表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/31

白い月


 冷たい風が吹く夕暮れ

 白くて丸い月が空に浮かんでいる

 とてもきれいで

 きれいだから

 少し悲しい


 ゆっくりと色を変え

 暗くなってゆく町に

 街灯の灯がつく

 歩道をゆく人は他になく

 車道にはたくさんの車が走っている


 自転車を降りて月を眺める

 冷たい風に震えながら

 しばらく立ち止まっているその間にも

 空の頂に向かい

 月は昇ってゆく


 月は昇ってゆく

 軽い絶望感を抱えて月を眺める

 一年前も十年前もそうだった

 二十年前は、軽くない絶望感だったっけ

 でもまだ生きている

 やっぱり月を眺めて

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ