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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第296話 落下中からの……・2

 本日2本目の投稿です。


 そして、いつもより長めの話になります。


 時は、春風達が落下している時まで遡る。


 真っ暗闇の中を落下していると、自分達の真下が急に白く光り出したので、


 (ま、眩しい!)


 と、レナは思わず腕で顔を覆った。


 その後、


 「レナ! レナ!」


 と、傍でヘリアテスが呼んでいたので、


 「お、お母さん?」


 と、レナが腕を顔から退かすと、


 「うわ! 何ここ!?」


 いつの間にか真っ暗闇の中から空中に出ていたので、レナは思わずギョッとなったが、


 「……て、まだ落ちてるんだけど!?」


 それでも落下中なのは変わらなかったので、


 「お、お、落ちる、落ちる、落ちるぅ!」


 と、レナは大慌てで両腕をばたつかせていると、


 「レナ、落ち着いて!」


 と、隣にいるヘリアテスが宥めてきたので、


 「あ、お、お母さん……」


 と、その存在を確認してレナは一瞬安心したが、


 「お母さんも落下中なの!?」


 「えへへ、実はそうなんだよね」


 ヘリアテスもレナと同じ落下中だったので、レナは思わずツッコミを入れ、それを受けたヘリアテスは「参ったなぁこれは」と言わんばかりの笑顔でそう返事した。


 その後、レナとヘリアテスが互いの手を握ると、


 「お、お母さん、何で私達こんな状況になってるの!?」


 と、落下中にも関わらず、レナがヘリアテスに向かってそう尋ねると、


 「うーん、多分っていうか、間違いなく精霊達の仕業だと思う。あ、でもあの子達のこと責めないであげて、私達のことを助けようと必死だったんだと思う」


 と、ヘリアテスは優しくそう答えたので、その答えにレナが「そっか……」と返事すると、


 「「た、た、助けてぇえええええ!」」


 と、自分達の真上から聞き覚えのある少年少女の悲鳴が聞こえたので、レナとヘリアテスが「ん?」と見上げると、


 「あ、ディックにフィオナ!?」


 「あらあら、これは大変」


 そこには双子の兄妹、ディックとフィオナの姿があったので、


 「ディック! フィオナ!」


 と、レナが2人に向かってそう呼びかけると、


 「「あ、レナさん……」」


 と、ディックとフィオナはレナの姿を見て少しだけ安心したが、


 「「……て、ヘリアテス……様!?」」


 と、レナと手を握っているヘリアテスを見て、2人はギョッと目を見開いたので、それを見たヘリアテスは「ふふ」と笑うと、


 「2人とも、こっちにいらっしゃーい!」


 と、2人に向かって優しく手招きした。


 それを見たディックとフィオナは、


 「「ど、どうしよう」」


 と、お互い顔を見合わせたが、絶賛落下中であるこの状況の中、他に選択肢はないと感じたのか、すぐにコクリと頷き合うと、すぐにレナとヘリアテスのところまで落ち、彼女達と手を握った。


 そんな2人を見て、


 「ふふ、2人ともいい子ね」


 と、ヘリアテスが優しくそう言ったので、


 「「あ、ど、どうもです」」


 と、ディックとフィオナは恥ずかしそうに顔を真っ赤にし、それを見たレナは「ふぅ」とひと息入れると、再び真上を見上げた。


 すると、


 「あれ? もう1人いる」


 と、レナが首を傾げながらそう口を開いたので、それを聞いたヘリアテス、ディック、フィオナも「え?」と真上を見上げると、そこには確かにもう1人の人物がいたので、レナ達は「誰だろう?」とその人物をよく見ると、


 「「「アーデさん?」」」


 その人物の正体はアーデだったので、


 「「アーデさん! アーデさん!」」


 と、ディックとフィオナが彼女の名前を呼んだが、とうの本人はというと、


 「ああ、この落下速度が心地いい……」


 と、頬を赤くしてうっとりとした表情を浮かべながらそう言ってたので、


 「……お母さん、あの人は大丈夫だと思う」


 「……そのようね。ほっときましょう」


 と、そんなアーデの様子を見たレナとヘリアテスはドン引きし、彼女を見捨てようとしたが、


 「「お願いします! 見捨てないでください!」」


 と、ディックとフィオナに大慌てで懇願されてしまったので、レナとヘリアテスは仕方なくアーデを助けることにした。


 その後、


 「いやぁ、助かりました。ありがとうございます女神様」


 と、レナ達と合流したアーデはそうお礼を言ったので、


 「あはは、どういたしまして」


 と、ヘリアテスは笑ってはいるが何処か遠いところを見るかのような目をしながらそう返事した。そんな彼女達のやり取りを見て、レナが「はぁ」と溜め息を吐くと、


 「あ、見てください!」


 と、フィオナが真下を指差しながらそう言ったので、それを聞いたレナ達も「ん?」と真下に視線を向けると、


 「わ! 森がある!」


 そこには広大な森が広がっていたので、


 「やばいですよ! このままじゃ僕達……!」


 と、ディックがこの後のことを考えて顔を真っ青にしながら慌て出した。


 すると、


 「大丈夫、私に任せて」


 と、ヘリアテスが落ち着いた口調でそう言ったので、


 「お母さん、何する気?」


 と、レナがそう尋ねると、ヘリアテスは拳をグッと握り締めた。


 次の瞬間、ヘリアテスの拳がオレンジ、青の順に光り出したので、


 (あ、綺麗……)


 と、それを見たフィオナが心の中でそう呟くと、


 「はっ!」


 と、ヘリアテスはそう叫びながら、真下にある森に向かってその拳を突き出した。


 すると、ヘリアテスの拳からオレンジと青、2つの光が放たれて、森の中へと吸い込まれるように消えたので、


 「め、女神様、何を……?」


 と、アーデが恐る恐る尋ねようとした、まさにその時、森からゴゴゴという音が聞こえてきたので、


 「え、何!? 何この音!?」


 と、レナが慌てた様子でヘリアテスに向かってそう尋ねると、


 「ふふ、()()を見て」


 と、ヘリアテスは笑顔で真下を指差しながらそう答えたので、その答えにレナだけでなくディック、フィオナ、アーデまでもが「え?」と首を傾げ、その後一斉に真下を見ると……。


 ーーゴゴゴゴゴ!


 という音と共に、何と森の中から大きな木が現れたので、


 「「「「は、はいいい!?」」」


 と、レナ達はギョッと目を大きく見開いて驚いたが、それから間もなくして、レナ達は大きくなったその木の枝の1本に落ちた。それも、木の葉が多い場所にだ。


 思わぬ形で助かったので、


 「「「「た、助かったぁ」」」」


 と、レナ、アーデ、ディック、フィオナの4人がそう呟くと、


 「ふふふ、みんな無事でよかったわ」


 と、ヘリアテスが笑いながらそう言ったので、


 「あ、ありがとうお母さん……」


 と、助かったことに安心レナが、ヘリアテスに向かってそうお礼を言うと、


 「……て、あ! 春風! 春風は!?」


 と、ここへきて漸く春風の姿がないことに気が付いて、それに続くように、


 「「え? あ、そういえば!」」


 と、ディックとアーデもハッとなってそう言うと、


 「兄貴! 兄貴ぃ!」


 「は、春風ぁ!」


 と、2人は周囲を見回しながら、春風を探し始めた。


 すると、


 「あ、あれを見て!」


 と、何かを見つけたのか、フィオナがとある方向を指差しながらそう言ったので、その言葉にレナ達は「え?」と反応しながら、彼女が指差した方向を見ると、


 「何? あの赤い光」


 遠くの方で、何やら赤い光が森の中に落ちていったのが見えたので、それを見たアーデが首を傾げると、


 「あれは……春風だ!」


 と、レナは「間違いない!」と言わんばかりにハッとなってそう言った。


 そしてその言葉を聞いて、ディック達が「えぇ!?」と驚きに満ちた叫びをあげると、

 

 「ふふふ。どうやら、進むべき道が見えたようね」


 と、ヘリアテスは笑いながらそう言った。


 

 


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありません。誠に勝手ながら、前回の話のタイトルを変更させてもらいました。

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