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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第315話 vs大隊長ギデオン・「神」を殺す武器

 今回は、いつもより短めの話になります。


 「……は? 『対神武装』?」


 「やはり、『神殺し』か!」


 ギデオンが持つ「神剣スパークル」……以下、スパークルを「神眼」で調べた結果を見て、春風とヘリアテスはそう呟いた。特にヘリアテスの方は、スパークルの「正体」を知って怒りをあらわにしていたので、


 「ど、どうしたのお母さん!?」


 と、そんな様子のヘリアテスに、レナが驚きながらそう尋ねてきた。勿論、そんなレナの様子に、アメリア達は「な、な、何事!?」と言わんばかりに、皆、目を大きく見開いた。


 一方、ギデオンはというと、


 (む、流石は『神』といったところか。しかし、何故春風・スカーレットにもわかったのだ?)


 と、スパークルの正体を見破ったことに関してそう疑問に思っていた。


 さて、スパークルの正体がわかったところで、


 「お、お母さん! 春風! 『対神武装』とか『神殺し』って、一体何なの!?」


 と、レナが戸惑いの表情を浮かべながら、ヘリアテスと春風に向かってそう尋ねると、


 「その名の通り、私達『神』を相手に戦う為に造られた武器の総称で、別名『神殺し』とも呼ばれてるものなの。といっても、私自身は他の神々から話を聞いただけで、実際に目にするのはこれが初めてなんだけど……」


 と、ヘリアテスはギデオンの持っているスパークルを見て警戒しながらそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「ヘリアテス様、一応お聞きしますが、あの剣の説明の中に『複製品(レプリカ)』とも表示されてましたよね? ということは()()というわけでもないんじゃ……?」


 と、今度は春風が恐る恐るそう尋ねてきたので、


 「ええ。確かに、あの剣自体は、『本物』の対神武装よりも性能は低いわ。でも、説明の中に記されていたように、大勢の人間の血を剣に吸わせることによって、完全にとは言えないけど『本物』に近づけることが出来るの。『人間を斬ったという事実』と、斬られた人間の『苦しみ』や『悲しみ』、『憎しみ』といった負の感情が、『複製品』を『本物』に近づけさせる為のエネルギーになるから」


 と、ヘリアテスはコクリと頷きながらそう答えた。


 その答えが聞こえたのか、


 「ちょ、ちょっと待ってください!」


 と、それまで黙っていたアメリアがそう口を開いたので、思わず春風、レナ、ヘリアテスが「ん?」と反応すると、


 「そ、その話が本当なら、私や隊員達が使っていた武器も……?」


 と、アメリアが顔を真っ青にしながらそう尋ねてきたので、その質問に春風とレナが「あ……」と声をもらして、


 「……ええ、信じたくはないでしょうけど。まぁ、隊員さん達の場合は、『複製品』の『複製品』ということになってて、ギデオンが持ってるものよりもかなり性能が低いものだったわ」


 と、ヘリアテスは少し申し訳なさそうな表情でそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「そ……そんな……」


 と、アメリアが更に顔を真っ青にしていると、


 「……なるほど。つまり『断罪官』とは、『異端者』を殺す部隊であると同時に、『神』と戦う為の武器を造らせる為の部隊でもあったのですね?」


 と、アメリアの隣で説明を聞いていたタイラーがそう尋ねてきたので、


 「ええ、どうやらそのようね。といっても、本人達は何処までわかってたのかは謎だけど」


 と、ヘリアテスはギデオンとスパークルを睨みながらそう答えた。


 すると、


 「ねぇ、お母さん」


 と、レナがそう口を開いたので、それにヘリアテスが「なぁにレナ?」と返事すると、


 「あいつの持ってる剣って、今()()()()()まで成長しているの?


 と、レナはスパークルを指差しながらそう尋ねてきたので、それに春風が「あ!」と反応すると、


 「……そうね。あの剣、見た目は真っ白だけど、かなり多くの人間達を斬り殺してきた所為で、中にあるエネルギーはかなり()()()()なってるわ。だから、性能的にはかなり『本物』に近づいてるかも」


 と、ヘリアテスはそう答えて、


 「じゃあ、あんなものに斬られたらお母さんは……」


 と、それを聞いたレナが顔を真っ青にしながら、恐る恐るといった感じで再びそう尋ねると、


 「……ええ、幾ら『神』である私でも、ただでは済まないと思うわ」


 と、ヘリアテスは表情を暗くしながらそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「そ、そんな、マジですか……!?」


 と、春風がショックを受けていると、


 「感心してる場合じゃないわ春風さん」


 と、ヘリアテスが鋭い視線を春風に向けながらそういったので、その言葉に春風が「へ?」と首を傾げると、ヘリアテスは春風のすぐに傍まで近づいて、


 「あれに斬られたら……あなたもタダでは済まないわよ」


 と、周りに聞こえないように小さな声でそう言った。


 その言葉を聞いて、春風は「え? え?」と戸惑っていると、


 「忘れたの? あなたの()()


 と、ヘリアテスは再び小さな声でそう言ったので、


 (ん? 俺の……種族?)


 と、春風は更に首を傾げると、


 (えっと、確か今の俺は『人間』じゃなくて『神の分身』なんだよな……)


 と、自身の『種族』を思い出した。


 その瞬間、


 (……あれ? ということは……)


 と、春風はハッと何かを思い出したかのような表情になると、


 「……俺もあれに斬られたら、タダでは済まないってことですか?」


 と、小声でヘリアテスに向かってそう尋ねて、その質問に対して、ヘリアテスはコクリと頷くと、


 「それだけじゃないわ。あなたがあれに斬られたら……その影響は、()()()()()()()()()()()』にまで及んでしまうの」


 と、真剣な表情を浮かべながら小声でそう答えた。


 その答えを聞いて、


 (そんな……俺だけじゃなく、オーディン様にまで?)


 と、春風はショックで顔を真っ青にすると、


 (ということは……俺、今絶対絶命のピンチじゃねぇかあああああああ!?)


 と、頭を抱えながら、心の中でそう悲鳴をあげた。


 


 


 

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