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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第299話 遭遇、断罪官・レナ編


 春風、ニーナ、ピートの3人が、レナ達と合流する為に動き出した丁度その頃、レナ達はというと、


 「だ、断罪官……」


 「嘘……でしょ?」


 今まさに、断罪官に遭遇していた。


 ただ、


 「あら? 『ギデオン』っていう人はいないみたいね」


 と、ヘリアテスが軽い口調でそう言ったように、目の前にいる断罪官の中には、大隊長であるギデオンの姿だけがなかったので、


 「多分、私達と同じようにバラバラになっちゃったんだと思う」


 と、レナはそう推測した。


 しかし、ふとレナがチラッとディック、フィオナ、アーデに視線を向けると、


 「「あわわわわわ……」」


 と、ディックとフィオナは断罪官を見てガタガタと震えていて、


 「……」


 アーデは目の前の断罪官に鋭い眼差しを向けながら、タラリと汗を流していたので、


 「うん、まとも動けるの、私とお母さんだけみたい」


 と、レナは小声でそう呟き、


 「どうやら、そのようね」


 と、それを聞いたヘリアテスはコクリと頷きながらそう返事した。


 一方、断罪官側はというと、


 「ま、まさか、ここで『邪神』の1柱に出会うとは……」


 「おまけに、その『邪神』に育てられた『悪魔』まで……」


 「く、大隊長がいないこんな時に!」


 と、ヘリアテスとレナを前に隊員達は表情を強張らせて、その内の1人が、


 「ど、どうしますか副隊長?」


 と、先頭に立つ若い騎士ーー「副隊長」のルークに向かってそう尋ねた。


 その質問に対して、ルークはゆっくりと深呼吸すると、


 「狼狽えるな。例え相手が何者だろうと、偉大なる5柱の名の下に討伐するのが、我ら断罪官の使命だ。そうだろう?」


 と、レナ達に視線を向けたまま隊員達にそう尋ね返したので、その質問に隊員達はハッと我に返った後、全員コクリと頷いた。


 そんなルーク達を見て、ヘリアテスは「ふむ……」と声をもらすと、1歩前に出て、


 「ねぇ、断罪官とやらさん達。出来れば、このまま通してくれると嬉しいんだけどなぁ」


 と、ルーク達に向かってそう言ったので、その言葉にピキッとなったのか、


 「ふざけるな『邪神』が! 貴様など、この私ルーク・シンクレアと勇敢なる断罪官の隊員達が成敗してくれるわ!」


 と、腰のベルトに下げた剣を鞘から引き抜き、それを構えながらそう怒鳴り、そんなルークに続くように、隊員達もそれぞれ武器を構えた。


 すると、


 「ルーク・シンクレア……」


 と、ヘリアテスがルークの名前を呟くと、レナ達の方へと振り向いて、


 「えっと、誰か知ってる人、いる?」


 と、尋ねた。


 その質問を聞いて、レナが「ん?」と首を傾げ、ディックとフィオナが「ふえ!?」とビクッとすると、


 「……断罪官副隊長ルーク・シンクレア。大隊長ギデオン・シンクレアの()()です」


 と、アーデがルークを睨みながらそう答えたので、


 「へぇ、息子さんなんだ!」


 と、ヘリアテスはそう言うと、再びルーク達の方を向いて、ジッとルークを見つめると、


 「……うん、若いのに()()()()()()だってのがよくわかったわ」


 と、真面目な表情でそう言ったので、


 「何!? 貴様、『鑑定』でも使ったのか!?」


 と、驚いたルークはそう尋ねたが、


 「はぁ? ()()()()に『力』の殆どを奪われたとはいえ、『女神』である私を舐めないでよね」


 と、ヘリアテスは挑発するかのようにそう返事したので、その時何かを感じたのか、ルーク達断罪官は更に表情を強張らせて、武器を握る力を強くした。


 すると、アーデは意を決したかのように前に出て、


 「断罪官、武器を納めなさい」


 と、まるで命令するかのようにルーク達に向かってそう言い放った。


 その言葉を聞いて、レナ達は「え?」と首を傾げたが、逆にルークは落ち着いた表情で、


 「()()()()()()()()、貴方こそ我らの任務の邪魔をするのですか?」


 と、アーデに向かってそう尋ねてきたので、


 「え、何? どういうこと?」


 と、レナがその質問に戸惑っていると、


 「知らんのか『白き悪魔』よ……」


 と、ルークがチラッとレナを見ながらそう言って、


 「そのお方はストロザイア帝国皇女、アデレード・ニコラ・ストロザイア様だ」


 と、最後にアーデ……否、アデレードを見てそう付け加えた。


 それを聞いて、


 「「えええええ!?」」


 と、ディックとフィオナが驚きに満ちた叫びをあげて、


 「あ、そうなんだ」


 「へぇ、()()()だったのね」


 と、レナとヘリアテスは落ち着いた表情でそう言ったので、


 「……」


 アーデは無言で頬を少し赤くした。


 そんなレナ達を前に、


 「アデレード皇女様、我々とて貴方に武器を向ける気はありません。しかし、その『邪神』の味方をするというならば、我々は断罪官として、貴方も5柱の神々のもとに送らねばなりません」


 と、ルークはアデレードに向かって警告するかのようにそう言ったので、それを聞いたアデレードは「はぁ」と溜め息を吐くと、


 「何を今更。私が貴方達の目的である『異端者』達と共にいた時点で、私も既に討伐の対象でしょうが」


 と、鋭い眼差しをルークに向けながらそう言い返した。よく見ると、その手はアデレードの武器である双剣の柄に触れていたので、


 「く。それが貴方の答えなら……」


 と、ルークは「仕方ない」と言わんばかりに、剣の柄を握る力を強くした。


 すると、


 「ちょっといいかしら?」


 と、ヘリアテスが「はい」と手を上げながらそう言ったので、


 「お母さん、どうしたの?」


 と、レナがそう尋ねると、


 「ここは、私に任せてほしいの」


 と、ヘリアテスはレナに向かって笑顔でそう答えたので、その答えに誰もが「え? え?」と戸惑っていると、


 「……て、お母さん! お母さんだけであいつらと戦う気!?」


 と、レナはハッとなって再びそう尋ねた。


 その質問を聞いて、


 「「「ええ!?」」」


 と、アデレード、ディック、フィオナの3人がそう驚き、


 『なぁにぃ!?』


 と、ルーク達断罪官が「怒り」に満ちた表情になったが、


 「心配しないでレナ。『家族』を守る為なら、お母さん負けないから」


 と、ヘリアテスは「ふふ」と笑いながらそう言ったので、


 「お、お母さん……」


 と、レナはヘリアテスの言葉にジーンと感動した。


 そんなレナを見た後、ヘリアテスはまた「ふふ」と笑った後、ルーク達の方を向いて、


 「さぁ、()()()、相手になってあげるわ」


 と、右手をクイックイと動かしながら、彼らに向かって挑発するかのようにそう言った。

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