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もふもふと楽しむ無人島のんびり開拓ライフ ~VRMMOでぼっちを満喫するはずが、全プレイヤーに注目されているみたいです~(旧題:Iris Revolution Online)  作者: 紀美野ねこ
以芸会友

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第583話 等価交換って難しい

『うん。こっちに届いてるよー』


「ありがとうございます」


 ログインしてさっそく確認を取ったんだけど、無事に届いているようでなにより。


『僕がいない時はゲイラが見てくれてるから心配しないでね。あと、お酒ありがとうー! またよろしく!』


「あはは……」


 それにしても早いなあと思ったら、お酒の話があったからかあ。

 こういうのって袖の下っていうのかな? いや、まあ、普段のお礼の範囲だよな。


「ワフ」


「うん。そろそろ行かないとね。じゃ、シャルたちから」


「ニャ」「「「ニャー」」」


 連絡は取れたので、あとは港へと移動。

 まずはシャルたちが、5人と4人の2組に分れて転移魔法陣をくぐっていった。

 ここ最近、置きっぱなしになってる転移魔法陣があるので、港との行き来が一瞬なのが嬉しい。

 ちなみに、ミオンは白竜姫様やエルさん、エメラルディアさんともう向こうにいて、クロたちギリー・ドゥーはお留守番。


「忘れ物はないかな」


「ワフン」


 ってことで、最後は俺とルピ、レダ、ロイ。

 さくっと転移した先には、トゥルーが待ち構えていて、


「キュ〜♪」


「うん。今日もよろしくな」


 ただ、今日はあんまり料理の準備をできてないんだよな。

 南の島でエメラルディアさんにいろいろ教えてもらってたら、いつの間にか夕方近くになってたのもあって。

 それにしても、また酒樽が増えてる気が。アージェンタさんたちに結構な数を送ったはずなのに、減ったように見えないし。


『ショウ君。そろそろ時間が……』


「うわ、ごめん。急ぐよ」


 倉庫を出て酒場前まで走る。

 ミオンがすでに席についていて、その膝の上には白竜姫様が座っていた。


「おまたせ」


「大丈夫です」


<あと3分ですよー>


 時間ぴったし、間に合って良かった。

 次はもう少し早めにスタンバイしないとだな。


<10秒前……、5、4、……>


「みなさん、ミオンの二人のんびりショウタイムへようこそ! ミオンです」


「ショウです」


「アルテナで〜す」


「「「よろしくお願いします」」」


【ベアメン】「姫様可愛い〜〜〜!」

【ブルーシャ】「新コール新鮮でいいね。(*´∇`*)」

【デイトロン】「<新あいさつ代:5,000円>」

【ファーザー】「建国システムについて一言!」

 etcetc...


 白竜姫様が挨拶に加わったのはミオンのアイデア。

 ちょっと失敗しても全然いいと思ってただけど、視聴者さんたちの心をバッチリ掴んだっぽい。

 建国システムが修正された件の質問もちょくちょくあるけど、それは後で時間を使って話すつもり。


「今日の予定はなんでしょう?」


「えーっと、いろいろあったんで質問コーナーは長めに取る予定なんですけど、まずはすぐに欲しい物の依頼を出そうと思ってて」


「はぃ」


「で、前回のライブで話したステンドグラスの件、あれから全然進んでなくて申し訳ないですけど、そもそもガラスが足りなさそうなんで追加を出そうかと」


 急ぎで欲しいのは廃棄するガラス類。

 金属酸化物を混ぜて色つきにするっていう知識はもらったんだけど、古代魔導炉で試せてない状況。


【ガーレソ】「待ってた!」

【モルト】「魔王国プレイヤーさんが増えて、ガラスも増えてきてるぞい」

【ザフー】「ステンドグラスに協力できると聞いて」

【ユーミ】「魔導炉でガラス溶かすのはダメだったッスよ〜」

 etcetc...


「え、ダメでした? うわ、すいません……」


 思いつきで話したことを試してくれた人がいたんだけど、どうやらダメだったらしい。

 ただ、『不適切な素材が存在します』と先に出てくれて、素材を失ったりはしなかったそうだ。


「良かったです」


「うん。でも、今度からは自分で試してからの方がいいかな」


【ユーミ】「逆ッスよ! もっとアイデア欲しいッス!」

【ピンシャー】「めっちゃお金掛かったりしないなら、へーきへーき!」

【ユウセン】「ショウ君は忙しいんだから、検証は任せろー(バリバリ)」

【ピューレ】「なんなら検証依頼とかでもいいよー」

 etcetc...


 ああ、なるほど。検証依頼はいいかも。


「じゃ、あらためて検証依頼? 調査依頼かな? 赤いガラスの作り方と、出来た物を小瓶でいいのでお願いするってことで。依頼を出します」


「ショウ君。報酬と先着何名様かを決めておかないとです」


「あ、そうだね」


 先着何名かは報酬次第なんだよな。

 で、報酬だけど……


「うーん、やっぱりインゴットとかがいいですか? あとは普通にお金かな。結局、全然使ってないままだよね?」


「はぃ」


 なんだけど、


【ルネード】「お酒がいいです!w」

【リンレイ】「木彫りルピちゃんミニおねがいします」

【ラッセーラ】「ちょっとでいいんで緑金インゴットで!」

【ノンノンノ】「料理レシピとかどう?」

 etcetc...


 お金って話があんまり出てこず、どっちかというと島産の何かを期待されてるっぽい。


「お酒はこのあと調味料との交換で出そうと思ってるんで、緑金インゴットとかの方がいいかな?」


「交換する小瓶と同じサイズにしますか?」


 とミオンが言ったところで「デカすぎ!」とか「多すぎ!」ってコメントが。

 確かにあれってすごい値段ついたし、同じサイズだと問題か……


「えっと、その半分……の半分ぐらい……だと、親指ぐらいになっちゃいますけど」


「それでいいんです?」


【ミーコ】「それだけで50万以上の価値はある!」

【リーパ】「魔銀と金の本土での採掘量を考えたら妥当やで」

【フェル】「十分!w」

【グランド】「それでもアクセ何個も作れるから、全然お得ですなあw」

 etcetc...


 まあ、納得してくれてるならいいのか。

 せっかくだし、木彫りルピの小さいのも付けれるならつけようかな。


「ショウ君。そろそろご飯にしませんか?」


「あ、うん。ごはんにしようか」


「ごは〜ん!」



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― 新着の感想 ―
島にいると本土との技術格差というか進行度の格差というか、それによる素材や作成物の価値に対する反応の落差が大きすぎますね ショウ君にとっては試作品とか素人の手慰みという感じなんでしょうけれど、本土の人々…
最近は食事風景と質疑応答が配信の大半になってしまってる印象があったり・・・
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