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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第309話 vs大隊長ギデオン・情報共有

 本日2本目の投稿です。


 さて、春風達がヘリアテス達と合流していた、丁度その頃。


 ヴァレリー、タイラー、アメリアの3人がギデオンと戦ったその場所に、3つの黒い影が現れた。


 影の正体は犬型の魔物、サーベル・ハウンドで、3匹ともクンクンと鼻を動かして地面を嗅ぎながら、1つの場所に向かっていた。


 向かった先は僅かに土が盛り上がっていて、それを見たサーベル・ハウンド達は、皆、「何が埋まってるんだろう?」と言わんばかりにその盛り上がっている部分に近づいた。


 そして、その内の1匹が、盛り上がっている部分に顔を近づけた次の瞬間、ボコッという音と共に1本の人間の腕が現れたので、それを見たサーベル・ハウンド達は驚いて全員その場から走り去った。


 その後、腕はドンッと地面を掴むと、「どっこいしょ!」と言わんばかりに腕の持ち主である人間ーーギデオンが顔を出した。


 春風によって地面に埋められたギデオンは、ゆっくりと両目を開けると、


 「……ふぅ、漸く出られた」


 と、ひと息入れながらそう呟いた。


 一方、そんなことが起きてるとは知らない春風達はというと、あれからアメリアとヴァレリー、そしてタイラーの意識が戻ったので、それを見たヘリアテスは土の精霊達にお願いして3人を地面に下ろした。


 その後、春風達は3人を近くにあった大きな木まで運ぶと、その根本に座らせて、


 「アメリアさん、ヴァレリーさん、タイラーさん。気分はどうですか?」


 と、春風が3人に向かってそう質問した。


 それに対して、


 「あ、ああ……私は大丈夫だ」


 「同じく」


 「僕も大丈夫です」


 と、アメリア、ヴァレリー、タイラーは少しだけニコッとしながらそう答えたが、その声は弱々しく、表情も笑ってはいるが何処か暗い感じがして、特にアメリアは体を震わせながら自身を抱き締めていたので、それを見たニーナとピートは心配そうな表情を浮かべた。勿論、春風やディック、フィオナ、アデレードも、明らかに弱っているアメリア達を見て、心配そうな表情になった。


 すると、


 「あ、そ、そういえば、お前はよく無事だったな! 気付いた時にはみんなバラバラになっていたから、心配してたんだぞ!」


 と、ヴァレリーが誤魔化すかのように表情を明るくしながらそう口を開いたので、それに誰もが「うえ!?」と驚いていると、なんとなく察したのか、


 「あー、俺の場合はグラシアさんにニーナさんとピート君だけでしたなぁ。それからは魔物に遭遇しただけで、特に大きな問題はありませんでしたよ」


 と、春風はちょっとわざとらしい感じの笑みを浮かべながら、ヴァレリーの言葉にそう返事した。


 その後、春風はチラッとレナを見て、その視線に気付いたレナはハッとなると、


 「わ、私の方は、お母さんと、ディックにフィオナ、それとアーデさんと合流出来たんだ。で、その後は春風達とも合流しようと動いたんだけど、断罪官の連中と遭遇して……」


 と、レナも春風と同じようにわざとらしい笑みを浮かべながらそう話し出した。


 すると、


 「何!? そうなのか!?」


 と、ヴァレリーが食いついてきたので、


 「う、うん。遭遇したのは、あのギデオンって人の息子さんで、副隊長のルークって人と、隊員が数人。多分、実家の前に現れた隊員全員だと思う」


 と、レナはビクッとしつつも、ヴァレリーの質問にコクリと頷きながらそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「へぇ、あの人息子さんいたんだ……って、そうじゃなくて! みんなよく無事だったね!」


 と、春風がそう言いながら大きく目を見開くと、


 「お母さんが全員やっつけた」


 と、レナが春風にそう言い、それに続くように、


 「えへへ! お母さん、頑張っちゃった!」


 と、ヘリアテスも勝利のVサインしながら、満面の笑みでそう言ったので、その言葉に春風だけでなく、グラシア、ニーナ、ピート、ヴァレリー、タイラー、アメリアも「おお!」と感心して、


 (さ、流石は女神様……いや、この場合『母は強し』と言ったところか?)


 と、春風がそう疑問に思っていると、

 

 「……って、そうだ!」


 と、レナが急に何かを思いついたかのように声をあげたので、それに春風が「ん?」と首を傾げると、


 「タイラーさん! あなた、()()()()()()()()知ってたんじゃないんですか!?」


 と、レナがチラッとアデレードを見ながらタイラーに向かってそう尋ねてきたので、その質問にタイラーが「え?」とポカンとしていると、


 「す、すみませんタイラーさん」


 と、アデレードが申し訳なさそうな表情で謝罪してきたので、


 「……ああ、そういうことでしたか」


 と、納得の表情を浮かべた。


 そんなタイラーを見て、


 「え、ちょっと、何がどうなってんですか?」


 と、春風が「訳がわからん!」と言わんばかりの表情を浮かべていると、


 「あのね、春風。『ストロザイア帝国』のことは知ってるよね?」


 と、アデレードがそう尋ねてきたので、それに春風が「は、はい」と答えると、


 「『アーデ』というのは偽名で、私の本当の名は、アデレード・ニコラ・ストロザイア。ストロザイア帝国の皇女なんだ」


 と、アデレードは真剣な表情で、()()()そう自己紹介した。


 それを聞いて、


 「「「ええぇ!?」」」


 「なんと!」


 と、アメリア、ニーナ、ピート、そしてグラシアが驚きの声をあげて、


 「そ、そうだったんですか」


 と、春風も驚きつつも、どうにか自身を落ち着かせながら、アーデに向かってそう返事すると、


 「あー因みにだが、紅蓮の猛牛(私のところ)には、第2皇女のエレクトラ・リース・ストロザイアが加入しているぞ」


 と、ヴァレリーが続けてそう言ったので、


 「「「「「えええっ!?」」」」」


 「な、なんとぉ!」


 と、先程のアメリア達に加えてディックとフィオナまでもが驚きの声をあげた。その様子からして、2人も知らなかったようだ。


 そんな状況の中で、


 「はー、()()()2人がハンターに……」


 「うーん、すごいねお母さん」


 と、ヘリアテスとレナがそう感心し、


 (うん、確かに凄いよね。流石は異世界、なんでもありなのか?)


 と、春風が再びそう疑問に思っていると、


 「今まで騙して、ごめんなさい」


 と、アデレードが深々と頭を下げてそう謝罪してきたので、


 「……そんなに気にしないでください。()()()()()()()()()()()って話はよくあることですから」


 と、春風は真面目な表情でそう返事した。


 その返事を聞いて、


 「え、よくあることなの?」


 と、レナが「ちょっと待って」と言わんばかりにそう尋ねると、


 「あのー」


 と、ヘリアテスが「はい」と手を上げたので、


 「ん? ヘリアテス様、どうしたんですか?」


 と、それを見た春風がそう尋ねると、ヘリアテスはチラッとヴァレリー、タイラー、そしてアメリアを見て、


 「あなた達も、()()()()()()()教えてほしんだけど」


 と言ったので、その言葉に3人が「う!」となると、お互い顔を見合わせながらコクリと頷いて、


 「……そうですね、情けない話なのですが」


 と、代表するかのようにタイラーが逸れた後のことを話し始めた。




 


 


 

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