表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

318/348

第311話 vs大隊長ギデオン・情報共有・3


 スキルでタイラーの武器を修復(?)したことによって、


 「ちょおっとぉおおおおお! 春風何してんのぉ!?」


 「あ、兄貴! 今、何やったんですか!?」


 「春風さん! あなた魔術だけじゃなく生産系のスキルも持ってたんですか!?」


 「春風! お前、戦闘だけじゃなく魔導具も作れるのか!?」


 と、レナ、ディック、フィオナ、そしてヴァレリーに詰め寄られ、


 (しまったぁあああああ! つい好奇心に駆られてなんてことをぉおおおおお!)


 と、春風が自分がしてしまった行いを激しく後悔していた、まさにその時……。


 ーーパキッ!


 『っ!』


 近くで枝を踏んだ音がしたので、ハッとなった春風達はすぐにその音の鳴った方へと振り向くと、


 (あ……)


 「ふむ、全員集まってるようだな」


 そこにいたのは、断罪官大隊長ギデオンだった。


 明らかに「怒ってる」という雰囲気をしたその姿を見て、


 「ぎ、ギデオン……大隊長」


 と、アメリアは顔を真っ青にしてブルリと震え出したので、


 「姉さん!」


 「アメリアお姉ちゃん!」


 と、そんな彼女を庇うかのようにニーナとピートは前に立った。


 勿論、ヴァレリーとタイラーも、


 「「く……」」


 と、ギデオンの姿を見てすぐに立ちあがろうとしたが、その途端2人ともふらついてその場に膝をついてしまったので、


 「「ヴァレリーさん!」」


 「タイラーさん、動いては駄目です!」


 と、ディック、フィオナ、アデレードはすぐに2人の傍に寄った。


 一方、ギデオンはアメリア、ヴァレリー、タイラーの様子を見て、


 「む、我が最大の奥義を受けてもう回復していたのか? 流石は裏切り者とはいえ我ら断罪官の隊員と白金級のハンターといったところか」


 と、意外なものを見るかのような目でそう呟いたが、


 「……いや、それよりも」


 と、すぐに表情を変えながらボソリと呟くと、


 「春風・スカーレット! ()()()はよくもやってくれたな!」


 と、ギロリと春風を睨みながらそう怒鳴ってきたので、


 「ちっ! もう復活しやがったのか! 全然時間稼ぎにもなんなかったし……!」


 と、春風は悔しそうに舌打ちしながらそう言った後、


 「ていうか、『スカーレット』って呼ぶなって言ってるだろうが!」


 と、ギデオンに向かってツッコミを入れるかのようにそう怒鳴り返した。


 すると、


 「え、待って。春風、あいつに何かしたの? 私と合流した時あいついなかったけど……」


 と、レナがギデオンを指差しながら恐る恐るそう尋ねてきて、それに続くように、


 「あ、ああそういえばそうですね。僕達気絶していたからあの後何があったのか……」


 と、タイラーも「ん?」と首を傾げながらそう言ったので、春風は気まずそうに「あー」と声をもらすと、


 「アメリアさんが殺されそうになってたから……」


 『ふむふむ……』


 「顔面踏んづけて地面に埋めました」


 と、タラリと汗を流して「ははは」と苦笑いしながらそう答えた。その瞬間、


 『何やってんのぉおおおおお!?』


 と、周囲からツッコミの声があがったので、


 「だ、だってぇ……」


 と、春風が何か言い訳しようとしたが、


 「ギデオン・シンクレア大隊長」


 と、それを遮るかのようにアデレードが真剣な表情で春風達の前に出たので、それにギデオンが「む?」と反応すると、


 「あなたの息子と隊員達は既に戦闘不能になった。私達はこれ以上、あなた達とことを構える気はない。彼らを連れて大人しく帰ってくれればそれでいい。もし、拒否しようものなら、私だけでなく『ストロザイア帝国』もあなた達と敵対することになる」


 と、アデレードは毅然とした態度でギデオンに向かってそう言い放った。


 その姿勢と言葉に、春風達は「おぉ!」と歓声をあげたが、対してギデオンはというと、


 「……ふ。国の名を出せば退くとでもお考えか?」


 と、不敵な笑みを浮かべながらそう呟くと、


 「舐めるなよアデレード皇女殿下! その程度の脅しなどに屈する断罪官ではないわ! というか『異端者』どもと共にいる以上、如何に高い身分であろうと全て討伐の対象だ! そして、そこにはあなたも含まれている!」


 と、「お姫様」を相手に不遜とも言える態度でそう言い放ったので、


 「く……」


 と、アデレードは「まさか通じないなんて」と言わんばかりの本気で悔しそうな表情になり、そんなアデレードを見て、


 (アーデさん……)


 と、春風は心配そうな表情を浮かべた。当然、レナやタイラーも春風と同じく心配そうな表情を浮かべている。


 しかし、そんな春風達を無視するように、


 「さぁ、くだらないお喋りはそこまでにしてもらおうか。私としても、とっとと任務を終わらせてルーク副隊長達と合流せねばならないのでな」


 と、ギデオンは持っている白い長剣の切先を春風達に向けながらそう言ったので、その言葉を聞いて、


 「「「ひっ!」」」


 と、アメリア、ディック、フィオナは恐怖で小さくそう悲鳴をあげた。特にアメリアの方は先ほどギデオンにボロボロにされた記憶が蘇ったのか、両膝を抱えた状態でブルブルと体を震わせていた。


 一方、レナ、ヴァレリー、タイラー、アデレードは、ギデオンの言葉に体を震わせつつも、「負けるものか!」と言わんばかりにキッとギデオンを睨みつけた。


 そして、


 「みんな、ここは私が……」


 と、覚悟を決めたかのような表情をしたヘリアテスがそう口を開いた、まさにその時、


 「……ヘリアテス様」


 と、春風が静かにそう口を開いたので、それにヘリアテスだけでなくレナ達までもが「ん?」と反応すると、


 「みんなを連れて、ここから避難してください」


 と、春風は静かな口調でヘリアテスにそうお願いしたので、


 「っ! 春風、まさか……!」


 と、レナが何かに気付いたかのようにハッとなって春風に声をかけた。


 それを聞いて、ギデオンは「む?」と顔を顰め、ヘリアテス達は「え? え?」と戸惑っていると、春風はアデレードの前に出て、


 「あいつは……俺が戦います!」


 と、真っ直ぐギデオンを見つめながらそう言った。


 


 





 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ