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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第289話 再会と、顔合わせ?


 ちょっとした()()()()()はあったものの、なんだかんだでヴァレリー達と再会した春風達。


 その後、漸くその場にいる者達全員が落ち着いたところで、


 「ふぅ。これはもう仕方ないわね……」


 と、ヘリアテスがひと息入れながらそう呟くと、自身の手をパンパンッと叩いて、


 「はーい、皆さーん! ここじゃなんだから、全員こっちにいらっしゃーい!」


 と、「おいでおいで」と手招きしながらそう言ったので、春風達はひとまずそれに従ってログハウスがある空間へと戻った。勿論、ヴァレリー、タイラー、アーデ、そしてディックとフィオナも一緒にである。


 ところ変わって、ログハウスがある湖の近く。


 「うわぁ……」


 「これはまた、何とも不思議な場所ですね」


 「「「……」」」


 先ほどまで自分達がいた森の中とは違う雰囲気をしたその場所に、ヴァレリー、タイラー、アーデ、ディック、フィオナの5人が見惚れていると、ログハウスの玄関の扉が開かれて、


 「お待たせー! 今準備するから、みんなちょっと待っててね!」


 その向こうから木製の椅子とテーブルを抱えた、ヘリアテス、レナ、そして春風が現れたので、


 『あ、はい……』


 と、ヴァレリー達はギョッと目を見開きつつも、ヘリアテスに向かってそう返事した。


 その後、木製の大きなテーブルが地面に置かれ、その周りを囲むように椅子が人数ぶん置かれると、


 「さぁ、皆さんどうぞ」


 と、ヘリアテスが笑顔でそう言うと、それに従うように、春風達は椅子に座り始めた。


 そして全員が座り終えると、最後にヘリアテスも「よいしょ」と椅子に座って、


 「さてと……」


 と、真面目な表情でそう呟いたので、それを聞いた春風達がゴクリと唾を飲むと、


 「……これからどうしよう?」


 と、ヘリアテスは真面目な表情を崩さずにそう言った。


 それを聞いた瞬間、


 『ズコー!』


 と、春風達は全員ズッコケるように椅子から転げ落ちた。


 その後、


 「へ、ヘリアテス様……」


 と、転げ落ちた状態から立ち直った春風が、ヘリアテスに向かって声をかけたので、


 「だ、だって、まさかこんな大所帯になるとは思わなくて……」


 と、ヘリアテスは先ほどまでの真面目な表情から、本気で困った表情に変えながらそう返事すると、


 「も、もう()()()()ったら……」


 と、春風と同じく転げ落ちた状態から立ち直ったレナが、呆れ顔でヘリアテスに向かってそう言った。


 すると、


 「おい、ちょっと待てレナ」


 と、ヴァレリーがレナに話しかけてきたので、


 「な、何?」


 と、レナが恐る恐るそう返事すると、ヴァレリーはチラッとヘリアテスを見ながら、


 「お前……今、そこの女の子のこと、『お母さん』って呼ばなかったか?」


 と尋ねてきて、それに続くように、


 「というかレナさん。その()()()()は……」


 と、タイラーがジッとレナを見つめながらそう尋ねてきた。


 その質問に対して、レナは「え?」と首を傾げると、


 「……あ!」


 と、自身がまだ()()()姿()()()()だということに気が付いて、


 「いや、これは、その、えっと……!」


 と、レナは必死になって自分の耳と尻尾を隠そうとしながら言い訳しようとしたが、


 「レナ、もう隠せる状況じゃないよ」


 と、ヘリアテスが「はぁ」と溜め息を吐きながらそう言ってきたので、それを聞いたレナは「あうう……」としょんぼりした。その際、レナの頭から出てる狐の耳がだらんと垂れて、お尻から出てる狐の尻尾もだらんと垂れてしまったので、


 (あ、ちょっと可愛いかも)


 と、春風は心の中でそう呟いた。


 そんな春風を他所に、


 「あ、兄貴……」


 と、今度はディックが春風に話しかけてきたので、それに春風が、


 「ん? どうしたのディック?」


 と、尋ねるようにそう返事すると、ディックは「えっと……」とチラチラとヘリアテスを見ながら、


 「その……『ヘリアテス様』って言ってたけど……もしかして……?」


 と、恐る恐るそう尋ねてきたので、その質問に対して、春風は「あー」と気まずそうな表情を浮かべると、

 

 「うふふ」


 と、ヘリアテスがクスクスと笑い出した。


 その笑い声を聞いて、春風達が一斉にヘリアテスに視線を向けると、


 「はじめまして皆さん。私の名前はヘリアテス、この世界の『太陽』と『花』を司りし女神(おんな)。といっても、今は『邪神』と呼ばれてますが」


 と、ヘリアテスは穏やかな笑みを浮かべながら、ディックだけでなくヴァレリーやタイラー達に向かってそう自己紹介した。


 その自己紹介を聞いて、


 「は、はは……マジかよ……」


 「ほ、本当にいたんですね……『邪神ヘリアテス』……」


 と、ヴァレリーとタイラーは緊張した様子でそう呟いた。よく見ると、2人ともその顔は汗でぐっしょりと濡れていた。


 いや、ヴァレリーとタイラーだけではない、アーデ、ディック、フィオナの3人も、ヴァレリーとタイラーと同じくダラダラと汗を流していた。


 そんなヴァレリー達を前に、ヘリアテスは「うーむ」と唸りながら考える仕草をすると、


 「取り敢えず皆さん。ここは一先ず、お互いの近況報告でもしましょうか?」


 と、「あはは」と笑いながらそう提案してきたので、それを聞いた春風達は皆「あー」と声をもらした後、お互い顔を見合わせて、


 「そうですね、こちらとしましても、あなたのことは勿論、アメリアさん達のことも聞きたいですから」


 と、まずはタイラーがコクリと頷きながらヘリアテスの提案に賛成し、それに続くように、


 「ああ、そうだな。こっちもそれで問題ない」


 と、ヴァレリーも「うんうん」と頷きながら、タイラーと同じくヘリアテスの提案に賛成した。当然、アーデ、ディック、フィオナも、無言でコクリと頷いた。


 その後、


 「あ、あの……それでは、私達からでいいでしょうか?」


 と、アメリアが「はい」と手を上げながら恐る恐る尋ねてきたので、それにヴァレリー達が「どうぞ」と言わんばかりに皆無言でコクリと頷いたので、それを見たアメリアは「じゃあ……」と声をもらすと、ヴァレリー達に向かって自分達のことを説明し始めた。


 


 


 

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