギデオンはそう呟くと、自身の右手をグッと握り締めた。
すると、ギデオンの拳が白く光り出したので、
「あ、あれは……!」
と、それを見たヘリアテスは目を大きく見開いた。
そして、
「こいつでどおだぁあああああ!」
と、春風がギデオン目掛けて魔力を纏わせた丸太を振り下ろしたと同時に、
「同じ手はくわんぞぉおおおおお!」
と、ギデオンもその丸太目掛けて白く光る拳を突き出した。
次の瞬間、バキバキと音を立てて……春風の丸太が、真っ二つに砕かれた。
先端部分は空中でクルクルと回転し、その後レナ達の前に落ちたので、
『うわ!』
と、驚いたレナ達が驚きの声をあげた中、
「……は?」
と、あまりの出来事に春風がそう声をもらすと、
「終わりだ」
というギデオンの声が聞こえたので、その声に春風がハッとなると、目の前でギデオンが再び白く光る拳を突き出そうとしていたので、咄嗟に春風は自身の両腕に土属性の魔力を纏わせた。
オレンジ色の光が、春風の両腕を包み込む。
それと同時に、ギデオンが白く光る拳を春風に突き出したので、春風は急いでオレンジ色の光に包まれた両腕を交差させて防御の姿勢に入った。
そして、ギデオンの拳が交差させた両腕にあたると、ドォンという音と共に大きな爆発が起こり、
「うううううおおおおお……!」
その勢いで、春風は後ろに吹っ飛ばされた。
それを見て、
「っ! ニーナお姉ちゃん!」
と、ピートがそう叫ぶと、それを聞いたニーナはすぐにピートに触れた。
その瞬間、ピートの全身を白い光が包み込む。
それを確認すると、ピートは吹っ飛ばされた春風のもとへと駆け出した。
しかし、それでも春風との距離が長かったので、
(だ、駄目だ、このままだと……!)
と、ピートがそう感じたまさにその時、
「みんな、お願い!」
というレナの叫びが聞こえたので、それにピートが「え?」と声をもらすと、突然ピートの体が赤、青、緑、オレンジ色の光に包まれた。
よく見ると、ピートの周囲に精霊達がいたので、
「ありがとうございます!」
と、ピートは精霊達と、恐らく彼らにお願いをしたと思われるレナに向かってお礼を言うと、春風のもとへと走るスピードを速くした。
そして、ピートが春風を追い越し、ある程度離れた位置に着くと、すぐに「犬」の獣人の姿に変身して、
「春風お兄さん!」
と、春風をガバッと受け止めた。
当然、その時の衝撃は相当なもので、ピートは春風を受け止めたままザザザッと後ろに下がったが、
「このぉおおおおお!」
と、ピートがそう叫びながら踏ん張った為、どうにか止まることが出来た。
その様子を見て、レナ達がホッと胸を撫で下ろすと、
「……ニーナ、武器を出して」
と、アメリアがニーナに向かってそう言ったので、
「ね、姉さん?」
と、ニーナがそう返事すると、
「早く!」
と、アメリアがそう怒鳴ったので、ビクッとなったニーナはすぐにスキル「無限倉庫」を発動し、そこからフロントラル中で振るっていたハルバードを取り出すと、すぐにそれをアメリアに差し出した。
その後、アメリアはそのハルバードを受け取ると、
「ここは私に任せて、春風君とピートのところへ」
と、そう言って、ハルバードをグッと握り締めながらギデオンのところへと駆け出したので、
「ね、姉さん……!」
と、ニーナがそう叫ぶと、
「おい、ニーナさんとやら! 私にもなんでもいいから武器をくれ!」
と、今度はヴァレリーがニーナに向かってそう言ったので、それを聞いたニーナは「え? え?」と戸惑ったが、
「頼む!」
と、ヴァレリーが真剣な表情でそう言ったので、それにニーナが「は、はい!」と返事すると、再び「無限倉庫」を発動して、そこから剣や斧といった数種類の武器を取り出した。
ヴァレリーはその武器達を見ると、
「よし、こいつを借りるぞ」
と言って、その中にあるかなり大きめの剣を手に取ると、
「助太刀するぞ!」
と叫びながら、ギデオンのもとへと駆け出したアメリアを追った。
それを見て、
「では、僕も行きましょう」
と、タイラーもそう言うと、
「皆さんは、春風君達をお願いします」
と言いながら、春風がスキルで修理した魔砲杖を手にヴァレリーの後を追ったので、
「だ、だったら、私も……!」
と、レナも追いかけようとしたが、
「レナ、まずは春風さん達と合流しよう!」
と、ヘリアテスが止めに入ってきたので、それにレナが「でも……」と言おうとしたが、
「……」
と、ヘリアテスが真剣な表情で見つめてきたので、それにレナは「う……」と呻いた後、
「……わかった」
と、コクリと頷きながらそう返事した。
それを聞いたヘリアテスは、
「みんな、いくよ」
と、残されたレナ、ニーナ、ディック、フィオナ、アデレードに向かってそう言うと、全員コクリと頷いて、その後すぐに春風とピートのもとへと向かった。
謝罪)
大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。
本当にすみません。




