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もふもふと楽しむ無人島のんびり開拓ライフ ~VRMMOでぼっちを満喫するはずが、全プレイヤーに注目されているみたいです~(旧題:Iris Revolution Online)  作者: 紀美野ねこ
以芸会友

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第600話 飛び込み営業お断り

 みんなでおやつを食べ終わってのんびりタイム。

 パーンたちは続きの作業をしたいようで、置いてある木材が気になってる様子。


「ルピたちは遊んできていいよ」


「ワフ」「「バウ」」「ブルルン」


 連れ立って走っていくルピたちを見送り、パーンたちとエメラルディアさんに次の作業の説明をする。今回は先に屋根を組み上げる予定。


「いけそうです?」


「リュ!」「ぁぃ」


「じゃ、お願いします」


 高い場所での作業になるけど、パーンたちは全然余裕だし、エメラルディアさんがいれば安心だよな。


『大丈夫ですか?』


「おけ。質問コーナーにしようか」


『はい』


 たくさん出てた質問はヤタ先生の方でまとめてくれて、ミオンが答えられることは、さっきの間に済ませてくれていた。

 スウィーや白竜姫様は屋敷にいてお昼寝中だとか。


『では、最初の質問です。「南の島に行った時にお知り合いがいたようですが、どなたでしょうか? 言える範囲で大丈夫です」とのことです』


「えーっと、妖精の友のギルマスのナットとは普通に友達ですね。IROは俺が無人島スタートしちゃって一緒に遊べてなくて、ちょうどいいから呼び出した感じです」


【ゼクシン】「ほほ〜」

【サモス】「知り合いいたのか!」

【フリテー】「お、取り引きあったり?」

【モシェ】「あー、アズキってそこからか」

 etcetc...


「取り引きは少しだけしてます。アズキとかがそうですね」


 アズキの種子とキュミノンシードを交換したことなんかを話す。

 そのキュミノンシードはちゃんと根付いて、本土のキュミノンの普及に一役かってるって話をいいんちょから聞いた。


「まあ、奴のギルドは王国が本拠地らしいんで、これからもたまーに、お互いに利がある対等な取り引きならって感じで」


 コメント欄を見ると、結構知ってる人がいるっぽくてあいつらしいなと。


「いいかな。じゃ、次の質問お願い」


『はい。「マスターシェフ氏を選んだ理由を教えてください。今後、別の人にも頼むことはありますか?」です』


「えーっと、死霊都市でアズールさんや竜人族の方々と親しいですし、交流会とかやってくれてたりするのが理由ですね」


【ユーリ】「なるほどね」

【トラト】「お店でも結構みるもんなw」

【トラチカ】「あー、それは納得」

【ストライ】「やっぱり竜族から信頼されるの重要かー」

 etcetc...


 アズールさんもゲイラさんも、結構な頻度でリヴァンデリに行ってるようで、見かけてる人も多い模様。

 アージェンタさんやバーミリオンさん、知ってるのかな……


「他の人にも頼むのは……、今はなんとも言えないです。料理以外の専門分野とかで、アズールさんから推薦があったら考えるかもってぐらいで」


『そうですね』


 ただ、今のところ欲しい物は料理関連を優先で。

 北の塔まで探索が終わって、ステンドグラスも完成させて、のんびりできるようになってから、新しいことにチャレンジしたいかな?


「あ、そうだ。離島の互助会が動き出せれば、南の島で各島の特産品とかを売り出したりできるかなって思ってるんで、その時にまた協力をお願いするかも?」


 その後もいろいろと、ミニ木彫りルピの話だとか、エメラルディアさんの竜籠に乗った感想だとか、南の島でのルピとリゲルの活躍の話とか……

 あ、そうだ。一応、言っておくか。


「南の島の迷いの森は、キジムナーたちがいれば抜けられると思うんですけど、無理に連れて行くようなことはしないでください」


『お願いします』


「あそこに行ける人なら、そんなことしないとは思うんですけど……」


【ミイ】「もちろんです!」

【シュートン】「オッケーオッケー!」

【ムシンコ】「あの子ら強いから返り討ちにあうで?」

【シェケナ】「ちゃんとご褒美も用意します。(*´∇`*)」

 etcetc...


 うん、大丈夫かな?

 よし、ちょうどいい時間かな。


「じゃ、最後にミオンの歌を」


『はい。今日は新しい歌になります』


 今日の歌はIROの新オープニングテーマ『新たなる地平へと』で、ミオンがアカペラで歌うことになる。

 俺が演奏するって話もあったんだけど……、まあ、うん、無理っす。


 ………

 ……

 …


<終わりましたよー>


「『おつかれさまでした』」


 やっぱりミオンは歌上手いよなあ。

 今日歌った新オープニングテーマは、CMではインスト版がもう流れてるやつ。

 このあと午後10時には、ミオンの歌が入ったバージョンが試聴できるようになる。


『ショウ君。着替えが終わったらログインしますね』


「うん、おっけー。ログインしたらギルド通話で連絡もらっていい?」


『はぃ』


 白竜姫様はもう起きてるかな?

 起きてるなら、スウィーたちも誘って、遊びに来るのも良さそうだけど。


「リュ?」


「うん。続きをやろうか」


 屋根を張る作業は俺も参加しようかな?

 前に厩舎を作った時にバーミリオンさんの手に乗せてもらったけど、エメラルディアさんにもお願いしていいものなのか……


『ログインしました。アルテナちゃんが起きてますし、スウィーちゃんたちと一緒に行っていいですか?』


「うん、もちろん」


 それならおやつの準備をしておかないとと思ったんだけど、一緒に来るエルさんがやってくれるとのこと。

 うーん、俺のやることがない。リゲルに乗って、ルピたちと散歩にでも出てみようかな……


『ショウ君。ちょっといいー?』


「あ、アズールさん。どうしました?」


『ごめんねー。さっきから、何人かギルドの方に人が来ててさ』


 アズールさん曰く、うちの島と取り引きをしたいプレイヤーさんがアピール? プレゼン? そういうことをしたいって来てるらしい。


「え? あー、すいません……」


 俺が料理関係の取り引きをマスターシェフさんに任せることを発表したけど、それ以外の取り引きは、アズールさんから推薦があればって言っちゃったからだよな。

 そんな話をしたことを伝えると、


『おっけーおっけー。こっちで適当にあしらっておくから、気にしないでー』


「ありがとうございます」


 さっきライブが終わったばっかりなのに、もうそんなことする人がいるんだ……




――――

ショウ君のキャラクターシート(本話終了時点)

https://kakuyomu.jp/users/kimino-neko/news/16818622170615533717


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「はっはっはー。取引したくば私を倒してみせよ」
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