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60:いつまでもこのままではいけないのか。〜ベリエット〜

おはようございます。

昨日の更新には前書きも後書きも無かったですね。慌てて執筆したもので書くの忘れてた……。いや必要無いかもしれませんが何となく書くのが好きだったんです。

ルークから先触れの手紙をもらってルークを迎える準備をする。……ルークの気持ちにはいつからか気付いていた。あれほどあからさまなのだから気付かない程鈍くない。でも正直なところその気持ちに応える気はまるでなかった。だってランスベルト元殿下を好きだったし婚約者だったし。ルークの婚約者であるニルの気持ちは知っていたけれどニル自身も叶わない恋だって思っていたみたいだし王家から望まれた婚約を臣下の家がどうこう出来るわけじゃないからニルはユウちゃんを好きな気持ちに蓋をしてルークに嫁ぐと言っていた。多分ルークも結婚する時には私の事を諦めていただろう。順番的には私の方が先に結婚する予定だったし。


だけどランスベルト元殿下がやらかした事の余波でルークとニルは婚約解消。ニルは大好きなユウちゃんと婚約を結び直した。それ自体は嬉しい事なんだけど問題はバイスルーク殿下。通常ならば第三王子との婚約を解消した私と婚約者が居なくなってフリーになった第二王子であるルークとの婚約が当然だと思う。

実際直ぐにその話は打診されたしルークの事は嫌いじゃないしルークの方は物凄く私を好きで居てくれるらしいし。私はこの国から出られなくなってしまったのだからこの国の貴族と婚姻するのが公爵令嬢としての義務。その上身分的な事を考えれば男爵家や子爵家の令息と婚約を結ぶのは難しい。そもそも第三王子の婚約者だった私が下位貴族に嫁ぐなんて王家も許さないだろうし相手の家も恐れ多くて……とか萎縮されてしまうのが目に見えている。

おまけに王子妃教育も受けていたから王家の闇もそれなりに知っている私が王家以外に嫁ぐのはかなりリスクを背負う。相手の家を王家は完全に掌握する必要があるし私にも監視を付ける生活が予想出来る。王家の闇なんて知っていたら命が脅かされるのが普通だけど私が希少な光の魔力持ちだから生きていられるのだ。


自分の命を守れて相手の家にも負担が無くて第三王子よりも身分が高いのでどの貴族家からも反発や嘲りなどされない好物件はルークしかいない。


それは十二分に理解している。

理解していても尚私はこの婚約にあまり乗り気じゃない。

王命ならば受け入れなくちゃいけないのだと分かっているのだけど。


……ランスベルト元殿下との件は割り切っていても未だ私を苛んでいる。

未練は無い。

でも簡単に他の男性の元へ嫁ぐ覚悟はまだ出来ない。というよりあの一件で心が酷く疲れてしまっていた。それが分かっているのにトホルスにあんな攻撃的な話し方をしてしまってかなり反省している。


このままではいられないのも分かっているけれどこのままでいてはいけないかしら。


それが今の私の正直な気持ちなのだ。

ちょっと短めですがベリエの心境をお届けしました。明日はルーク視点の予定です。

いつの間にか60話までになりました。毎日の更新をきちんと追いかけて下さる皆様、偶にまとめてでも読んで下さる皆様、いつもありがとうございます。

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