表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/31

最終一つ前の電車


 郊外から街へ向かう私鉄は空いていて

 同じ車両には他に一人しか乗っていない

 春のダイヤ改正で

 最終電車の時間は一時間程早くなるらしい


 ガタゴトと揺れる暖かい車両で

 ぼんやりと窓の外を眺める

 橋を渡る鉄橋から川は

 暗くて見えない

 遠く

 扇状地の灯りが

 まさに扇状に広がる

 減ってしまった田んぼやりんご畑が

 街灯の中で暗く浮き上がる


 景色は変わってゆく


 田んぼもりんご畑も減って

 建物は増えて

 けれどなぜだか

 歩いている人は減って

 明るくなった夜が寂しい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ