第295話 落下中からの……
遅くなりました、1日遅れの投稿です。
『うわぁあああああ!』
『きゃああああああ!』
突如、地面に白い扉が現れて、その扉が開かれると、春風達とギデオン率いる断罪官は、真っ暗な闇の中へと落ちていった。
その状況の中、
(おいおいおい! 俺達一体何処に落ちようとしてんだこれ!? ていうか、何処に繋がってんだここ!?)
と、現在落下中にも関わらず、春風がそう疑問思っていると、自分達の真下が白く光り出したので、
「うわ! 眩しい!」
と、春風がその光に驚いていると、次の瞬間、
「春風様! 春風様!」
と、すぐ傍でグラシアの声が聞こえたので、
「ぐ、グラシアさん?」
と、春風がそう返事すると、
「春風様! 真下!」
と、グラシアがそう叫んだので、それを聞いた春風は、
「は? 真下って……」
と、自身の真下を見ると、
「げげ!」
そこには大きな森があって、しかもそこに向かって落下している最中だということを春風は漸く理解した。
「な、なんで俺こんなとこに……!?」
と、春風はそう疑問を口にしたが、その時、
「きゃあああああ!」
「わぁあああああ!」
と、自身の真上に聞き覚えのある声による悲鳴が聞こえたので、春風は「え?」とすぐに真上を向くと、
「あ、ニーナさんにピート君!」
そこには春風と同じように落下中のニーナとピートがいたので、
(ま、まずい、このままだと……!)
と、危険を感じた春風は、
「2人とも、こっちに!」
と、自分も落下中だというのに、2人を助けようと手を伸ばした。
それに気付いたのか、
「「は、はい!」」
と、ニーナとピートは必死になって春風の方へと手を伸ばすと、ガシッとその手を掴んだので、それを確認した春風は、
(よし!)
と、心の中でそう呟くと、すぐに2人を抱き寄せて、
「い、今こそ……!」
と、今度は声に出してそう呟きながらソッと目を閉じた。
すると次の瞬間、春風の背中が真っ赤に光り出したので、
「い、いけません春風様! それは……!」
と、それを見たグラシアは慌てて春風を止めようとしたが、
「ごめん、もう無理!」
と、春風がそう叫ぶと、春風の背中から、2枚1組の真っ赤な翼が現れ、その後すぐに、春風を中心に3人の体が赤い透明な光に包まれて、その瞬間落下する速度がゆっくりになった。
そんな状況の中、
「え!?」
「は、春風……お兄さん?」
と、ニーナとピートは目を大きく見開いて驚いたが、
「大丈夫、もう安心だからね」
と、春風は2人に優しくそう言ったので、それを聞いた2人はポカンとした後、無言でコクリと頷いた。
その後、3人はゆっくりと森の中へと降りていき、スタッと木々の先にある地面に着地すると、
「はい、2人とも」
と、春風はそう言ってニーナとピートを地面に降ろした。
地面に降りると、2人はその場にへたり込みそうになったが、すぐに踏ん張ってピンッと背筋を伸ばすと、
「「あ、ありがとうございます」」
と、春風に向かってお礼を言い、それを聞いた春風は、
「はは、どういたしまして……」
笑顔でそう返事したが、
「あ、あの……」
と、ニーナが恐る恐るそう口を開いたので、
「ん? どうかしたの?」
と、春風が首を傾げると、
「その翼は……一体?」
と、ニーナは春風の背中にある赤い翼を指差しながらそう尋ねた。
その質問を聞いて、春風は「え?」と小さく声をもらすと、自身の背中から出てきた赤い翼を見て、
「おっといけない!」
と、大きく目を見開いた後、慌てて翼をしまった。
それを見て、
「もう、春風様!」
と、いつの間にか合流していたグラシアが、プクーッと頬を膨らませると、
「す、すみませんグラシアさん……」
と、春風は慌てた様子で両手をパンッと合わせながらそう謝罪した。
それを見て、ニーナとピートは目をパチクリとさせると、
「あ、あはは、びっくりさせちゃったかな?」
と、春風が苦笑いしながらニーナとピートに向かってそう尋ねた。
その質問に対して、ニーナは「え? あ……」と戸惑ったが、
「……」
逆にピートは落ち着いた表情でジッと春風を見つめていたので、
「えっと……ピート……君?」
春風は恐る恐るピートに話しかけた。
すると、ピートは無言で春風に近づくと、くんくんと匂いを嗅ぎ出したので、
「ふえ!? ど、どうしたのピート君!?」
と、春風は驚きながらもピートに向かってそう尋ねると、
「……お兄さん、女神様と同じ匂いがする」
と、ピートは落ち着いた口調でそう答えたので、それを聞いたニーナは「えぇ!?」と驚き声をあげた。
しかし、そんなニーナに構わず、
「あ、あの……お兄さんって、『人間』なんだよね?」
と、ピートは恐る恐る春風に向かってそう尋ねると、春風は「あ……」と声をもらして、その後すぐに表情を真面目なものに変えると、
「……ちょっと前までは『人間』だったんだけど、今は訳あって、その『人間』を辞めちゃったんだよね」
と、苦笑いしながらそう答えたので、
「じゃあ、もしかして『神様』なの?」
と、ピートは再び恐る恐るそう尋ねた。
その質問を聞いて、
「あ、あのね……!」
と、グラシアが答えようとしたが、それを遮るかのように、春風はスッと右手を上げながら「待った」をかけてきたので、それを見たグラシアは「うぅ」と呻きながら少し離れた。
それを見て、春風は「ふふ」と小さく笑うと、
「俺かい? 俺はねぇ……」
と、ピートに向かってそう呟き、
「ちょっとユニークな、ハンターさ」
と、最後に腰に手をあてながらそう答えた。
その答えを聞いて、
「「……え?」」
と、ニーナとピートは首を傾げたが、
「ごめんね。今の俺はまだ、これくらいしか言えないんだ。でも、ちゃんと話す時が来たら、その時全部説明するね」
と、春風は謝罪しながらそう言ったので、それを聞いた2人はまた目をパチクリとさせた後、
「「は、はい」」
と、2人とも何故か顔を赤くしながらコクリと頷いた。
それを見て、
「ありがとう、2人とも」
と、春風は笑顔でそうお礼を言うと、
(それにしても、レナや他のみんなは何処にいるんだろう?)
と、周辺を見回しながら、心の中でそう呟いた。
しかし、この時の春風、グラシア、ニーナ、ピートは知らなかった。
森の中を通って、春風達に近づこうとしている者達がいることを。
謝罪)
大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えてたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結果1日遅れの投稿となってしまいました。
本当にすみません。




