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最終一つ前の電車
郊外から街へ向かう私鉄は空いていて
同じ車両には他に一人しか乗っていない
春のダイヤ改正で
最終電車の時間は一時間程早くなるらしい
ガタゴトと揺れる暖かい車両で
ぼんやりと窓の外を眺める
橋を渡る鉄橋から川は
暗くて見えない
遠く
扇状地の灯りが
まさに扇状に広がる
減ってしまった田んぼやりんご畑が
街灯の中で暗く浮き上がる
景色は変わってゆく
田んぼもりんご畑も減って
建物は増えて
けれどなぜだか
歩いている人は減って
明るくなった夜が寂しい
郊外から街へ向かう私鉄は空いていて
同じ車両には他に一人しか乗っていない
春のダイヤ改正で
最終電車の時間は一時間程早くなるらしい
ガタゴトと揺れる暖かい車両で
ぼんやりと窓の外を眺める
橋を渡る鉄橋から川は
暗くて見えない
遠く
扇状地の灯りが
まさに扇状に広がる
減ってしまった田んぼやりんご畑が
街灯の中で暗く浮き上がる
景色は変わってゆく
田んぼもりんご畑も減って
建物は増えて
けれどなぜだか
歩いている人は減って
明るくなった夜が寂しい
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