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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第5章 誕生、ユニークな「ハンター」?

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第119話 ウェンディからの謝罪

 今回はいつもより短めの話になります。


 用意された部屋を出た春風は、階段を降りて1階の受け付けカウンター(?)の前に出た。


 (レナは『食堂で待ってる』って言ってたけど……)


 「えっと、食堂って何処だ?」


 と、春風が食堂を探そうと周囲を見回していると、


 「あ……」


 と、目が合った受け付けカウンター(?)のウェンディがそう声をもらしたので、


 (ん? あの人確か、『ウェンディ』さんだよね? どうしたんだろう?)


 と、春風はそう疑問に思ったが、


 (あ、そうだ。彼女に聞けば食堂が何処かわかるかも)


 と、閃いたかのようにそう考えた春風は、


 「あの、すみません……」


 と、ウェンディに近づき、声をかけたが、


 「あ、その……」


 と、ウェンディは何処か申し訳なさそうな表情をしていたので、


 (あれ? なんか様子が変だぞ?)


 「えっと……ど、どうかしたの……ですか?」


 と、気になった春風が恐る恐るそう尋ねると、


 「さ、先程は、ごめん……じゃなくて、申し訳ありませんでした」


 と、ウェンディは深々と頭を下げながら謝罪してきたので、


 「え? 『先程』って……」


 と、春風は首を傾げた後、


 「あ!」


 と、()()()()()()()()()()()()()のことだと思い出したので、


 「あー、そんなに気にしないでください。さっきはついカッとなってしまいましたが、俺……いや、自分、顔が()()()ですから、周りからよく間違われてしまうんですよね……」


 と、ウェンディに向かって「ははは」と苦笑いしながらそう言ったが、


 「……」


 それでもウェンディは申し訳なさそうな表情のままだったので、


 (こ、困ったなぁ……)


 と、春風は「どうしよう」と言わんばかりに困ったような表情を浮かべた。


 そして、「うーん」と唸りながら考える仕草をした後、「うん」と頷きながら、


 (やっぱり、最初はこうかな?)


 と、考えが纏ったかのような表情になって、


 「失礼しますが、ウェンディ・シンプソンさんでよろしいでしょうか?」


 と、ウェンディに向かって真剣な表情でそう尋ねた。


 その質問に対して、ウェンディは「え?」とポカンとした表情になったが、そんな彼女を無視して、


 「俺は春風。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。後、顔はこんなですが、ちゃんとした『男』です」


 と、そう自己紹介した。


 それを聞いて、ウェンディは「え? え?」とますますポカンとした表情になると、


 「まぁそんな訳ですので、俺のことは気にしないでください。俺が『男』だってことがわかってくれれば、それだけで十分ですので」


 と、春風はニコッと微笑みながらそう言ったので、ウェンディは目をパチクリさせた後、「はは」と笑って、


 「はい、わかりました」


 と、春風に向かって笑顔でそう言ったので、春風はそれを見て「よし」と頷くと、


 「それでは早速すみませんが、食堂ってどちらになりますか? レナを待たせてますので」


 と、改めてウェンディに向かってそう尋ねた。


 その質問を聞いて、


 「ああ、すみません。食堂でしたら……」


 と、ウェンディはそう言うと、春風に「あちらになります」と場所を教えて、春風がそれに「あ、そうですか」と返事すると、


 「ありがとうございます。それでは」


 と、春風は言って、ウェンディが教えた方向へと歩き出した。

 

 そんな春風の背中を見て、


 「レナ、一体彼とどういう関係なんだろう?」


 と、ウェンディがボソリとそう疑問を口にすると、


 「うーん。あたしも気になるけど、中々いい子じゃないか」


 と、自身の背後からヌッとレベッカが現れたので、


 「うわ! もうびっくりさせないでよぉ」


 と、驚いたウェンディがレベッカに向かってそう言うと、


 「あはは、ごめんごめん」


 と、レベッカは「あはは」と笑いながらそう謝罪した後、


 「あんた、よくちゃんと謝ったね」


 と、「偉い偉い」と言ってウェンディの頭をなでなでし始めたので、


 「ちょ、ちょっとお母ちゃん! 恥ずかしいからやめてよ! それとそこ、さっきお母ちゃんが殴ったところだから! あ、痛い!」


 と、ウェンディは顔を真っ赤にしながらそう言った。


 さて、そんな親子のやり取りをよそに、


 「あ、ここだな」


 と、食堂前に着いた春風がそう言うと、


 「一体どういうところなんだろう?」


 と、小さな声でそう疑問を口にしながら、入り口の傍に隠れて、食堂の中を覗き込んだ。


 食堂内は長めのカウンター席と幾つかのテーブル席があって、そこは既に多くの人達で賑わっていた。


 どのような人達かと言うと、ある者は普通に食事を楽しみ、あるものは何やら楽しそうな会話をしている者までいたりしてたので、


 (うわぁ、これだけ人がいるってことは、ここって結構人気があるんだろうなぁ)


 と、春風は心の中でそう呟いていると、


 「あ、おーい春風ぁ!」


 と、食堂内からレナの声がしたので、春風は「ん?」と反応しつつ、再び静かに食堂の中を覗いた。


 声がしたのは、先程語ったカウンター席の方からで、その1つから、


 「あ、レナ」


 と、レナの姿を発見したので、春風は思わず彼女の名を口にすると、


 「こっちこっちぃ!」


 と、レナが春風に向かって「おーい!」と手を振りながら大声で叫んだので、それを見た春風は、


 (れ、レナさん! そんな大声で叫ばないで!)


 と、ギョッと大きく目を見開きながら、恥ずかしさのあまりレナに向かってそう叫ぼうとしたが、


 「あはは」


 と、満面の笑みを浮かべながら手を振るのをやめる様子はなく、それを見た春風は「はぁ」と溜め息を吐くと、


 (し、仕方ない、行くとしますか)


 「えっとぉ、失礼しまぁす……」


 と、ボリボリと頭を掻きながらそう呟くと、覚悟を決めたかのように食堂に入って、レナがいるカウンター席に向かった。

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