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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第5章 誕生、ユニークな「ハンター」?

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第133話 対決、春風vsヴァレリー


 「遠慮なく、いかせてもらいます」


 と、ヴァレリーに向かってそう言いながら、静かに木剣を構えた春風。


 そんな春風を見て、


 「ちょ、ちょっと待ってよ春風……!?」


 と、レナは止めに入ろうとしたが、


 「おっと、危ないですよ」


 と、フレデリックにガシッと肩を掴まれてしまい、


 「は、離してください!」


 と、レナはそれを振り払おうとしたが、幾らやってもフレデリックが肩を離すことはなく、


 「駄目ですよレナさん。2人の邪魔しては」


 と、フレデリックは穏やかな笑みを浮かべながらそう言った。


 しかし、


 「で、でも……!」


 と、それでもレナは春風のもとへと向かおうとしたが、


 「駄目ですよ」


 と、表情を変えずにそう言ったフレデリックに、何やら()()()()()()()()()()()()を感じたので、レナはそれ以上動くのをやめて、春風とヴァレリーに視線を向けた。


 さて、そんなレナとフレデリックをよそに、春風とヴァレリーはお互い木剣を構えながら睨み合っていた。


 「……」


 と、静かな表情で睨んでくるヴァレリーにを見て、


 (うん、『神眼』を使わなくてもわかる。この人は、()()()()()だ。幾ら手合わせとはいえ、ちょっとでも隙を見せれば、あっという間に負ける)


 と、春風はそう感じ、


 (だったら、俺はどう動けばいい?)


 と、次に自身は()()()()()()()()()を考えようとしたが、


 「……いや、違うな」


 と、小さくそう呟くと、ヴァレリーに視線を向けながらゆっくりと深呼吸した。


 それを見て、ヴァレリーは目を細めると、


 「よし」


 と、春風は小さくそう言って、()()()()()()()()()()


 木剣自体は鍔がついた十字架のような形をしていて、春風はその木剣の上下を逆にし、左手で刀身、それも鍔に近い部分をグッと握ると、それを自身の腰の左側にあてた。


 そこは、まさに先程まで翼丸をさしていた部分で、春風のその構えは、まさに鞘から剣を引き抜こうとする時の構えだった。


 ヴァレリーはその構えを見て、「ほう」と大きく目を見開くと、


 「その構え……差し詰め『次の一撃で決める』って考えかい?」


 と、ニヤッとしながら春風に向かってそう尋ねたが、


 「……」


 春風は真っ直ぐヴァレリーを見つめるだけで、何も答えようとはしなかったので、


 「……はは、いいねぇ」


 と、ヴァレリーは小さくそう呟くと、


 「出来るもんなら、やってみな!」


 と、そう叫んだ後、春風に向かって突撃した。


 それを見て、


 「は、春風ぁ!」


 と、レナがそう叫び、


 「……」


 フレデリックが真剣な表情を浮かべる中、ヴァレリーは木剣を大きく振り上げて、


 「はぁ!」


 それを、春風に向かって振り下ろした……が、春風はそれでも動こうとしなかったので、


 (は! どうやらただのこけおどしか……!?)

 

 と、ヴァレリーがそう考えた次の瞬間……。


 ーーゴッ!


 「ぐ……お?」


 腹部に強い衝撃を受けたのを感じたので、ヴァレリーは「な、何が?」とそこに視線を向けると、


 (何……()だと!?)


 なんと、自身の腹部に、春風の木剣の()()()()()が当たっていたのだ。それも、まるでナイフで思いっきり刺されたかのように、深めにめり込んでいたので、


 「がはっ!」


 と、ヴァレリーはそう声をもらすと、持っていた木剣を地面に落とし、両手で腹部を押さえようとした、まさにその時、


 「ふっ!」


 春風は、素早くヴァレリーの右足の脛に向かってキックを入れた。


 「あっ!」


 思わぬ一撃を受けたヴァレリーは、腹部を押さえたままバランスを崩して、地面に倒れた。


 その後、


 「ぐぅ……」


 と、ヴァレリーは苦しそうに呻きながら、なんとか立ち上がろうとすると、


 「は!」


 すぐ横に気配を感じて、ゆっくりとそこに視線を向けると、そこには今まさに、ヴァレリーに向かって木剣を振り下ろそうとしている春風が立っていた。


 春風は未だに苦しそうにしているヴァレリーを静かに見下ろすと、


 「……」


 その()目掛けて、思いっきり木剣を振り下ろした。


 その瞬間、


 「ちぃ!」


 と、ヴァレリーは大きく目を見開くと、傍に落ちてた木剣を手に取り、春風の木剣目掛けて振るった。


 その瞬間、2本の木剣はガッと大きな音を立ててぶつかり合い、弾かれるように春風とヴァレリーの手から離れた。


 (ここで終わりか?)


 と、レナとフレデリック、そしてヴァレリーがそう疑問に思った次の瞬間、


 「っ」


 「な!?」


 なんと、春風はヴァレリーに飛び掛かり、全身で彼女を動けないように拘束した。それも、自身の右腕でヴァレリーの首を絞めるような形で、だ。


 「うぐ!」


 春風のまさかの行動に、ヴァレリーが再び苦しそうにそう呻くと、


 「まだ続けますか?」


 と、春風が穏やかな口調でそう尋ねてきたので、それを聞いたヴァレリーは少し考え込むと、


 「……いや、やめておくよ」


 と、「ふふ」と笑いながらそう言ったので、


 「ふむ、どうやら勝負ありのようですね」


 と、フレデリックも「ふふ」と笑いながらそう言い、


 「は、春風!」


 と、レナは表情を明るくした。


 その後、フレデリックが見つめる中、春風とヴァレリーは戦闘態勢を解いて、


 「ありがとうございました」


 と、春風はヴァレリーに向かってペコリと頭を下げながらそう言うと、


 「いやぁ、お前中々強いじゃないか」


 と、ヴァレリーは「ははは」と笑いながらそう返事したので、それに春風も、


 「いえ、自分はまだまだです……」


 と、返事しようとすると、


 「流石は、()()()()()()ってところだな」


 と、ヴァレリーはそれを遮るかのようにそう言ったので、


 「「……は?」」


 と、春風は勿論、レナまでもがそう声をもらした。


 そして、数秒の沈黙後、


 「……ヴァレリーさん。あなた、今何て言いました?」


 と、春風が警戒しながらヴァレリーに向かってそう尋ねると、


 「お前、『雪村春風』だろ? 異世界人の」


 と、ヴァレリーは真剣な表情で、春風に向かってそう尋ね返した。


 



 


 

 


 


 


 



 

謝罪)


 大変申し訳ありません。前々回と前回投稿した話ですが、誠に勝手ながら一部加筆修正させてもらいました。


 本当にすみません。

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