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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第316話 vs大隊長ギデオン・「反撃」


 (そんな……俺だけじゃなく、オーディン様にまで? ということは……俺、今絶対絶命のピンチじゃねぇかあああああああ!?)


 ギデオンが持つ「神剣スパークル」。


 「神」と戦う為の武器の複製品であるその剣に斬られば、春風は勿論、契約した神であるオーディンまでもがタダでは済まないという事実に、春風はショックを受けた。


 だが、そんな春風を無視するかのように、


 「お喋りの時間はそこまでだ」


 と、ギデオンがそう口を開くと、手に持っていたスパークルを構え直して、


 「今度はこちらから行かせてもらう」


 と、春風、レナ、ヘリアテスを睨みながら言った。


 すると、まるで瞬間移動でもしたかのようにいつの間にか春風の目の前にいて、スパークルを大きく振り上げていた。


 そして、


 「まずは貴様だ」


 と、春風に向かってそう言うと、ギデオンはスパークルを春風に向かって振り下ろした。


 その時、


 「春風様!」


 「っ!」


 と、マジスマ内のグラシアの声にハッとなった春風は、すぐに後ろに飛び退き、振り下ろされたスパークルを間一髪のところで回避した。


 なんとか避けることが出来た春風は地面に着地すると、


 「あ、危なかった、ありがとうございますグラシアさん」


 と、「ぜぇ、はぁ」と肩で息をしながら、マジスマ内のグラシアにお礼を言った。


 そんな春風を前に、


 「ほう、今のを避けるとはな」


 と、ギデオンはそう呟くと、


 「だが、次はどうかな……」


 と、再びスパークルを構えたので、


 「やめろぉ!」


 と、ギデオンの真横でレナがそう叫びながら、ギデオンに向かって棒を振った。


 しかし、


 「ふん」


 と、ギデオンは鼻を鳴らしながら片手でレナの棒を掴むと、


 「ぬぅん!」


 と、そう叫びながら、棒ごとレナを力いっぱい放り投げた。


 「きゃああ!」


 と、勢いよく空中に投げられたレナはそう悲鳴をあげて、最後は近くにあった大きな木に背中からドンッと大きな音を立てて激突し、


 「がは!」


 と、あまりの衝撃に血を吐きながら、ズルズルと地面に落ちた。


 それを見て、


 「レナ!」


 と、ヘリアテスはすぐにレナのもとへと行こうとしたが、


 「行かせんよ、邪神」


 それよりも早く、ギデオンがヘリアテスに向かってスパークルを振ろうとしたので、


 「『アクセラレート』!」


 と、それを見た春風はすぐに自身に風の魔術「アクセラレート」をかけて、ヘリアテスに向かって駆け出した。


 そして、なんとか間に合った春風はヘリアテスを前方に押し出したが、ギデオンの攻撃は止まらなかったので、春風は咄嗟に両腕に土属性の魔力を纏わせると、それを胸の前で交差させて防御の体勢に入った。


 それを見て、


 (ふん。その程度の防御で防げるものか)


 と、ギデオンはそうたかを括ったが、


 「駄目ぇ!」


 という叫びがしたと同時に、地面から何本もの紫色に輝く鎖が伸びてきて、ギデオンの腕とスパークルの刀身に巻き付いた。


 それを見て、


 (あ、あれは……!)


 と思った春風はとある方向を振り向くと、


 「早く、逃げてください!」


 そこには、地面に手を押し当てながらそう叫ぶニーナの姿があったので、


 「ありがとうニーナさん!」


 と、春風はそうお礼を言った後、


 「ヘリアテス様!」


 と、その場から移動しながら今度はヘリアテスに向かってそう言い、それを聞いたヘリアテスは、


 「わかったわ!」


 と返事すると、すぐにレナのもとへと駆け出した。


 その時だ。


 「同じ手は……」


 と、ギデオンはそう口を開くと、


 「二度と受けん!」


 とそう叫びながら、自身の腕とスパークルの刀身に巻き付いた紫色に輝く鎖を強引に引きちぎった。


 その瞬間、


 「あああああああっ!」


 と、ニーナは大ダメージを受けたかのようにそう悲鳴をあげた。その後、意識を失ったかのようにバタリとその場に倒れそうになったので、


 「ニーナ!」


 「ニーナお姉ちゃん!」


 と、アメリアとピートはすぐにニーナを抱き止めた。


 それを見た春風は、


 「もう、これ以上はやらせない!」


 と、すぐにギデオンをギロリと睨みながらそう言うと、


 「『ヒートアップ』! 『プロテクション!』」


 と、自身に炎属性の魔術「ヒートアップ」と、土属性の魔術「プロテクション」をかけた。


 赤とオレンジ色の光が、春風の全身を覆う。


 その後、それを確認した春風は、何もない場所に自身の右手を翳すと


 「『無限倉庫』、発動!」


 と、今度が自身が所持しているスキルの1つ、「無限倉庫」を発動した。


 翳した右手の前に、黒い穴が開かれる。


 それを見て、周囲から「あ!」と驚きの声があがったが、春風はそれに構わずその黒い穴に両腕を突っ込むと、そこから「よいしょっと!」と何やら太くて長いものを取り出した。


 その正体は、


 『ま、丸太ぁ!?』


 と、アメリア達がギョッと驚いたように、春風が「無限倉庫」から取り出したものは、1本の丸太だった。


 「ふんぬぅ!」


 と、春風はそう叫びながら両手でその丸太を持つと、


 「おおおりゃあああああああ!」


 と、ギデオン目掛けて思いっきり振った。


 それを見たギデオンはギョッと目を大きく見開いて驚きながら、すぐに左腕を上げて防御体勢をとったが、それも虚しく振り回された丸太がギデオンの左腕にあたった。


 その瞬間、鎧をつけているのにも関わらず、ギデオンの腕がミシミシと音が鳴り、そのあまりの衝撃に、ギデオンはその場に膝から崩れ落ちそうになった。


 しかし、春風はそんなギデオンを無視するかのように、今度は丸太を前方に突き出すかのように構えると、


 「これでも、くらいやがれぇええええ!」


 と、そう叫びながら、丸太を槍投げの要領で、ギデオンに向かって勢いよく投げた。


 それを見たギデオンはすぐに再び防御体勢に入ろうとしたが、それよりも早く、丸太がギデオンの腹部に直撃し、


 「ぐおおおおおおお!」


 と、その勢いがよかった所為か、ギデオンはそう悲鳴をあげながら、丸太諸共吹っ飛ばされ、最終的には後ろにあった大きな岩に激突した。


 「ぐ、ぐぅう……」


 と、まさかの()()()()()()()()を受けて、ギデオンは苦しそうにそう呻いたが、いつの間にか目の前に春風がいたので、


 「き、貴様……!」


 と、ギデオンは春風に対して「怒り」に満ちた目を向けたが、そんなギデオンを無視して、


 「これで、終わりだ!」


 と、春風はそう叫ぶと、自身の右手に炎属性の魔力を、左手に水属性の魔力を纏わせた。


 赤と青の光が、春風の左右の手を包み込む。


 それを確認すると、春風はその両手を重ねて、それをギデオンの腹部に押し当てた。


 そして、


 「氷の中で眠れ、『アイス・コフィン』!」


 と、春風がそう叫んだ次の瞬間、ギデオンの体が氷に包まれ出した。


 それを見て、


 「うぐおおおおお! き、貴様ぁあああああ……!」


 と、ギデオンは「怒り」に満ちた叫びをあげたが、それに春風が怯むことはなく、やがてギデオンの全身は完全に氷に覆われてしまった。


 


 


 


 

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